ズレた欲求。| くらしのたね #045



Ver.1.0.1



– くらしを促す、ことばのたね。-



2016/10/23 NAGO/OKINAWA/JAPAN Photo by COBAKEN





– ズレた欲求 –


対話をふり返っている中でふと、僕らが持っている欲求に、本来の状態とズレた状態があるのではないか、と思うようになりました。そのズレが出来事をネガティブにしてくれていて。そんな憶測を持って、その後も対話を重ねていると、当てはまる部分がとても多くあって。人の話を聴けば聴くほど、人の心の内にある欲求とはそういうものなのだと、憶測が仮説に変わりました。


例えば、” 理解する ” という欲求があります。それがズレると、” 理解されたい “、” 理解したい ” と偏っていきます。まず、” 理解されたい ” という欲求のズレは、幼い頃に理解されなかったという体験が元で、それが育ち大きくなったものです。反対に、理解したい、という欲求のズレは、幼い頃に誰かを理解することができなかった、という体験が元で、後悔の念が育ったようなものです。


” 理解されたい ” というズレは、” わかってほしい ” という状態です。誰しも、そんな人はまわりにいるでしょうし、僕自身も未だにその欲求のズレを感じることがあります。理解してくれなかったのは大抵、親など身近な人。つまりこのズレは、理解してくれなかった人のせい、つまり他者の責任にしているものなのでまだ、本来の状態に戻しやすかったりします。


” 理解したい ” というズレは、自分は人を理解することはできない、という自己の否定を含んだ思い込みと、罪悪感が前提になっています。つまり、できなかった自分が悪い、と思い込んでいることから生まれたものです。それを本来の状態に戻すには、その人自身の自己否定に関連している他の要素も癒し、解き放つ必要があるので、他者の責任にしているズレに比べて、元に戻しにくい印象です。


ズレた欲求とは、本来の欲求の樹の側に偽の根を植え、それが成長したようなもの。偽の樹の根の部分から手放すことができれば、本来の欲求だけになります。そうなればあとは、” 理解している ” という完了形に持っていくだけです。そんな過程を経て、” 自分は自分を理解している ” という状態に向かうことができれば、あとは穏やかに、安心を与えてくれるものとして、自分の内側に存在し続けてくれます。




[ くらしのたね #045 ]

ズレることも大事な過程。




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