– くらしのタネ –
今回は、「 対話と議論を使い分ける 」というテーマで言葉を綴りました。
ここ数年で特に、対話という文字を目にしたり、言葉を聞いたりする機会が増えてきました。けれども実際のところ、対話と言いながらも議論をしている人たちの方が圧倒的に多い気がします。どちらかが正しい、という場の結論に至るのであれば、それは対話ではなく議論であり討論です。今回はそんな、対話と議論を使い分ける、ということについて言葉にして投稿しました。
– 対話と議論を使い分けてみる –
21世紀に入り、僕らが生きる世界は対話の時代へと移り変わりました。2021年を迎えた今日、その変容は少しずつ、でも着実に世界の当たり前が変化していると僕は実感しています。それは、戦争の時代の終焉であり、白か黒かの世界からの脱却です。けれども、コミュニティの中で何かを決める機会がなくなるわけではありません。それなのでこの先も、議論を通じて何かを決めることは続いていきます。
対話の目的は探求であり発見で、議論の目的は結論であり合意です。それぞれの場を簡単に表現すれば、対話の場では、個々がそれぞれの想いや考えを自由に話すので世界は広がっていきます。そして議論の場では、複数の選択肢の中から何かを決めることになるで、世界は絞られていきます。という風に、対話と議論では目的も違えば、話し合いの方向性も違います。
どちらにしても大切なのは、そのコミュニケーションに関わるすべての人が納得して終わること、だと僕は考えています。例えば、多数決に負けたとしても納得して終わることができる話し合いもあるのです。まだまだ、白黒つけることに重きが置かれているので、そんな場の方が少ないのでしょうが。どちらにしても、対話の時代に入ってから特に、納得感が大切にされるようになってきました。
ちなみに、今の時代のコミュニケーションで僕が個人的にお勧めするのは、日常的な会話は対話で行い、何かを決める時には、対話と議論を合わせて使うスタイルです。何かを決める時にはまず、対話を通じて当事者同士の想いや考えを語り合い、全員が納得出来る基準を決めることから始めます。そして、可能な限り選択肢を並べ、事前に決めていた基準に沿って結論を出していきます。
このお勧めは、対話と議論を使い分けられる人が増えたらいいな、という願望でもあります。対話もあれば議論もある、今の時代を必要に応じて自由に、自分を生きる人が増えると嬉しいのです。そんな関係性の先にある世界をいつも胸に秘め、それに向かって毎日を過ごしているので。それなので僕自身も、この対話の時代をより楽により愉快に、より自分らしく生きられるように、この先も努めていきます。
[ くらしのタネ #015 ]
目的によって、対話と議論を使い分ける。
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おわり
※ この記事は 2018 年 12 月 29 日に投稿したものを加筆、修正して 2021 年 3 月 24 日に再投稿しました。
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1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
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