Ver.1.0.3
– くらしを促す、ことばのたね。-
– 人の話を聴くために必要なこと –
ファシリテーターにとって1番大切なことは?、と訊かれたら僕は、判断を保留すること、と答えます。それは日々の人との関わりにおいても同じで、多様な意見に耳を傾け、まずは受け取ることができる状態をつくります。コミュニケーションはキャッチボールなので、まずは受け取ることが大切だと思うのです。そして受け取ることは、人の話をきちんと聴くために、必要不可欠な行為です。
僕ら人間は、何かを耳にしたり目にした時に、自分の思いや考えが瞬間的に頭に浮かんでしまうものです。それなので、人の話を聴く時には判断を保留します。判断を保留するというのは、人の話を聴いた時、瞬間的にしてしまった判断を脇に置くということ。そのためには、瞬間的に浮かんだことを瞬間的に受け取れる自分と、心の余裕、時間の余裕が必要です。
例えば話を聴いて「 そんなのありえない。」って思ったとします。それを頭の中で「 そんなのありえない、って思ったんだね。」と自分の意見をそのまま受け取り、頭の中での話を終わらせます。それから相手に「 そうなのですね。」など、受け取りの言葉を伝えます。言葉で説明すれば、判断を保留する時の頭の中はこんな感じです。もし、自分の意見を伝えたい時は、最後まで聴いてから相手に伝えます。
ちなみに、判断を保留できる状態というのは、自分の心が整っている状態だと思うのです。真ん中の自分でいる、そんな感覚。そんな自分であれば結局、いい波を出すことにもつながります。自分から穏やかな波が広がる感覚です。そうなれば、自分の器以内の場であれば、居心地のいい、穏やかな場が生まれることになります。スキルはそんな、その人のスタンスの上に成り立つものだと、僕は考えています。
ある時から、僕にとってファシリテーションは自分の生き方になりました。対話の場をつくる時にやることは日常でも行うし、日常で行わないことは対話の場をつくる時にもやりません。そのおかげもあって、思考を手放せている時間が増えました。対極を同居させる時代の、葛藤や揺らぎの中で、真ん中の自分にいつでも戻れるようにすること。それが僕にとって1番大切なことであり、日々の大切な仕事です。
[ くらしのたね #008 ]
まっすぐ受け取るために、判断は保留する。
質問や感想、投稿テーマの要望などがあれば、こちらから
– CONTACT –
対話のある暮らしを促すための資料一覧
– Dのこと。 資料一覧 –
おわり
” この「 くらしのたね 」は、あなたの人生を彩り、暮らしをよりよくする花や実の種になるように、と祈りを込めて投稿しています。どんな芽が出るのか、どんな花が咲くのか、どんな実がなるのかは、種を育てるあなた次第になりますが。そんな「 くらしのたね 」が、あなたのよりよい暮らしのきっかけになることを信頼しています。”
この投稿を読んだ人は、こちらの投稿も読んでみてください。
◻︎ 応援してもらえると嬉しいこと。| お知らせ【 11/21(木) 】
◻︎ 暮らしている場所の予定、などを更新しました。| お知らせ【 11/18(月) 】
◻︎ 2024-2025 応援・支援募集のお知らせ。| お知らせ【 8/23(金) 】
[ ここ1ヶ月の人気の投稿 TOP5 ]
No.1 – ユパさま、というメンター。| 旅が教えてくれたこと #009
No.2 – つまり推し活のような、そんな試みのふり返り。| いま、ここにあるもの #146
No.3 – 風をつかむ。| 旅の途中の #017
No.4 – その日が来るまで、もう少しだけ。| 旅の途中の #016
No.5 – ひと回りしたから見える、鏡に映った自分の姿。| いま、ここにあるもの #145
これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile