【 ひとりごと。#106 】不安になったりしないのですか。


Ver.1.0.1



– COBAKEN のひとりごと。-







こばけんは、不安になったりしないのですか?

そんな質問をしてもらい、言葉にする機会をもらえたので、その答えと、自分なりの考えをまとめて投稿しておきます。




よく不安になりますよ。笑


とは言っても最近は、この旅する暮らしを始めて2年目、3年目に比べたら不安になる機会は激減しているし、不安になっても、その気持ちにきちんと目を向けられるようになりました。それなので、不安の原因に目を向けて、その時の自分にできることを努めることができています。

だから、不安になると言っても、短い時間の中で不安を味わい尽くし、真ん中の自分に戻っているイメージです。真ん中の自分に戻れたら、僕としてはいつも通り、奇跡のようなタイミングで奇跡のように出来事が当たり前のように巡る流れになるので。




旅する暮らし1年目は、知らない世界をいろいろ見ることができて、とにかく楽しくて。

それに、自分の内面を見つめることを保留していたから、だから心も楽だったのだと思います。しかも、その半分はだいきとの旅でもあったし、珍しいことを始めたからか、まわりの応援も多かったし、いろいろな要素があって、1年目は不安よりも、希望の方が明らかに満ちていてくれました。

とは言っても、度々テンションを下げて落ち込んではいましたけどね。笑

本当の意味で旅ができるようになったのは、2年目からです。2年目、そして3年目へと進む中で、自分の内面を見つめる機会がとても増えて。それに、お金を使わずに旅ができるかどうか、という実験も相まって、不安になる機会は激増した記憶があります。

それに、まわりの状況も変わってきました。

自分の表現の仕方が悪く、2年目、3年目になると対話の場への人の集まり方も変わり、自分は人を集めることができない、という思い込みを強くしました。今考えてみると、自分の思い込みが本当になるように、自分で自分をコントロールして、やっぱり自分は人を集めることができないんだ、って思うような状況を自分で創り出していました。

それに、陰口もよく届くようになり、自分の中にある自信のバロメーターがどんどん下がっていきました。やっぱり自分はダメなんだ、って。これも今考えると、出来事に試してもらっていたのだと思います。陰で言っている人ではなく、目の前で伝えてくれている人の想いでもあるのだから、目の前の人以外は気にする必要はありません。


幸い、これまでの5年ちょっとの旅する暮らしの中で、野宿をしたことも、1日何も食べることができなかった、ということもありません。これはとても幸せな、ありがたいことです。自分がやっていた実験の話をした後に、このことを言うと驚かれる人が多くて、それによってありがたさをより知ることができました。

でも、移動手段を受け取ることができないことは何度もあって。そうなるとお得意の、やっぱり自分はダメなんだ、約束を守れない人間なんだ、と自分を責めるというか、蔑むというか。そんな結末になるように出来事を自分で選び、うまく自分の心を貶めていました。


とにかく、やっぱり自分はダメなんだ、という心境に向かうために、目の前の出来事や人の言動を利用するのです。いける、今回は大丈夫、やっぱりダメなんだ、と何をどうやってでも、可能性にあふれた状況をバッドエンドに持っていくことを諦めないと言うか、何というか。ある意味、人が持つすごい才能ですよね。




ちなみに、このような体験を客観的に眺めることだできたことで、出来事や存在自体に良し悪しはない、ということがよくわかりました。良し悪しを決めるのは人であって、それはその人が望む状態によって自由に変えることができます。傷つくことを望む人は何でも傷つくことができるし、喜ぶことを望む人は何でも喜ぶことができます。

そんな体験を経て辿り着いたのが、不安も安心も同じものからできている、ということです。

このことは、以前から頭ではわかっていたのですが、きちんと腑に落ちたのは、旅する暮らしの中での不安な気持ちを本当の意味で真っ直ぐに見つめ、その方向から自分の素に触れるることができた後です。そんな体験が、僕に大切なことを思い出させてくれました。




不安とは、物事の行き先などを気にして心を悩ませることで、未来で何か、うまくいかないことがあるのではないかと、心にかかって離れず心配していることです。

そして安心とは、気にかかることがなく心が落ち着いていることです。


それなので、未来でうまくいかないことがあるのではないかと心配するのが不安で、その心配していることに対して大丈夫、と思えようになったらる安心することになります。それと、不安は長らく続くものだけど、安心はすうっと消える感じで、意識の中では長続きしません。

そう考えると、不安になること自体に何らかの原因があって、その原因は、今ではなく未来で起きる何かであることになります。言い方を変えると、起きてもないことを心配している状態が不安で、不安になっていること自体、今ではなく、未来のことばかり気にしている、ということになります。


そんな不安を解消するためにはまず、その未来で起きることがうまくいかないかもしれない、と思っていることに目を向ける必要があります。それなので、自分が何に対して不安を感じているのか、まずはそれに目を向けています。

そうやって目を向けた原因となる出来事がうまくいかなかった場合に、自分が大切にしている何かを守ることができない、というのが本当の不安です。仕事がうまくいかない、とか、うまく話せないかもしれない、とか、お金が足りないとか、などは、ただの出来事に過ぎません。

ちなみに、僕はよく、約束を守れないかもしれない、という状況に対して不安になってきました。

それが例え、飲みの席での口約束に対しても、約束を守る、ということを大切にしたい自分がいるけど、約束を守れない、という状況を必要に応じてつくるのです。それだから、約束を守れない状況になると、とても不安になってきました。

そして、約束を守れなかった時、ものすごく落ち込み、自分を責めます。やっぱり自分は約束を守ることができない、ダメなやつなんだ、って。

逆に、安心できている時は、約束を守れている、ということなのでしょうね。この約束とは、人との約束ではあるけど、それは自分との約束であって、それを守れるかどうかが、僕にとっての大切なことなのひとつの要素なのです。

それがわかってからは、不安になっても、短い時間の中で不安を味わい尽くし、真ん中の自分に戻ることができています。不安も、自分から発される、大切なシグナルなので。僕らは、そのシグナルを大切にしながら自分を知っていく、いや、思い出していくそんなプロセスを生きているのでしょうね。




下記は、Dのこと。という、対話を促すための資料です。D-LABO メンバーの探究から紡がれた言葉を綴っているもので、今回の投稿に関連する、No. 不安と安心、を貼り付けました。

よかったら、不安や安心ががあなたにとってはどういうものなのか、それを考えるきっかけとして活用してみてください。


No.82 不安と安心 Ver.1.0 / 2016.07.07
 教科書の内容
  【1】不安と安心の関係 –
  【2】不安と安心を生み出すもの –
  【3】不安から受け取る、大切なこと –
 PDFデータ ⇒ No.82 不安と安心 ver.1.1 –


その他の資料は、下記のリンク先にあるので自由にご覧ください。

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