– いま、ここにあるもの。ここにある想い。-
本日9月21日で、僕の旅人生活が丸3年を迎え、4年目に突入しました。いつも応援ありがとうございます。おかげさまでどうにか今も生きることができています。
3周年の節目の日に、自由に思いつくまま、ひとりごとを述べてみたのですが、書いていく中で、どちらにしても、しつこくしつこく旅を続けることになるのだな、と実感しました。
これからますます、楽しいことになりそうですね。
3周年を迎えた今の気持ち、それは「 疲れた 」のひと言です。
この3年間で、東・東南アジアまでの11カ国を旅しながら生活して、訪ねた先でたくさんの人に出逢ってきました。去年と一昨年は、年間で350泊、この3年間で合計 1,000泊くらいの計算になります。
こうやってどうにか生きることができているのも、家族や仲間の応援あってのことで、当たり前のない今の生活の中で「 有り難い 」とはこういうことなのだ、と実感させてもらっています。
最初に書いた通り、その生活の中で身も心もとても疲れているようで、未だに自宅に帰ると泥のように眠ってしまいます。年齢も当時35才だったのが今は38才になってしまいましたし。それと、時折何もしたくなくなって、旅することですら投げ出したいことがこの3年間で何度も何度もありました。
ついこの前、大阪で関西弁のトルコ人と時間を忘れた熱いダイアログを繰り広げた翌日、何ともいえない絶望と失望に襲われ、ものすごく意気消沈してしまいました。人と接することに対して意欲がわかないし、人に接してもうまくいかないし、そんな時間が続いて、その何ともいえない時間がとても長く感じられたのです。
もしかしたら、今までは目を向けることもできなかった部分が、またほんの少しだけ目を向けられるようになったのかもしれません。見たくなかったもの、見ないようにしていたもの、つまり自分にとっての陰の世界に目を向けられたとき、目の前にある陽の世界にも大きな広がりが生まれます。陰と陽の関係、それを今の旅の中で何度も何度も目の当たりにさせてもらいました。
ここ数年、旅する生活の中で繰り返していることはそれです。自分では存在していることにすら気がつかなかった、見たくないものに気づき、そこに目を向けること。自分に都合の良い見たいものだけ見る、それでも大丈夫だった時代はどうやら終了したようです。
この旅の先には地元広島県竹原市の地域教育を再構築すること、それがあるのですが、そこに向かうにあたって、またここ最近でやりたいことができました。まずひとつ目は本を出すことです。
旅をしている中で、ダイアログや人々の暮らし、人の在り方やまちづくり、タイミングやエネルギーのことなど、本にして子供や孫など、子孫に遺したい、と思うようになりました。ネット上に遺しても、僕がこの世を去って、サーバーやドメインの契約が終われば、何もなかったかのように消えていくのです。
おかげさまで、ダイアログの教科書も次回で No.55 を投稿するのですが、これらも紙やデータとして遺す作業をしておかないと、僕が旅先で死んでしまえばそのままなかったことになってしまう可能性があって、それによって気づかせてもらいました。
2つ目は、僕が体験してきたことを話す場、もしくは参加者が自分を自由に語るダイアログの場を、参加費無料で誰もが自由に参加できる場として開催していきたい、そう思うようになりました。今はとにかく想いを巡らせたい、そう思っています。
きちんと心に届けば嬉しいし、もし届かなくても想いを毛穴に届けるくらいのつもりで、こちらは口で、言葉で人に伝えていきたい、そう思うようになりました。
やはり今年は僕にとって整理整頓の年です。2015年の僕のテーマがそうであり、COBAKEN LIFESTYLE LABO では、暮らしを整える、というテーマを掲げています。自分が体験してきたことを整理し、それを外に向けて出しながらまた整えていく、そんなことがやっていきたいのでしょうね。
その他にも、価値と価値の交換、に対する研究も行いたいと思っていて、価値と価値との交換を行うと運もよくなってくる、という部分に対しての研究です。これについて仮説だけは出来上がっていて、それを実際に検証していこうと思っています。
その仮説を簡単に説明すると、人に価値を渡すことによって、自分の外に想いやエネルギーを巡らせることになり、自分を素にした循環が生まれるのです。それはその目の前なのか、とても大きな観点からなのか、循環の輪の大きさは様々ですが、必ず価値と価値が交換されます。
出入口といわれるように、物事は出す方が先なのでまず、自分が先に渡すこと、そうすることで必要なものがきちんと自分の目の前に表れる、そのメカニズムは、仏教の托鉢と同じことなのだと思っています。その循環で巡ってくるものが、欲しいもの、ではなく必要なもの、というのがポイントですね。
「 旅をはじめたきっかけは?」
ここ最近で何度も訊かれていることなのですが、3年前の 9/21 、友人を訪ねて沖縄に行き、そこで1週間過ごしてそのまま東京へ。また東京で数日過ごして広島に戻ったのですが、
「 これは、広島に帰らなくてもいいんじゃないか。」って。
それからすぐに、東京、広島、大阪、広島の流れで出張があって、そのとき僕は、当時一緒に出かけていた大きな60Lのスーツケースを抱えて東京に向かいました。このまま広島に戻らずに翌週の大阪までの間、「 どうにか過ごしてみよう。」って。
その中で「 宿泊費、食費以上のお金を稼げばいいんだ。」と思ってまずは2週間程度の旅人生活からはじめました。そして1日とか2日自宅に戻り、また荷物を持って出かける、「 次は1ヶ月。」とか、だんだん日数を延ばしながら今に至ります。
この話をする度に何度もこの時のことをふり返りますが、なんてシンプルというか単純なきっかけなのだろう、なんて思って笑ってしまいます。
とはいっても、これから先もますますシンプルに。死ぬまでそんな旅は続くのだと思っていますし、それは遠くの街を旅していても同じ場所で過ごしていても同じこと。人と出逢い、自分を知り、自分の人生を生きること、これからも続けていきます。
実際この生活、正直とても疲れるのです。まったくもって華やかなものではないし、むしろ苦しいことがたくさんあります。でもその分楽しいことや今まで体験することができなかった喜びもたくさんあって、その両面が僕を形成しているもの。だからすべてが自分のためであり、目の前にある世界はすべて自分ごとです。
そう在ることが結果、まわりの大切な存在のためになる、僕は今そんな世界に触れてます。
今はとにかくやりたいことがたくさんあって、それにカタチになっていくのが楽しくて楽しくて仕方ありません。ここに書いた以外にも実現したいことが大小たくさんあるのです。その中には分不相応なものまで存在していて、それを大切な仲間たちと一緒にダイアログできるのがとても幸せなのです。
すべては自分のために。そんな毎日の中で、願わくは我を手放して自分の心、自分の魂に沿った人生を生きて、自然とまわりの大切な存在のためになる、そんな生き方をこれからも目指して。まずは12年後、そして25年後をひとつの目安として続けていきます。
今想っているものたちがカタチになるまで、それはきっと僕がこの世を去る時まで、いやそれ以上かかるのかな。どちらにしても、しつこくしつこく旅を続けることになるのだと思います。
僕らの今に含まれる、過去と未来を信頼して。
だからまた、世界のどこかで出逢いましょう。
いつも見守ってくれる大切な家族、近くや遠くから応援してくれる仲間たち、そして今日まで生きてきた中で出逢ったすべての人に心から感謝します。
どうぞ、これからもよろしくお願いします。
おわり
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile