– いま、ここにあるもの。ここにある想い。-
旅する暮らしを始めてから、今日でちょうど丸4年を迎えました。ざっと計算すると、この4年で合計、約 1,350 泊ほど、旅先で過ごさせてもらったことになります。その1/4か1/5がアジアで、残りは日本を旅しながら暮らしてきました。
その日々の中で、数え切れないほどのご縁と応援をいただいて、おかげさまでこうして今も生きながらえています。
思い返せば、9月11日に広島で開催したファインディングジョーの上映会あたりから、自分の中の何かが外れてきたように思います。そして4年前の今日、きっかけとなった沖縄から東京への二週間の旅が始まりました。
その旅を終えて東京から広島に戻る時に、自分の中で二つの言葉が沸き起こってきたのです。
まずひとつ目が、
地球を手に持って物事を考えること。
何かを考える時に、自分の手の中に地球を抱えているつもりで物事を考えることを思いました。自分にとっては大きくてとても辛い悩みではあるけど、それは地球からしてみればほんの小さな、針の穴にも満たないような悩みで。そんな視点から物事を考えることをこの頃から始めました。
ふたつ目は、
「 毎回、広島に帰らなくてもいいのではないか? 」
そんな問いかけが自分の中に沸き起こってきて、それからすぐに二週間旅をしながら過ごして、そのあとはまたすぐに1ヶ月、といったカタチで、最初の1年目に家で眠ったのは14泊で、残りの351泊は日本、もしくは東・東南アジアで過ごすことになりました。
そのことたちが今の自分を作り出してくれている要素として、とても重要なきっかけを与えてくれました。
先日の9月9日、重陽の節句以来、自分の目の前に映るものも変わってきたように思えます。周りからの情報を意識しすぎている結果なのかもしれませんが。それでも、自分の中でいろんなことが変わってきている自覚があるのです。
バランス、見事にそれが目の前のテーマのように見えます。自分から外を計るのか、外から自分を計るのか。内向きだった世界が外側に向いたことでの、世の中というよりは、自分や自分の周りの人たちの人との関わり方の変化を感じます。
この4年間の旅する暮らしの中で対話の場を作り続けてきたことが、とても強い追い風を受けている、そんな感覚があります。けど、これからもまたひとつずつ積み重ねていくことには変わりなくて、その長いけど短い道の先に、対話する文化の礎を築くこと、そんな確かな未来も抱いています。
今の僕は、広島の家と岩手の家を移動しながら生活するスタイルに変わってきました。
あともう1ヶ所、家と思える場所確保しての3ヶ所生活をベースにし、移動しながら生活し、日本やアジアに創っていく拠点を渡り歩きながら暮らしていくことを夢に描いているところです。
旅は同じ場所でもできるもの、この4年でそのことがよくわかったのです。
自分が今使っている、旅する暮らし、という表現はその思いからきています。移動することが旅なのではなく、自分の心を旅させることが旅だと今は思うのです。昨日の自分と、今日の自分との違いに気づくこと、それが重要なことであって。
もともと、自分を知りたくて始めたこの生活です。旅の目的としてよく挙げられる自分探しをするつもりはありませんでした。自分はここにいる、ということを運良く知っていたのです。
それに、SNSやブログなどで見かけるような派手な旅をするつもりもありませんでした。高級なホテルに泊まって贅沢をして、世界の絶景を見に行くような、そんな旅には全く興味がなくて。
もっと、人の本質的な部分に触れたかったのです。
自分にとって旅は日常であり、継続し続けるものだと思うので、その中で人を訪ね、人に出逢い、知らない世界に触れることで自分を知る、そんな風に思い続けています。その日々の中ではダイアログ、つまり対話することは必要不可欠だったのだと思います。
ダイアログのおかげもあって、自分の中にある怖れがどんどん自分から離れていってくれました。物理的に体重も、ピークからいうと16〜17キロほど減り、旅を始める前の自分とは全然違った自分でいることができています。
それが僕の本来の姿なのかどうかはわかりませんが、そんな風に戻るべき自分に戻っていくもの、それが旅なのだと思います。
この先も、僕の旅する暮らしは続いていきます。それは、場所を移動していても、同じ場所にいても。その中で人と関わり、目の前の人に喜んでもらいながら毎日を過ごしていけるといいなと思っています。
それは大きな喜びよりも、些細な喜びの方が僕にとっては望ましいということを、やっとわかることができました。人が自分らしく、しあわせに生きること、それを自分のペースで。そして、自分の周りにいる大切な人たちと一緒に、心穏やかな毎日を。
この先もそんな旅する暮らしを続けていくので、ぜひ一緒にゆっくり対話しながら、心地よいペースで歩いていきましょう。
いつもありがとうございます。
そして、これからもよろしくお願いします。
おわり
” この「 いま、ここにあるもの 」では、小林豊の独り言をつらつらと書き記しています。この投稿をする1番の理由は自分自身が思い出す為なのですが、それが巡り巡ってたまたま、この独り言を必要としていた人の元に届くのも嬉しいです。そんな小さな奇跡も信頼しつつ、自分の内側にある想いを言葉にしています。”
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スキナトキニ
スキナコトヲ
スキナトコロデ
これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile