– COBAKENのひとりごと –
【 カタチ=お金を稼ぐこと? 】
ここ最近、「 何かカタチになってるの?」と、居酒屋などで出逢った初めましての 60 代前後の方に訊かれることが続きました。旅をしながら生活していること、価値と価値との交換のこと、など、今僕がやっていることをお話しした後にそう訊かれます。
その時、残念ながら自分の持っている言葉では伝えることができず、そのあと熱意と期待のこもったメッセージをいただくことになりました。そのやりとりの中で「カタチとは、どういうもののことですか? 」と訊いてみるのですが、残念ながら他の表現を教えてもらうことには至らず、そのまま話は続いていきます。
お話をしながら、「 どうして初めて逢った僕に対して、カタチにしていない、と決めつけるんだろう。」と、僕が決めつけられる理由にも興味を持ちつつ、その方にとってのカタチとは何だろう、とお話を聴き続けるということが続きました。
そんな時、僕が今続けている、とてもシンプルだけど、既存社会の中で真面目に生きてきた人たちにはとても理解しにくいであろう旅する生活に対して、何点か訊かれたことを素直に話します。そうするとダメ出しにつながるのですが、結果的に「 何かカタチにしないとダメでしょ。」という話に戻っていきます。
その方が言われている、カタチ、というものがよくわからないので、話を聴きながら理解していこう、と思って黙っていると、今度は聴き続けていることに対して「 意見はないの? 」とか「 どうしようと思っているの? 」言われることになるのです。
またそれに素直に答えるとダメ出しが始まるので、正直とてもめんどくさく思いました。でも、理解してもらえない、ということは、自分が相手を理解できていないから、と僕は考えるので、それからは話を聴いて理解する、ということに改めて徹しました。
そんな興味深いやりとりを、しかも初めてお逢いした方々としていく中で、結局のところは、お金を稼いでいるのかどうか、そこの話でしかないのではなのかもしれない。仮説ではありますがそんな風に受けとりました。
でも、カタチ=お金を稼ぐこと、とは訊いても表現してもらえなかったので、またいつか、そんな出来事があった時に改めて、きちんと確認して答えられる自分でありたいなと思いました。
【 考えるための言葉あそび 】
前置きが長くなってしまいましたが、人のいうカタチは十人十色であり、百人百様なので、ご本人にお伺いしないとわかりません。その、答えのわからないものをあーだこーだ考えるよりも、70 億分の1である僕にとってのカタチとは何なんだろう、と自分の想うカタチ、今手にしているカタチ、について考えてみたいと思います。
まず、自分にとってのカタチとは何なのか。
自分が旅する生活で経験したことをカタチにすること、そんなセリフを自分でも言っていたように思います。ぱっ、と何か浮かんでくる訳ではないので、カタチ、というところにいろいろと言葉を入れて遊びながら、自分にとってカタチとは何なのか、それを考えてみたいと思います。
・自分が旅する生活で経験したことをお金にする。
・自分が旅する生活で経験したことを思い出にする。
・自分が旅する生活で経験したことを本にする。
・自分が旅する生活で経験したことをレシピにする。
・自分が旅する生活で経験したことを物語にする。
・自分が旅する生活で経験したことを猫にする。
・自分が旅する生活で経験したことを不可解にする。
・自分が旅する生活で経験したことをカメラにする。
・自分が旅する生活で経験したことをゲームにする。
・自分が旅する生活で経験したことをお餅にする。
はい、自分でやっていてわけがわからなくなりました。それでもこれらの文章を読み直しながら、気になったものを紐解いてみようかなと思います。でもその前に、疲れた脳をひと休みさせたいと思います。
ひと休み……。
ほんとにソファに腰掛けて眠ってみたいのですが、目覚めた時には口を開いていました。きっとイビキをかきながら眠っていたのではないかと。でも、これで頭がすっきりしたので、改めて続きを書いていきたいと思います。
【 掘りさげたものを当てはめてみる 】
上記の言葉を変えてみた 10 通りの文章の中で気になったものを3つ挙げるとしたら、
・自分が旅する生活で経験したことをレシピにする。
・自分が旅する生活で経験したことを猫にする。
・自分が旅する生活で経験したことをお餅にする。
この3つです。
続けて、この3つの言葉の意味を掘りさげてみようと思います。
レシピに対しては、必要な材料と行程を書き出すことで他の人にも作れるようにする、という印象を僕は持っています。
猫に対しては、コタツやポカポカしたところで眠ったり、好奇心をくすぐるものに飛びかかったり、人から愛されながら自由奔放に生きている、という印象を僕は持っています。
お餅に対しては、蒸して叩いて捏ねていくことでもち米からひとつの塊になり、焼いたり煮たりしながら美味しく食べるもの、という印象を僕は持っています。
では、これらの文章をそれぞれ、当てはめてみることにします。
・自分が旅する生活で経験したことを必要な材料と行程を書き出すことで他の人にも作れるようにする。
・自分が旅する生活で経験したことをコタツやポカポカしたところで眠ったり、好奇心をくすぐるものに飛びかかったり、人から愛されながら自由奔放に生きていられるようにする。
・自分が旅する生活で経験したことを蒸して叩いて捏ねていくことでひとつの塊になり、焼いたり煮たりしながら美味しく食べるものにする。
何となくわかったような、わからないような、そんな感覚になってきました。なので今回は2回に分けて投稿するとして、#1 である今回は、このあたりで終了して、ひと晩くらい頭を寝かせてみようと思います。
【 ひとりごと。#046 】自分にとってのカタチ、というものを考えてみる。その2 へ続く
【 ひとりごと。#046 】自分にとってのカタチ、というものを考えてみる。その2
– もくじ –
・自分にとってのカタチ
・今、カタチにしていること
・何を見て、カタチにしていない、と言うのか
おわり
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile