– 自分を知る旅、それはダイアログのある日常 –
目を開けるとすぐそばの小窓から光が入り込んでいて、その後すぐに iPhone のアラームが鳴りはじめました。時間は6時。盛岡での朝はここ最近の起床時間よりだいぶ早くて、でもとっても寝起きの感覚が気持ちよくて、すっと起き上がることができました。
盛岡では フキデチョウ文庫 に泊めていただいていて、スタッフのみなさんが来られる前にシャワーと瞑想を済ませておこうかなと思います。
早起きするのって気持ちいいね。妙に頭がすっきりしてる感じ。シャワーも浴びたし、あとは瞑想でもして朝の準備を終わらせよう。
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— 小林 豊 ( こばけん ) (@COBAKEN_LIFE) 2015, 9月 4
今年の4月に来て以来の盛岡での朝。前回も前々回もここ、フキデチョウ文庫 に泊めていただいていて、自分の中で「 帰って来た。」という感覚のある場所のひとつですね。時間になるとひとり、またひとりとスタッフさんが来られて、フキデチョウ文庫 の空間に少しずつ賑わいが増えてきました。
「 おはようございます。お久しぶりです。」
そんな挨拶を交わさせていただきながら、朝の時間が重なっていきます。今回はタオルをたたんだりおしぼりを巻いたりと、いつもの朝の準備を手伝わせていただいて。自分の役割があることって嬉しいですね。そんなステキな朝の時間を過ごさせてもらいました。
利用者さんが来られる頃、僕は1階に降りて自分の作業をもくもくと。今は文章を打ち込んで、今日投稿予定のブログの下書きや今日の午後に配信するメルマガの下書きを行いました。
ふと立ち上がって僕を囲い込んでくれている本棚にある本たちを眺めてみて、2冊の本を手に取ります。1冊はキッチン ( 吉本ばなな 著 新潮文庫 ) 、もう1冊は1リットルの涙 ( 木藤亜也 著・幻冬舎文庫 ) を一緒に持って、また本棚に囲まれたソファに座り、本を開いてみました。
1リットルの涙 ( 木藤亜也 著・幻冬舎文庫 ) を手にとる。昔、ほんの少しだけドラマで見たとき、涙があふれて止まらなくて。25 年前に他界した従兄弟と重なってしまい、それ以来気にはなるけど目をそらしたいものだった。けどね、せっかくの機会だから盛岡にいるうちに読んでみようと思う。
— 小林 豊 ( こばけん ) (@COBAKEN_LIFE) 2015, 9月 5
ふと年数を数えてみて驚きました。ひとり目の従兄弟が他界してから27年、ふたり目の従兄弟が他界してから25年も経っていたんですね。年数で考えてみてビックリで、それだっけ経ってやっと、自分の中での折り合いが少しついてきた、そんな風に想います。
土曜日の朝のフキデチョウ文庫。
午前中は付箋に書き出した作業と気晴らしと自分にない表現方法を得るための読書を行いながら、それと再会したみなさんと時折お話ししながら、ゆっくりまったりと過ごしてみました。
お昼は若園 のとろろそばを。
お昼ごはんは沼田さんと一緒にお蕎麦を食べながらのダイアログ。昨日のイベントをふり返りながら、その辺りのことについていろいろとお話ししてみました。
相変わらずの沼田さんの視点が面白くて。それに来年は竹原に人が集える箱を持ちたい僕にとって、とってもいい気づきもいただけました。それはオープンスペースであること、物々交換所としての役割を持つこと、これらの要素を持ったゲストハウス・シェアハウスをつくりたいです。
そこからはまた淡々とパソコンでの作業を。朝よりも言葉が生まれるようになった、そんな感じがして、書いていた文章が完成してきました。何度か読み直して、自分なりにOKを出して。
ブログにもメルマガにも僕の主観的な文章しか書けてないけど、その文章が読んでくれた人にとって、自分の人生を生きるための何らかのきっかけになるとうれしいな。
川沿いを北に向かって歩いているとかわいい花が咲いてました。
時間になり、僕は中津川のそばを北に向かって歩きはじめました。16時からは盛岡市中央公民館で高校生たちとのダイアログ。今年に入って少しずつ、中高生とダイアログをする機会が増えてきました。そんなに頻繁ではないけど。
庭園に座り込んで、高校生たちとのダイアログ。
えいみーさんと1年ぶりに再会して、初めましての塾生4人と中央公民館にある庭園に座り込んでダイアログをさせてもらいました。特にテーマは設けず、最近自分が感じたこと、今まで自分がやってきたこと、これかやっていきたいことなどなど、時折感受性豊かな彼らの音も聴かせてもらいながら、たくさん話をさせてもらいました。
今自分がやっていること、それは自分のためだけど、今の自分のためであることは過去のためでもあり、未来のためでもあり、自分よりもだいぶ若いこの年代とダイアログできるということは、今にいながら未来と話をしている、そんな感覚が僕の中にあります。
こんな自分とは違う世代とのダイアログでは、今に居ながらして時間を越えることができる、そんな時間軸を超越した感覚を持つようになりました。実は過去からも未来からも今にベクトルが向いていて、過去や未来は今の中に存在するのです。
次にまた彼らと出逢う時はどんな自分になっているのか、彼らはどんな毎日を過ごしているのか、またそんな楽しみが増えました。えいみーさん、塾生のみんな、貴重な機会をどうもありがとうございます。
そのあとはまた川沿いを、今度は南に歩いて フキデチョウ文庫 の方へ。半袖、サンダルでは寒いので、まずは上着を取りに戻ります。今回、バックパックの中に忍ばせていたパーカーを取り出して、カメラだけを手に出かけました。もちろん足下はサンダルのままで。
盛岡の地ビール、ベアレンのフェストビールとシュバルツ。
今夜は みのりと晩ごはんを。高校生とのダイアログに続いて、大学院生とのダイアログの時間。彼女とは前回盛岡にお邪魔した時に逢っていて、その時から妙につながるところがあって。僕の世界を広げてくれる、そんなすごい才能を持った人です。ありがたいな。
食後に夜の盛岡の街のお散歩を。
今、泊めてもらっている フキデチョウ文庫 では僕よりもだいぶ先輩の人たちが生きている姿を見せてもらって、またこうして僕よりもだいぶ年下の人たちが生きている姿も見せてもらって、こうした多世代の中に自分が身を置きながら毎日を過ごせること、それはとても幸せなことだと思います。
それは当たり前に世界に存在するけど、全然当たり前ではない、とても有り難いこと。僕は生まれてこの方、そんな有り難い世界に生きてきたんです。
それを再確認させてもらえた、盛岡での2日目でした。
おしまい
旅先での発見や気づきのメモ
・オープンスペースであること、物々交換所としての役割を持つこと、これらの要素を持ったゲストハウス・シェアハウスをつくりたい。
・多世代の中に自分が身を置きながら毎日を過ごせること、それはとても幸せなこと。
FIND THE WORLD 5th season
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Chapter.YU-19
岩手県盛岡市 – MORIOKA/IWATE/JAPAN –
2015/09/04〜2015/09/10
Next destination
宮城県仙台市 – SENDAI/MIYAGI/JAPAN –
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まずは ” あるもの ” に目を向けること
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile