心から笑える世界が広がること。


Ver.1.0.0



– COBAKENのひとりごと –


僕は、「 幸せ 」を別の言葉で表すとしたら、「 心から笑うこと 」と表現します。

2017/01/14 SHINJUKU/TOKYO/JAPAN Photo by COBAKEN



– 心から笑える世界が広がること –


あれは、2010年の夏でした。自分にとっては外側の自分が崩壊した年であり、再起の年でもあったタイミングで、瀬戸内海にあるとある小さな島に、導かれるかのように行く機会が生まれました。そしてその島で、「 自分たちにはもう、明日はない。」という状況にある人たちが、とてもステキな笑顔で笑っている写真を見て、とても不思議な気持ちになりました。




自分にとって想定外すぎるその写真のその心境を、その瞬間に理解することはできませんでした。それからもしばらく、その写真のことが頭から離れなくて、思い出しながら考える日々が続きます。そして、その人たちの心境を自分なりに理解できた瞬間から、「 心から笑う 」ということが、自分にとっての幸せな状態を言い表す、とてもとても大切な表現になりました。

僕にとって、心から笑えているということは、「 今 」という瞬間を過ごしているのだと思っています。つまり、過去や人や物などへの後悔や執着は手放され、未来を不安に思うのではなく心から信頼して、「 今 」という瞬間に生きている状態です。そんな風に僕が勝手に、理解したつもりになっているその写真の心境は、今も変わらず、僕の中でとても大切なスタンスとして、毎日を支えてくれています。


それに加えて、過去も未来も今に含まれている、ということを、旅する暮らしの中で実感する機会が何度もありました。結局、大切なのは「 今 」この瞬間です。僕らが生きているのは「 今 」で、「 今 」が全てを決めてくれます。このことについても、少しずつ自分なりに言葉にしながら今日まで過ごしてきたのですが、そのことを明確に表現する言葉はまだ見つかっていません。




そんな想いもあって、僕がこれまでも目指し、これからも目指していくのは、「 心から笑える世界が広がること 」です。言い換えれば、「 今 」という瞬間に生きる人が増えること、です。しかも、あくまで主体的に、本人が心から望むからこそ増えていく、そんな広がりを大切にしています。それなので、広げるのではなく、広がることであり、増やすのではなく、増えることを目指しています。

ちなみに「 今 」という瞬間に生きる人を増えるということは、欲求のズレや執着などを手放すか受け容れるか、もしくはそれを理解して自分と仲良く過ごしている人が増えるということでもあります。それは、自分が充たされていることを知り、自分の人生を生きる人、自分らしく生きる人が増えることでもあるので、「 助け、助けられる世界 」が広がることでもあります。


実際に、そんな人たちが集えばどんな世界が広がるのでしょうか。例えば、やりたい、と素直に想いや夢を語れば応援され、人の想いや夢を自分も応援する、そんな世界が広がるのだと思います。どれくらい応援するのか、どれくらい応援されるのかは、応援したい、という本人の想いに影響されはしますが、相互で応援し合うそんな関係性は簡単に生まれ、広がるのでしょうね。

そんな世界では、自分と向き合えている人が増えている、ということでもあるので、一人ひとりが価値観や世界観などが違うことや、人の数だけ個性があるということが前提として、世界が広がっていくことになるでしょう。対話の時代への移行がもう1段階進むであろう2026年を迎える頃にはもう、この世界の前提はそんな風に変わってきていると思っています。そして、その変容のピークはまさに「 今 」、2018年から2020年にかけてだと思うのです。

2017/03/18 SAPPORO/HOKKAIDO/JAPAN Photo by COBAKEN



– 心から笑える世界でのスタンダード –


未来の世界にそんな環境があるとしたら、もともと僕ら人間が持ち合わせている能力を活かして、相手の想いに沿える人が増え、それがスタンダードになるでしょう。上か下か、良いか悪いかなど、自分の考えや基準を押しつけ判断しながら話を聞くのではなく、対等な関係性で相手の想いや基準に沿って話が聴ける人です。つまり、きちんと話が聴けて、きちんと問いかけられる人が、たくさんいるということです。

そんな未来では、僕らのようなファシリテーターやコーチ、カウンセラーなど、コミュニケーションを生業にした人の数はとても少なくなります。きちんと話が聴けて、きちんと問いかけられる大人が地域にいて、子供の頃からその環境で育っていれば、そんな人たちがいなくても人や自分とよい関係性を築けるので。それに、コミュニケーションに悩み、それを仕事にするほど学び、人の役に立ちながら自分を浄化していく必要がある人自体が減ることになります。


ただ、それらの本質的な部分は必ず残ります。人と人とのコミュニケーションはこの先の世界でより大切になるものだし、これまで積み重ねられてきた先人の智慧は、時代に合わせてさらに積み重ねられ、必要に応じてさらに進化していくでしょうから。そうやってより本質に近づきながら、上辺の知識や技術としてではなく、智慧や想いが人から人へときちんと伝えられていくことになるのでしょうね。




そして、そんな未来を生きる人々は、自分の感情、自分の喜怒哀楽と仲良しです。それなので、自分の声にきちんと耳を傾け、自分とのコミュニケーションの大切さを知っている、自分と仲良しな人が多いです。そして、出来事や状況を愉しむことを大切にしながら生きています。その背景にあるのは期待ではなく、自分や他者への信頼であり、世界やタイミングへの信頼です。

そのおかげか、病は今よりも少ないでしょう。予防と治療とがバランスよく行われることが目指されていて、人の心をより大切に扱う方向に進んでいるでしょう。もちろん、そうではない世界もまだ残されてはいますが、僕らの潜在意識は人がよりよく在ろうとする想いと、可能性を信頼することに重きを置いていて、力を持った人たちが多くの人を支配しようとする力は、どんどん弱まっていきます。そのあたりも、時代の変化の象徴のひとつです。


それと、人々は引き寄せの法則や森羅万象の巡りのことなど、僕らが生きる自然界の当たり前の法則を思い出していて、日々の暮らしの中でそれを活かしながら過ごしています。そうやって必要な分だけ受け取り、余剰のものは必要としている人に巡らせ合える、そんな世界であり、そんな関係性です。それを大人が実践していて、家庭や地域で子供たちに伝えていくための環境が広がっています。

それなので多くの人は、縁を大切にしていて、自分たちが生かされているということを知っています。そして、まわりの大切な人たちと本音の関係性を結び、毎日を心穏やかに生きる歓びを思い出している人が多いです。本人に委ねることの大切さ、葛藤を見守れることの大切さ、素直であることの大切さなど、その姿は人としてとても美しく、内外一致したバランスのいい状態が、人が目指す姿の象徴になります。

2016/12/19 TEKEHARA/HIROSHIMA/JAPAN Photo by COBAKEN



– 心から笑える世界に必要なこと –


ここまで書いたことは、かれこれ20年以上かけて積み重ねてきた、僕の勝手な夢物語であり、旅や対話を重ねてきた結果に見えてきた勝手な妄想でしかありません。それなので、それが現実になる保証なんて、どこにもありません。でも、それでも、未来の自分にとっては思い出になっていることだと確信していて、そんな未来に向けて必要なことを積み重ねながら毎日を過ごしています。

その積み重ねの中で感じた、心から笑える世界を広げていくために必要なことは、この世界に生きる人々がそれぞれ、世界を自分ごとにして自分らしく生き、よりよき世界に向けて1歩を踏み出すことです。それは、過去の自分と仲直りすることであり、未来の自分を信頼することであり、今の自分をまっすぐに感じながら、目の前に届く出来事をプレゼントのように歓び、愉しむことです。


そのためにも人は、過去をそのまま受け容れ今に活かす力と、心躍る未来にシフトする力を備える必要があります。願わくばそれは代々、地域で受け継がれていく学びであり、全世界に公開された智慧であって欲しいのですが、今はまだほとんどありません。でも、その兆しはすでに、この世界の中にたくさん生まれているのを感じます。




そこでポイントであり、課題になるのが、目に見えない心の部分です。テックニックやスキルはどんどん開発されて、溢れるくらいに世の中にあるのですが、スタイルやスタンスを確立するためのプロセスも意識もまだ、僕らは忘れてしまったままです。心躍る未来にシフトすることは、誰かの力を借りればどうにかなりますが、本当の意味で過去や自分を受け容れるには、自分でやる以外に方法はないので。

それなので、そんな未来に向かうためには、心を育てることが必要だと思っています。今の僕にとってのその手段が、対話を日常に取り入れて、旅をするかのように違いを愉しむことです。それは、自分の中にある矛盾をも肯定しながら生きていくことでもあります。対極を同居させられる状態を自分の中に築き、対話の時代を生きる人間として基本となる状態を保つことです。そうやって、真ん中の自分で自分らしく生きれば、自ずと心に栄養は行き渡ります。


ちなみに、僕らが向かう未来では、それは当たり前になっているのだと思っています。実際に、僕よりも若い世代にはそのための能力が備えられていることを実感してきました。今、その能力に蓋をしているのは、前時代を生きてきた僕ら大人です。でもそれは、彼らが世の中を担う頃にはきちんと外れ、当たり前の状態として扱われることになるでしょう。そう考えれば未来は見えてくるし、その変化に抗う必要はありません。

その未来の、その先に生まれてくる子供たちからすれば、前時代に生きた僕らが、どちらが正しいのかばかりを気にしていたことや、目に見えるものしか信じていなかったことや、搾取する側と搾取される側がいたことや、戦争という殺し合いを行っていた、などの歴史を知って驚くのかもしれません。僕はそんな世界がいいな、と思います。自分の心も含めて平和な世界から始めた人生だと、どんな自分を体験できるのでしょうね。




僕らが生きるこの世界は、自分自身を映し出してくれる鏡です。自分が我慢をすれば、目の前の人も我慢をし、自分が自分の想いを大切にすれば、目の前の人も自分の想いを大切にすることになります。それなので、変わるのは人ではなく、自分です。どうあっても、鏡は先に笑いません。だから、変わるのは僕自身です。こんなことを長々と書いている僕自身が率先して、毎日を愉しみながら変わり続けていきます。

それと、僕らは今、幸せの再定義を行っている最中だとも思っています。だからまずは、自分の幸せとは何なのかを自分なりに明確にすることです。言葉でも絵でも写真でも、自分が納得できればそれでいいので。そして、最小単位のコミュニティにとっての幸せとは何なのかをまっすぐに、当事者と想いをぶつけ合いながら見出していきます。そしてそれを、本当の意味で「 私たち 」を主語にして誰かに伝えるのです。


最小単位のコミュニティとは、多くの人にとっては家族です。たとえ親子であっても性格や人格は違うし、生きた時代や人間関係も違うから、世界観も価値観も違う部分がたくさんあります。でも、言葉になっていない同じ部分もたくさんあるはずです。その答え合わせではないけれど、自分の幸せをそれぞれが共有し合い、最小単位のコミュニティの中で共通の幸せを見出していく時なのだと思います。

そうやって人や世界に関わり、自分ごとを広げていくからこそ、自発的に執着や思い込みを手放し、欲求のズレを治して本来の自分のバランスに戻ることが、人の成長の過程として成り立つのだと思います。僕らは、自分を生きています。誰かに言われてやったとしても、それを選んでいるのは自分自身です。それなので、どうせやるなら自分で納得して、目の前の世界を自分ごととしてやった方が、断然愉しいはずです。

2016/07/01 OITA/OITA/JAPAN Photo by COBAKEN



– 胸を張ってこの世を去るために –


僕はいつからか、1000年後の子孫のことや世界のこと、それを見据えた上で今を考えるということを行ってきました。とはいっても、その頃の文明がどのようになっているのかなんて、20世紀に生まれ、21世紀の初めを生きただけの自分には想像もつきません。僕は予言者ではないので。それに、先頭に立って人を導くリーダーでありたいわけでもありません。

昔はそんなヒーロー的な存在に憧れもしましたが、今の僕にとってはどうでもいいことです。ただ単に、祖先から受け継がれてきた大切なことを、大切な子孫にきちんと渡したいだけで、想いや時代を紡いで、胸を張ってこの世を去りたいだけです。それなので、手段はその時代を担う人たちに任せて、これまでもこれからも変わらない、人の心の部分を掘り下げ、大切にしていきます。


そんな風に、31世紀の世界へ想いを馳せながら、まずは22世紀に何を遺すのか、なんて想いを馳せて毎日を生きています。そして23世紀、24世紀へと想いは受け継がれていくのでしょうね。そんな未来を信頼して、「 今 」という瞬間に生きることだと思うのです。自分自身がフラットに生きて、心から笑える時間の中に身を置くことです。それは自分らしく、心穏やかで丁寧な、心地のいい毎日なのだと思います。

実際、24時間、未来のことばかり考えていても仕方がありませんから。過去も未来も含まれた「 今 」を生きながら、必要な時に思い出せたらいいのだと思います。そうすれば自ずと、今以降の未来に、1年後、5年後、10年後の未来に、30年後、50年後の未来に、と紡がれていくのだと思っています。過去と仲直りできた分だけ、未来への信頼は広がっていくものですしね。


心から笑える世界が広がる、ということは、そんな環境を生み出していくことであり、そういう文化が生まれることなのだと思います。それは誰かがコントロールするのではなく、僕らがそれぞれの役割を担って、カタチにしていくものです。そんな風に僕らはみんな、変容の戸口に立っていて、これまで踏み出すことができなかった1歩を、みんなで踏み出すのだと思うのです。




ということで、これまでも、これからも変わらない、人の心の根っこのことを旅や対話を通じて掘り下げ、自分が実践しながらまわりにいる、それを必要としている人に伝えていきます。そして、自分らしく生きることを選んだ人を促し、自分らしく生きている人が、自分もまわりも輝かせるための活動を支援していきます。そうやって僕自身が変わり続けることで、想いを同じく持つ仲間と出逢い続けていきます。

心から笑える世界にシンクロするところがあれば、よかったら一緒に歩んでいきましょう。違う世界を描いているのであれば、お互いの想いを尊重し合いながら、それぞれの道を進みましょう。この先の時代は特に、それでいいのだと思います。どちらにしても僕らは、想いが同じでも違っていても、この地球、この宇宙に生きる存在として考えれば共同体なので。同じであることも、違っていることも必要なのだと思います。




おわり




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