Ver.1.0.2
– いま、ここにあるもの。ここにある想い。-
今年の JAPAN TOUR を終えてからは1度、郡山と福島に向かった4泊の旅くらいで、バックパックを背負う暮らしからしばらく離れていました。しかも、7月末からの3週間の旅は車での旅だったので、駐車場から部屋まで運ぶ以外は、背負うことがなくて。今回、2ヶ月ぶりくらいにバックパックを背負って旅をしていると改めて、自分の暮らしを背負っているんだなぁ、と実感する機会が何度も何度もありました。
旅先では、このバックパックに入らないものは、僕のものではありません。仮に、バックパックに絶対入らない自転車や車をもらったとしたら、広島の家か岩手の家に送ってもらうか、他に必要としている人にあげるか、どこかで売ってお金にしてもらうことを選ぶことになります。
例えば夏の時期、バックパックに入れているものは、着替え、生活用品、文庫本、仕事道具です。Tシャツ、タンクトップ、パンツ、靴下、手ぬぐいの替えは、着ているものを含めて4日分、ズボンは履いているものを含めて2本、紺シャツと膝丈の部屋着、そしてスニーカーかサンダルのどちらかを中に入れて持ち運び、タオルを3枚入れています。
それと、歯ブラシ、歯磨き粉、髭剃り、爪切り、耳かき、などのを一つにまとめた小さなバッグと、石鹸、トリートメント、洗濯洗剤をまとめた袋があります。文庫本は2〜3冊。出る時に思いつきで選んで持って出ます。旅先でもらったり、買ったりして増えることが多いので、家に戻る頃には、3〜5冊になっていることも多いです。
パソコン、資料、筆記用具などの、持ち出して使う仕事道具をトートバッグやデイパックに入れて、そのままマトリョーシカのようにバックパックに詰め込んでいます。それとは別に、付箋などを入れた袋、諸々の充電コードを入れた袋、そして、色鉛筆、神託カードが入っています。あと、瞑想の時に使う石や地元の塩、パスポートや印鑑など、その他諸々の旅の暮らしに必要な細かいもの、が入っています。
それで大体18キロくらいの重さです。最初のバックパックの容量は70Lで、たくさん物が入りました。そこから可能な限り絞って、今は55Lのバックパックを使っています。旅する暮らしを始めた当初は20キロを当たり前に超え、旅をすればするほど物が増えていました。それによって、22キロとか23キロになることが多かったのですが、家に戻るたびに使わなかったものを出し、少しずつ減量化を進めてきた結果が今の重さです。
そんなバックパックは、その時の自分の体の状態で、見事に重さの体感覚が変わります。すごく軽い時もあれば、ずっしりと重さを感じる時もあって。そのおかげで、自分の状態を明確に確認することができるのです。旅する暮らしを始めた頃から10才歳を取り、身体の状態を知ることがより重要になってきました。そんな役割も、ずっと一緒に旅を続けてきたバックパックは果たしてくれています。そんな、旅の相棒なのです。
僕らが生きるこの世界は、たくさんの物に溢れていて、そこに収納ができる広い空間を得たことで、益々物に溢れる時代になったように思います。それは人類の進化を表すものなのかもしれませんが、物に支配されてしまっている、今の世界を象徴したものでもあるとも思います。
物はあくまで、僕らがよりよく生きることを助けてくれる存在であって、物がないと生きていけない訳ではありません。物は、あると助かったり、安心したり、いつも助けてくれている有り難い存在。本当の意味で、物が存在してくれていることに感謝するために、いつもより小さめの旅行カバンを持って旅に出ることは良いのかもしれませんね。
おわり
” この「 いま、ここにあるもの 」では、小林豊の独り言をつらつらと書き記しています。この投稿をする1番の理由は自分自身が思い出す為なのですが、それが巡り巡ってたまたま、この独り言を必要としていた人の元に届くのも嬉しいです。そんな小さな奇跡も信頼しつつ、自分の内側にある想いを言葉にしています。”
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile