– くらしを促す、ことばのたね。-
– 関係性のある商い –
僕は旅先で出逢う、関係性のある商店街が好きです。そもそも、商店街とは関係性から生まれ、関係性で成り立ってきたものですが。今は、駅前や幹線道路に同じようなチェーン店が並び、地域による個性を感じにくいので、余計にそう思うようになったのかもしれません。関係性のある商店街を歩いていると、その地域で営まれてきた人々の暮らしが伝わってくる感じがして、勝手に嬉しくなってしまいます。
チェーン店はチェーン店で、どこでも同じものが買えたり、同じサービスが受けられるなどの安心感を与えてくれます。20代の頃、初の一人での大阪出張の時、初日に一人で入れたのは CoCo壱番屋とマクドナルドでした。せっかくだからローカルなお店に入ってみよう、と思いながら徘徊していたのですが、残念ながら、入る勇気が足りなくて。そのおかげもあって、地元感のあるお店を探すようにはなりました。
中には関係性が希薄に感じる商店街もあります。どこか無機質に感じるというか。地元店舗もチェーン店もそれぞれが勝手に営業している感じで。例えば、リサーチした結果の大手の出店は、まちの経済の可能性を表すものでもあります。まちの経済を巡らせていく仲間であり、ライバルであり。関係性のある商店街にあるチェーン店には、システムに加えて地域との関わりがきちんとあるようにも思えます。
極端に言えば、計算だけでは成り立たない商店街が僕は好きです。目に見えた数字だけではなく、目に見えない部分で繋がり、それぞれでお金やモノやサービスを巡らせていく、そんな関係性のある商いを行われている商店街です。それは人が「 しがらみ 」と呼ぶようになるものでもあります。「 しがらみ 」と強く感じてしまう前に、お互いの可能性を伸ばし合える関係性を築き直す必要があるのでしょう。
ちなみに、関係は人と人を線で結んだもので、関係性は人と人を包み込んだものだと考えています。それなので、人が増えれば増えるほど、その包みは大きくなります。特に、相手の顔を見ることもなく物が届く便利な時代には、関係性のある商いをさらに重んじる必要があるのかもしれません。そのためにもまたこの先の旅の中で、関係性のある商いとは何なのか、それを掘り下げていこうと思います。
[ くらしのたね #047 ]
計算だけでは成り立たない世界もある。
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COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile