– 旅先からの、友への便り。-
– テンポを保つ、素直な自分で –
夏至 二〇二五年六月二十一日〜七月六日
変わらず元気にしていますか?僕はそのまま、盛岡で過ごしています。流石に、気温が30度を超す日も出てきましたが、家の中や日陰は涼しくて、まだエアコンの出番はありません、我が家では。車でも窓を全開にしていると、冷たい風が入ってきます。空梅雨のおかげもあり、湿度もそんなに高くないので。一昨日、夜に雨が降った日の日中は蒸し暑かったな。湿度が高いと、さすがに苦しいですね。
この空梅雨の帳尻は、真夏の大雨などで合わされることになるのでしょうか。それとも、僕にとっては94年以来の、水不足を味わうことになるのでしょうか。何にせよ、自然と共に生きる身として、自然に対して畏怖を抱きつつも、仲良く暮らしていけるといいなと思います。自然や景観を壊しながらのソーラーパネルなどの、本末転倒な利権事案はさっさと止められる世の中がいいなぁ。
そんな世で素朴に暮らしているつもりなのですが、起こる必要があることが、起こる必要がある時に起きるのだと、先日改めて実感することができました。そして、その出来事は無色で、色を付けるのは僕自身だということも。前向きに受け取るのも、後ろ向きに受け取るのも、全部自分次第。だからこそ、タイミングを信頼して、心にも時間にも余白を保つことが重要なのだなと思います。
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前回の便りを書いた日の午後、ファシリテーション仲間とお茶をしつつ、対話の時間を過ごしました。普段から対話を重ねている人との対話を欲していた自分としては、とてもありがたい時間です。竹原でも盛岡でも、家に居る時はほぼ引きこもりなので、家族以外と過ごす機会は少ないのもあり、長らく外を歩いたのも含め、明らかに非日常な時間でした。歩く速さで世界を眺めるのは、とても心地がよいですね。
まだまだ、自分のことについて言語化できていない部分が多いのだな、という実感と、それと、友人から何度か、僕はメトロノームだと言われたことが印象に残っています。帰りには、ものすごくお久しぶりに顔馴染みのお店に寄って、世の中の雰囲気を味わいました。家で過ごす時間が十二分に心地よいのですが、たまには外の世界に触れるのもバランス的に必要ですし。
その頃、別の友人からも連絡がきて、タイミングを合わせて電話で話したのですが、自分を生きている人と話していると素直になれる、と言ってもらいました。テンポを保つこと、素直でいること。自分の素に触れられる対話の場をつくりたい僕にとって、とてもありがたい言葉です。自分が理想としているものに対して、自分という存在で近づくことができているのであれば、とても嬉しいです。
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話は変わりますが、三男は今週、久しぶりに全日登校することができました。昨日以外は遅刻してなので、まだまだ伸び代はありますが。それと昨日の朝は、寝る時に着けている手袋の色が白かったと、起き抜けに見せてくれました。いつもは、寝ている間に掻きむしり、血まみれなので。本人がやろうとしていることが実現するのは嬉しいですね。この先も、自分との約束をどんどん叶えられますように。
三男の、学校に行く行かない、ということに関わっていると、学校に行ってもらうのは大人の都合の割合が大きいのだな、と思います。もちろん、本人にとって学びを得る要素もたくさんありますが。例えば、保育園でも同じく、時間までに職場に行かなければならない親としては、それまでに行ってもらえないと困るわけで。行く行かない、どちらでも選べるよ、という状況ではないのですよね。
それなので、学校や保育園に行くことにおいても、主体的であることはとても重要な要素だと思います。子供なので特に。親と一緒にいたい、家で過ごしたい、という素直な気持ちを押しつぶして、学校や保育園に行かなければならない、という状況ではなく、いかに自分が望んで学校や保育園に行きたいと思うのか。生きていく糧を得ることとのバランスも含め、この先も皆で考え続けていく必要のあることですね。
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そして先日、いただいた車の初めての車検が終わりました。どこでやってもらったらいいのか悩みつつ、まずはディーラーへ。見積もりをもらうと、ヘッドライト自体の交換と10万キロ超えの整備も含めて、52万円弱の金額を伝えられました。これはやばいなと、近隣の自動車整備会社を探し、見積もりをもらいました。目立たない場所で長年営業されているのであれば大丈夫なのでは、と思いまして。
そこでいただいた見積もりは半額以下で、話した感じなども含めてお願いしていいのではないかなと思えました。結果としては、提案された予防整備も含め、半額ほどで車検を終えることができまして。聞けば、東北ではすでに数年前からロービームで検査を行なっているらしく、1/3程度しか照度がなく、ディーラーとしてはヘッドライト自体の交換しか提案できなかったのだなと思いました。
昨年の、車旅の試みの時、トンネルや夜に見えにくくて。歳を重ね、目が悪くなったのだな、と思っていたのですが、照度の問題でもありました。車は今年十一年落ちで、最低限もう一度、願わくばもう二度以上車検を受けられるようにと思います。雪国で使っていなかった分、車体はとても綺麗だと言ってもらえましたし。そのためにも、維持費をきちんと確保する必要がありますね。
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さてさて。三月の海王星の移動に、先月末の土星の牡羊座への移動、今月初めの木星の蟹座への移動、そして夏至に至った今、惑星の配置の影響は実際にあるものなのだな、と改めて思っています。自身の変化はもちろん、今回は外側に変化を感じることが多くて。来月には、天王星が移動するのと、海王星、土星、水星の逆行が始まるようです。よく分かってはいませんが、更なる変化が起きそうですね。
何にせよ、自分の、自分らの魂が歓ぶこと、言い換えれば心が躍ることに目を向け直して、改めて行動してことだと思っています。外側の要素ではなく、内側から沸き起こるものを。夏至を迎え、陽極まりて陰と為したタイミングでもありますし、自分の内側に耳を傾けるにはいい時期なのだと思います。僕らは、変わり続けている世界に生きる、変わり続ける存在なので。けれども、変わらないものもありますが。
まずは、自分自身の前提を、怖い/怖くない、などの怖れを前提とした二元論から、大丈夫/大丈夫じゃない、などの安心を前提とした二元論に変えること。そしてその先で、二元論自体を手放して、大丈夫、などの安心と信頼に包まれた、在る、とい状態を広げていくこと。DAIKI とのアジア旅の中で得た大切なことを、改めて今、思い出しました。少しは身になっているのだな、と自己評価しています。
二〇二五年六月二十八日

2025/06/12 MORIOKA / IWATE / JAPAN
Photo by Yutaka Kobayashi

2025/06/15 TAKIZAWA / IWATE / JAPAN
Photo by Yutaka Kobayashi

2025/06/17 MORIOKA / IWATE / JAPAN
Photo by Yutaka Kobayashi
おわり
” 「 旅の途中の 」では、旅先から届ける友人への便り、として言葉を綴っています。二十四節気の暦に沿ってお届けできたらと。そんな便りの中で僕の、日々の些細な出来事を通じた気づきを貴方に共有させてください。それが結果的に、互いが生きる日々にとって、より佳きものになれば幸いです。”
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO

1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile