– くらしを促す、ことばのたね。-
– 変わり続ける世界で、幸せに生きるために –
もう数年前になりますが、ツイッターで「 自分が老害になっていないか確認する12の項目 」という記事が話題になったことがありました。その頃、僕も40代に突入していたので、そろそろ気をつけよう、と思いながら目を通したのです。その12項目を読んでみて思ったのは、老害と呼ばれている人は、時代や暮らし、人や自分の変化を拒むことを選んだ人ではないかな、ということでした。
僕らが生きているこの世界は、常に変わり続けています。それは、この世界の変わらないことの一つです。それなのに変化を拒んでしまえば、その流れの中で自分だけが立ち止まることになります。けれども、それでも世界も自分自身も勝手に変わり続けます。そうなると、身体や状態や心境などの変化と、ガチガチに固まってしまった思考とが、自分の中で不協和音を奏でることになるのかもしれません。
ちなみに、今回の話はそんな人たちがどう、というものではなく、そのことを参考にして自分はこの先をどう生きるのか、ということです。ちょうど世は、とても大きな転換期に入っていて、コロナ禍などの要因も経て、僕らが生きている世界の前提が大きく変わってきました。そんな大きな転換期の中でも僕らが幸せに生きるためには、何が必要なのでしょうか。
僕は、” 柔軟性 ” と ” 対等な関係性 ” だと思っています。自分の核となる想いを大切にして、柳のようにしなやかに生きることです。自分の在り方、生き方など目に見えない部分にきちんと目を向け、手段はその都度、複数準備しながら臨機応変に生きることです。そして、人としての誇りや矜持は大切にしつつ、天狗の鼻のように伸びたプライドはさっさとへし折って、誰とでも対等に接することです。
「 今時の若者は 」という、いつの時代にも生まれる言葉があります。生きている時代が違えば、世界観や価値観も変わるもので、世代間の違いは必ず存在するもの。その違いをきちんと受け容れつつ、「 四十にして惑わず 」の言葉の通りにぐっと、自分の中の変わらない想いを握りしめておきたいものです。すでにある想いを大切にし、人としてどう在るのか、それを問い続けながら生きたい、と僕は思います。
[ くらしのたね #048 ]
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COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile