– COBAKEN のひとりごと。-
僕がつくる対話の場の中に、対話の場のつくり方、という2日間のワークショップがあります。この場の目的は、対話の場をつくるために必要なことを学び体験し実践すること、対話を日常にとり入れること、この2つです。
そんな目的を持って、小林豊が考えるファシリテーションの基礎となるものをこの2日間で手にしてもらうのですが、その2日間、8時間+懇親会+7時間の対話の場で手にしてもらうのは「 問い 」です。
細かく言えば、対話って何なのか、場づくりの要素、問い、判断を保留すること、自分がつくりたい対話の場、といったことたちを学び合うことができます。でも、この2日間で参加者が手にするのは、自分が持っている「 問い 」なのです。
僕は「 問い 」が対話の場をつくるために1番必要なものであり、ファシリテーションを学び実践するために1番必要なものだと思っています。実際、同じような問いを持った人が磁石に導かれたかのように場に集ってきますので。
その、対話の場をつくるために必要な「 問い 」というのは、場に問いかけること、でもあるのですが、その前に、場をつくる人自身が持っている「 問い 」に目を向けることが必要だと、僕は考えています。
それは、根本や本質に目を向ける、ということでもあります。目を向けることができる範囲で、ではありますが。自分が何を望み、どんな自分、どんな世界に向かって対話の場をつくるのか、それを2日間かけて対話しながら見出していきます。
言葉を聴いて意識すると簡単には思えないかもしれません。それでも、本当の対話の場であれば、根本も本質も、自然と自分の本音に目を向けることができるのです。
僕にとってファシリテーションは、自分の生き方そのものです。ただの職業でも、役割でもありません。公平で主体性を重んじた人との接し方、それを日常でも対話の場でも行おうと、ある時決めました。
日常でやれないことはファシリテーターをしていてもやらないし、ファシリテーターをするときに大切にすることは日常でも大切にする、そんな状態を心がけて、特に判断を保留すること、それを日常的に行うことを意識しました。
その結果今の自分があるのですが、判断を保留することを日常的に行うことで、自分の心が整いやすい状態を手に入れました。僕が対話の場をつくる中で、それが1番大切にしていることです。
自分が整っていないと、その場自体がザワザワして、自然なフラットな状態での対話がやりにくくなるかもしれません。何より、自分に許可を出すこと、それを目指しているので、自然にいろんなことを受け入れられる、そんな自分であり、そんなダイアログの場が僕はつくりたいのです。
ファシリテーションに関するテクニックやメソッドを学ぶこともとても大切なことです。だけど、その前にやることがあります。それが、自分自身をまっすぐ見つめ、自分の中にある問いを明確にすること、です。
「 問い 」や目的があるからこそ、必要な技術が明確になる。それは対話の場においてもファシリテーションにおいても同じことで「 問い 」が不明確な場では、なんとも後味の悪い場になりかねません。
自分が持つ「 問い 」を知ることは、場をつくるのであれば、とても大切なこと。どんな自分で在るために、どんな世界をつくるために、人を集めて対話の場をつくるのか。それらは「 問い 」にきちんと含まれています。
自分の欲しい物がハッキリすれば、あとはそれに向かって必要なことをやるだけ。自分が欲しいものがハッキリしていないから、人と比べて嫉妬したり、劣等感に苛まれたり、そんなことになってしまうのです。自分が欲しいものがハッキリさえすれば、そんなことして落ち込んでいる暇なんてなくなりますから。
とはいっても、闇雲に求めるものありだと思います。それは人それぞれの選択なので。だから、自分が持つ問いを知りたくない人は、この、対話の場のつくり方、には参加しない方が良いと思います。
その理由は、知ってしまうと、知らない自分には戻れないから、です。
それも、個人個人の選択です。僕らは、選択できる、という自由の中に暮らしているので、そこは自己責任で自由に選択してください。僕はただ、一緒に対話について学び合い、対話のある暮らしを広めていく仲間に出逢いたいだけなので。
タイミングを信頼しながら、ひとり、またひとりと、出逢うべき人に再会する、もしくは新しく出逢うのを待っておきます。そう考えると、またわくわくしてきますね、場をつくるってことが。
最後に、D-LABO という、対話を通じて対話を学び合うコミュニティを運営しているのですが「 問い 」に関してそこに投稿した資料があるので、よかったらそちらも読んでみてください。
□ No.6 ” 問い ” を持つこと Ver.1.2 / 2015.06.05
PDFデータ ⇒ No.6 問いを持つこと ver.1.2
□ No.7 ” 問い ” の持ち方 Ver.1.2 / 2015.06.05
PDFデータ ⇒ No.7 問いの持ち方 ver.1.2
Dのこと。のすべてのテーマ。
– Dのこと。 資料一覧 –
対話を通じて3つのDを学び合うコミュニティ。
– D-LABO –
以上、またいつも通り自由に、自分の頭に浮かんだことを書き出させてもらいました。その過程でまた、大切なことに気づけたように思っているので、またそれについて自分に、問いを投げかけてみようと思います。
どうもありがとうございます。
おわり
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スキナトキニ
スキナコトヲ
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile