– COBAKENのひとりごと –
【 ひとりごと。#045 】自分にとってのカタチ、というものを考えてみる。その1 の続きです。
何となくな思いつきで言葉あそびをした結果、その1でこんな文章ができあがりました。
・自分が旅する生活で経験したことを必要な材料と行程を書き出すことで他の人にも作れるようにする。
・自分が旅する生活で経験したことをコタツやポカポカしたところで眠ったり、好奇心をくすぐるものに飛びかかったり、人から愛されながら自由奔放に生きていられるようにする。
・自分が旅する生活で経験したことを蒸して叩いて捏ねていくことでひとつの塊になり、焼いたり煮たりしながら美味しく食べるものにする。
これらの文章ををひと晩寝かせてみて改めて、自分にとってのカタチとは何なのか、今回の投稿ではそれを考えてみようと思います。
【 自分にとってのカタチ 】
まず1番上の文章から思うのは、誰でもつくれるレシピのようなものがカタチだということなのです。これとこれを準備して、こうすればこうなるよ、という旅する生活で経験したことから発見したものを、誰にでもできるようにして表に出して共有すること、ということが、自分にとってのカタチ、のひとつかと思いました。
先日の投稿にも書いたのですが、こうすればこうなるよ、という文章を投稿する公式ブログのシリーズの準備は進めているところです。もともと投稿していた、旅しているから見える世界、旅の作法、この2つのシリーズを合わせて、また新しくエッセイのシリーズをつくろうと企画しているところです。
今のところ、心穏やかに日々を過ごすための心が楽になる毎日の過ごし方、そんなシリーズになる予定です。内容としては、心の在り方、内面的な部分をメインに、それに関連して行えることを書いていきます。そうやって体験を言葉にし文章にしていきながら共有していくこと、それがカタチにする、ということのひとつだと考えました。
ふたつめの文章から思うのは、好奇心をもって自由奔放に生きること、それ自体がカタチだということです。自分が自分の人生を生きていくこと、それが何よりのカタチだと、今書いていて思いました。その手段をどう得るのか、それが稼ぐことや儲けることなどであって、自分の人生を全うすること、それが何よりのカタチだと思います。
僕は旅する生活を続けながら、価値と価値との交換を行っています。お金や食事、宿泊先や移動手段などは自分の在りたい姿に近づくための可能性を感じることができる、という手段としての価値であって、本質的な価値はその先にあるものだと思うようになりました。
手段を得たことでどのように毎日を過ごし、どんな人生を生きていくのか、その先にある目に見えないものに人が求めている本質的な価値があると思っています。すべてはそれを手にするための手段であって、その先にある、自分という人生をいきるためのもの、なのではないでしょうか。
3つめの文章では、関係ないもの同士をひとつのものにしていく、ということ、それがカタチだということです。これは話し合いの場を促すことによって生まれる多様な価値観の関係性を表したものではないかと考えました。人の数だけある個性の集いを、妥協ではなく協調した状態で動かしていくこと、それがカタチのひとつだと考えました。
ひとりでは生きていくことのできないこの世界を生きるために、人と人が集い、チームやコミュニティを形成しながらその時その時を生きていくことになるのだと考えています。そんな多様な価値観を持ち合わせた集団を運営していくこと、それがカタチにする、ということのひとつだと考えました。
ただし、今の時代の流れに乗るのであれば、継続するにしても長くて5年以内には必ず解散し、その都度方向性を共有し合いながら進めていくことが必要だと考えています。その理由は、今は特に時代の変化が早くて方向性が変わっていく可能性が高いからです。
【 今、カタチにしていること 】
・自分が旅する生活で経験したことを活かして、心穏やかに日々を過ごすための心が楽になる毎日の過ごし方、など、自分の在り方、内面的な部分を文章にして共有していくこと。
・自分が旅する生活で経験したことを活かして、自分の人生を全うすること。
・自分が旅する生活で経験したことを活かして、多様な価値観を持ち合わせた集団を運営していくこと。
自分にとってのカタチがこんな文章で表されることになりました。
まずひとつめのカタチで言うと、旅する生活で体験したことは、Dのこと。、公式サイトへの投稿、で共有しています。今でいうと、現代的遊牧民の必須事項、ダイアログのある暮らし、というふたつの切り口から、言葉にして文章として残しています。今年からはそれらを文庫本として製本して、ネット上ではなく現物として遺していこうと計画しているところです。
なので、Dのこと。や公式サイトや公式ブログに書いてあることたちは、僕にとってのカタチのひとつです。それにこれから、文庫本にするということでカタチを増やしていく予定です。
2つめのカタチからすると、3年半くらい旅する生活を続けて、こうして今生きていること、それが何よりのカタチだと思います。ほんと、おかげさまでこうして生きることができています。それをまた言葉にし、文章にして必要としている人たちに共有していくこと、それが僕がやっていく必要があることのひとつですね。
そしてこれからもそんな生活を続けていくのですが、その中で確定していることがあるとすれば、これから先も生き続け、どこかのタイミングでこの世を去る、ということだけです。それ以外は何も決まっていません。
僕は起きてもないことを予知できる能力はありませんので、ここ数年で大きく変わってきた世の中の流れが、これから先も大きく変わってくるとなると、その未知の世界の中でどう生きていくのか、それがとても大切なことだと思っています。
経済的な自立というまやかしの自立でごまかされている日本の社会の中で、どうやって精神的な自立をしていくのか。それが今起きている何ともいえない出来事たちから問われていることなのではないでしょうか。
自分ごとにできない人たちを育てていく社会の仕組みから外れて、お金から自立した生活を送ること、それを3年半ほど試してきました。これからもまた、精神的な自立を目指して毎日を生きていきたいです。
3つめのカタチについては、ダイアログの場をつくり続けていることで確実にコミュニティは生まれています。最近はあまり動かしてはいないですが、COSMOPOLITANS は多様な価値観を持ち合わせたコミュニティですし、COBAKEN LIFESTYLE LABO のメンバーも多様な価値観を持ち合わせたコミュニティです。
もっと潜在的なコミュニティやチームも存在しています。そういったコミュニティが生まれたということもまた、僕にとってのカタチのひとつです。
【 何を見て、カタチにしていない、と言うのか 】
ここまで書いてきた中で、自分が旅する生活の中でカタチにしてきたことが何点かありました。あらためて目を向けてみると、「 なんでカタチになっていない。」と言われるのだろう、と思います。その理由を考えてみると、#1 に書いた、お金を稼いでいるのかどうか、もしかしたらそこに行き着くのかもしれません。あくまで憶測ですが。
なので、僕がそう言われる理由を、お金を稼いでいるのかどうか、という基準で測られているから、ということに仮定して、また話を掘りさげてみようと思います。
まず、稼ぐ、ということについてなのですが、もし「 あなたにとって稼ぐこととは何ですか?」と訊かれるとしたら、生きていくために必要な糧を得ること、と僕は答えます。ですので、こうやって生きていること自体をその証明として、僕は稼げている、と認識しています。
ただし、僕にとって稼ぐものはお金に限定しません。自分の役割において本当に必要なものは今手に入っているし、僕はお金以外に存在する価値のことを旅する生活から知ることができています。
ただ、この先のパートナーとの生活を考えると、ひとりでふたり分を稼げるかどうか、それは今の時点ではわかりません。理由は、この旅する生活でそれを体験したことはないからです。
それに関してはふたりで役割分担しながら、お金、食べ物、住居、移動手段などの糧を得て、しあわせに生きていける環境をつくること、それに向けての心の準備はできていますし、ダイアログを重ねながら想いを共有しているところです。
それに、今回いろいろと書いていく中で、カタチにしていく過程、もしくは、カタチにしてそれを運営したり続けていくために必要なものが、お金であったり、食事であったり、宿泊先であったり、移動手段であったり、ドメインであったり、サーバーであったり、製本であったりすると思いました。つまりカタチにするための手段ということです。
僕にとっての、カタチにするための手段、のことを、カタチ、と言われていたのかもしれません。もしそうだとしたら、それは前提条件が違いすぎて話が噛み合ない訳です。このことをきちんと考える機会として、冒頭に話したような出来事が続いたのかもしれません。
それに、人は自分を映し出す鏡だとしたら、僕に「 稼ぎなさい 」と言ってくれる人は、結局のところ、僕を通じて自分自身に投げかけているのではないでしょうか。なので、強い口調で言われる方になればなるほど、僕なんかよりも心の状態が大変なのではないかなと。「 稼がなきゃいけない 」って追いつめられた感じなのですかね。
そんな方々が何を想ってそんな発言をするのか、発言や想いはどんな価値観からきているのか、それを理解したいと思うですが、今の僕ではまだ未熟で、相手に心を開いてもらうには至りません。それはきっと、何らかの引っかかりがあって僕自身が心を開けていないということなのだと思います。またダイアログを重ねて、自分の中の怖れや執着を手放していく必要があるようです。
2回に分けて投稿するつもりだった、今回の、自分にとってのカタチ、というものを考えてみる。、なのですが、ここまで書いてきたことでまた、これから先を生きていくためにはとても重要なことがわかりました。
なので、その3を投稿することにして、その2はこのあたりで終了したいと思います。
【 ひとりごと。#047 】自分にとってのカタチ、というものを考えてみる。その3 へ続く
【 ひとりごと。#047 】自分にとってのカタチ、というものを考えてみる。その3
– もくじ –
・お金にしか価値を見出せない、ということ
・子供は大人の鏡
・人は変わっていく生きもの
おわり
◻︎ 応援してもらえると嬉しいこと。| お知らせ【 11/21(木) 】
◻︎ 暮らしている場所の予定、などを更新しました。| お知らせ【 11/18(月) 】
◻︎ 2024-2025 応援・支援募集のお知らせ。| お知らせ【 8/23(金) 】
[ ここ1ヶ月の人気の投稿 TOP5 ]
No.1 – ユパさま、というメンター。| 旅が教えてくれたこと #009
No.2 – つまり推し活のような、そんな試みのふり返り。| いま、ここにあるもの #146
No.3 – 風をつかむ。| 旅の途中の #017
No.4 – その日が来るまで、もう少しだけ。| 旅の途中の #016
No.5 – ひと回りしたから見える、鏡に映った自分の姿。| いま、ここにあるもの #145
これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile