– くらしのタネ –
今回は、「 自分で自分の価値を決める 」というテーマで言葉を綴りました。
価値って割と身近に言葉なのに、具体的に何なのかを表現するには、とても難しい言葉です。しかもそれが、自分という存在の価値であったら、尚更難しくて。人に訊いたとしても十人十色で、余計に混乱してしまうかもしれません。今回はそんな、自分で自分の価値を決める、ということについて言葉にして投稿しました。
– 自分で自分の価値を決める –
自立することは、生きている中でとても重要な要素であり、大切な過程です。自立しきれていない自分が言い切るのもなんですが。でも日本では、経済的な自立のことを人の自立と勘違いしているのか、もしくはわかっていてやっているのか、本当の意味での自立を促しません。精神的な自立と経済的な自立、その違いを教えてくれる大人がとても少ないのです。
もちろん、まわりから自分の価値を認められることも、大切なことではあります。ただし、そこに依存し続けなければ、ですが。まわりから価値を認められること、評価されることに依存し続けてしまえば、自分自身を抑え、偽りながら生きていく時間が増えてしまいます。それはつまり、自立とは反対側の状態。親子間、学校、会社など、コミュニティにおける関係性の中に、その根っこは存在しています。
例えば、褒められて育った子は、大人になって自分を見失う、という話があります。実際、褒めるという行為には上下の関係が生まれやすいので、上の立場から褒めてくれる存在が必要になるのです。つい相手に正解を求めてしまうというか。それに、そうであれば、その親自身も自分を見失っている可能性があります。何にせよ、自分の基準は自分の内側に持つ必要があるので。
「 幸せになる勇気 」( 岸見 一郎 / 古賀 史健 著 ) という本に、自立とは何なのか、それをシンプルに表現してありました。「『 わたし 』の価値を、自らが決定すること。これを『 自立 』と呼びます。」( 152頁 )。僕にとってこの表現が1番わかりやすく、しっくりくる表現です。そしてその逆の、他者が決める「 わたし 」の価値に依り続けること、それが精神的な依存なのだと思います。
自分で自分の価値を決めることは、簡単ではありません。自分のことが1番わからないし、他人からなんて言われるかわかりません。でも、それでも、自分が1番、自分のことをよく知っています。他人からもらえる客観的な情報も合わせながら、自分という存在を知り、掘り下げていけばいくほど、とても楽で愉快な、自分らしい毎日を送ることができるのだと、僕は考えています。
[ くらしのタネ #018 ]
自分という存在を知り、掘り下げる。
質問や感想、投稿テーマの要望などがあれば、こちらから
– CONTACT –
対話のある暮らしを促すための資料一覧
– Dのこと。 資料一覧 –
この「 くらしのタネ 」は、あなたの人生を彩り、暮らしをより良くする花や実の種になるように、と祈りを込めて投稿しています。どんな芽が出るのか、どんな花が咲くのか、どんな実がなるのかは、種を育てるあなた次第になりますが。そんな「 くらしのタネ 」が、あなたの暮らしに彩りを加えることを信頼しています。
おわり
※ この記事は 2019 年 1 月 1 日に投稿したものを加筆、修正して 2021 年 5 月 12 日に再投稿しました。
この投稿を読んだ人は、こちらの投稿も読んでみてください。
◻︎ 応援してもらえると嬉しいこと。| お知らせ【 11/21(木) 】
◻︎ 暮らしている場所の予定、などを更新しました。| お知らせ【 11/18(月) 】
◻︎ 2024-2025 応援・支援募集のお知らせ。| お知らせ【 8/23(金) 】
[ ここ1ヶ月の人気の投稿 TOP5 ]
No.1 – ユパさま、というメンター。| 旅が教えてくれたこと #009
No.2 – つまり推し活のような、そんな試みのふり返り。| いま、ここにあるもの #146
No.3 – 風をつかむ。| 旅の途中の #017
No.4 – その日が来るまで、もう少しだけ。| 旅の途中の #016
No.5 – ひと回りしたから見える、鏡に映った自分の姿。| いま、ここにあるもの #145
これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile