– くらしを促す、ことばのたね。-
– 嫉妬は、自分が欲しいものを教えてくれる –
「 自分が欲しいものがわかっていない時に、人は嫉妬するんだよね。」僕はこの言葉を初めて聴いたその瞬間に、ものすごく納得しました。確かに、そうなのです。自分が本当に欲しいものは何なのか、それがわかれば、それを手に入れるためにエネルギーを注ぐのでしょう。人のことをあーだこーだ言うことにエネルギーを注いでも、スッキリしないことは潜在的にみんな知っていることですし。
でもそれは、意外にわかりにくいものでもあります。なぜならば、自分が本当に欲して嫉妬しているのは目に見える状態ではなく、欲求など在り方など目に見えない部分に対してなので。それなので、目に見えるものばかりを見てイライラしていると、自分が本当に欲しいものは何なのか、それはわかりません。「 自分は、この人が持っている何が欲しいのだろう。」と、きちんと自分に問いかけないと。
例えば、経済的にも時間的にも自由な友人がいるとします。マイペースに毎日を生き、自分の想いや考えをハッキリと言葉にして、嫌なものは嫌だと断れる。家族との関係性もよく、けれどもよく一人で行動もしていて。多少は嫌う人もいるけれど、それでも人に囲まれていたりして。もし、そんな人に対して嫉妬しているとしたら、自分は何を欲しているのでしょうか。
目が向いているのは、経済的にも時間的にも自由なことや、自分のペースで生きていること、家族との関係性がいいことや人に囲まれていること、自分の想いや考えを素直に言葉にできること、など。ということは、自由であること、自分が望むことをきちんと知っていること、身近な人たちといい関係性を築けていること、自分に正直に生きていること、など、そんな自分で在りたいのかもしれませんね。
今は特に、人との関わりの中では、話している言葉の内容よりも、感情に目を向けることが重要です。できれば、もう一段階奥にある、欲求や執着や価値観など、相手にとって大切なことに目を向けられると、より良い関わりが持てます。そして、そうやって表面にあるものに囚われず、相手の奥底にある大切なことに目を向けられれば自ずと、自分が何を欲しているのか、それが見えてくるのだと思います。
[ くらしのたね #023 ]
嫉妬するということは、何か欲しいものがある証。
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おわり
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COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile