– 旅から学んだこと。暮らしの中に活かすこと。-
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僕らは地球に生まれ、地球の1Gといわれる重力の中で過ごしています。それなので、地球の外に出ない限り物理的には抜け出すことの出来ない1Gの世界に囲まれています。
では、精神的にはどうでしょうか。
過去や人や土地などに縛られて動けない人、未来を案じすぎてふわふわしている人など、これもある意味、重力なのだなと思うことがありまして。心の重力です。それ以来、心の重力も適切な状態である1Gを保つ必要がある、ということを強く感じています。
それぞれがどんな状態なのか、もう少し詳しく書いてみます。
まずは過去や人や土地などに縛られて動けない人についてですが、その執着の度合いで重力に違いがあり、2Gの人もいれば、5Gの人も10Gの人もいるでしょう。そういった人は重力が強すぎて、1歩を踏み出そうにもなかなか足が出ません。例えば10Gの人だと、10倍の力が加わった状態です。それなので、地面にめり込んだ足が抜けずに、前にも後ろにも進むことができない状態です。
反対に未来を案じすぎてふわふわしている人などは、1Gに満たない重力で過ごしているように感じます。いわゆる、地に足がついていない状況で、安心欲しさに未来を想い、想うがゆえに不安を増やす、そんなことを繰り返している状態です。そうなると1歩を踏み出すために大地を蹴ろうとしても、自分自身がふわふわとしていて、うまく蹴ることができません。
ちなみに、その重力をまといながら生きている意味もあると思います。その状態でなければ体験できないことが必ずあるはずなので。自分の未来に向けて体験し学ぶ必要があるから、無意識にその状況を選んでいるのだと思います。それなので、どちらにしてもその状況の中で、出来事を愉しむことですね。
ただ、適切な重力からズレている状態は、本来持っている能力を大幅に下げるというか、非効率にするので、必要な体験を終えたのであれば、適切な重力を取り戻す必要があります。その方が心も楽になるはずです。
この文章を読んで、自分もそうかもしれない、を思うのであれば、必要な体験を終えて、元の状態に戻るプロセスにいる可能性が高いです。それなのでぜひ、心の重力を適切な状態に戻して、よりいろんなものが充たされた毎日を過ごすことに努めてください。
例えば過去に囚われている人は、自分が「 やりたい 」と思えることをちょっとずつでもやることをおすすめします。「 やりたいこと 」を紙に10個でも20個でも書き出して、今すぐできるものから始めてみてください。
もし、「 やりたいこと 」が浮かばない時は、反対の「 やりたくないこと 」を書き出して、それらをやらないためにはどうしたらいいのか、を考えてみたり、ひっくり返してやりたいことを見出してみたりしてください。
そうやって、自分の本音に耳を傾け、実際にやってみるという些細な成功体験を、足が重いながらも積み重ねることです。内側から沸き起こる愉しいという感覚や歓びを、ほんの少しでも味わって、それを積み重ねていけば、重力を軽くするきっかけを掴むことができるかもしれません。
例えば未来に囚われている人は、まずは何もしない時間つくりましょう。ぼーっと景色を眺めるだけの時間を5分でも10分でも過ごしてください。そしてその時間の中で、目をつぶってお腹に手を当てて深呼吸をしてみたり、目をつぶって自分のお尻や足の裏から根が伸びて、大地に根を張るようなイメージをしてみたり。さらにはその根が地球の中心をがっしり掴むイメージもしてみてください。
そんな時間を重ねてみたのちに、自分の胸に手を当てて、「 私が本当にやりたいことは何だろう 」「 私が大切にしていることは何だろう 」と自分に問いかけてみてください。もしかしたら、1度問いかけただけでは答えは返ってこないかもしれません。それでも、大切な自分への、大切な問いかけを続けてみてください。
あと、自分で自分をハグするのもいいかもしれません。毎日がんばってくれている自分への感謝の気持ちも込めて。そんな風に、今ここにいる自分を感じてみてください。触れればわかるはずです。自分はいつもここに居ます。その自分が大切にしていることを大切にしながら、やりたいと思うことをやりながら、今を生きていけばいいのです。
ちなみに、僕にとっての、心の重力を適切な状態に戻す方法は、瞑想や対話、散歩や読書など、毎日の中に心地いいと思える時間を取り入れることです。それによって旅先でも適切な重力に戻り、ニュートラルな状態で過ごせるように心がけています。
あなたにとって適切な方法は何なのか、それは実際にやってみないとわかりませんが、どちらにしても、きちんと時間を確保して、自分の心に触れることです。それができないから、過去や未来に囚われ、今を生きることができないのだと思います。
もし、心の重力を適切な状態に戻すことを望むのであれば、まずは毎日の中で5分だけでも、心地いいと思える時間を確保してみてください。ジョギング、料理、写真、絵を描くことなど、あなたがやりたいと思えることを、ほんの少しの時間でもやってみてください。
やってみたら、やり続けてみたら見えるもの、感じるものが必ずあるので。そうやって、どんな状況でも今を生きることができる自分へと戻っていきましょう。
おわり
” この「 旅が僕に教えてくれたこと 」では、2012年から始めた旅する暮らしの中で体験や実験し続けてきたことから、学んだことをまとめてあります。それは僕にとって、旅の中だけでなく、日々の暮らしの中でも大切にしたいことです。それを言葉にすることで必要としている人のもとに届き、心から笑える世界が広がる、きっかけの一つになれたら幸いです。”
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最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile