– くらしのタネ –
今回は、「 旅は、いつもの場所でもできるもの 」というテーマで言葉を綴りました。
ある時から、「 旅 」と「 旅行 」との違いを考えるようになりました。今のところは、「 旅 」をしやすくするために「 旅 」に行く、それが「 旅行 」だ、ということで落ち着いています。今回の投稿では、その過程でわかった、旅は、いつもの場所でもできるもの、ということについて言葉にして投稿しました。
– 旅は、同じ場所にいてもできるもの –
僕の旅する暮らしも、9年目に突入しました。その暮らしの中で知ったことのひとつに、僕がこの先も旅する暮らしを続けるであろう、その理由となる大切な学びがあります。それは、「 旅は、いつもの場所でもできる 」ということ。いつだったか、実際に移動を続ける中でそれを知り、旅を重ねる中で自分なりにその理由が少しだけ分かったつもりでいます。
その昔、旅について、こんな風に表現した人がいます。「 どんなに遠くに旅をしても、その距離と同じだけ精神的な旅をしなければ、どこにも辿り着くことはできません。」( リリアン・スミス ) 。今では、すごくよくわかります。僕がそれまでに行った旅行と、ここ数年続けている旅とでは、質が全然違うのです。孤独感とか劣等感とか、そんなネガティブな感情も含めて、今は旅することができています。
ちなみに、旅に出るということは、非日常を味わうことだと思います。例えば、都会暮らしで普段から時間に追われている人であれば、読みたい本を1冊か2冊持って田舎へ行き、普段の生活の反対の場所に行き、のんびりとした普段と逆の時間を過ごします。最低2泊3日、可能であれば5泊6日以上、普段の生活度は違う場所で、普段とは違う時間を過ごすのです。
人は違いから自分を知る生き物。そして、喜怒哀楽を味わうことで自分に触れる生き物。違いや感情に触れて自分を知ること、そのプロセスこそが旅なのでしょう。それは「 すでにある 」ことを思い出し、本来の自分に戻るきっかけであり、楽に愉快に生きるためのきっかけ。そしてそれらは、いつもの暮らしにも存在するもの、です。でもそれは、とてもわかりにくいので、人は「 旅に行く 」のだと思います。
これまで続けてきた旅する日々は僕に、自分は旅が得意ではない、ということを教えてくれました。だからこそ、旅を続けてきたのだと今では思えます。そのおかげで今は、同じ場所にいても旅することができます。積み重ねてきた日々はきちんと、不要な自分をいろいろと削ぎ落としてくれましたし。それもあって今は、「 100回、1000回通った道でも違いに気づけること 」、それが旅だと思っています。
[ くらしのタネ #014 ]
いつもの暮らしの中で、違いや感情に触れる。
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おわり
※ この記事は 2018 年 12 月 28 日に投稿したものを加筆、修正して 2021 年 3 月 10 日に再投稿しました。
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile