– いま、ここにあるもの。ここにある想い。-
自分の中でほんのりと進んでいる ” 14DAYS×春夏秋冬 ” というプロジェクトがあります。すっかり時は経ってしまったのですが、大分県別府市と愛媛県松山市の三津浜で行った、このプロジェクトの最初の取り組みをふり返ってみます。
– 今想うこと –
このプロジェクトは、まちの暮らしにもう1歩踏み込もう、という抽象的な目標から始まりました。例えば毎週のゴミ出しであったり、まちの人がやっていて旅人がやらないことを実行しながら一定期間まちで過ごし、その暮らしを春夏秋冬の4回行います。旅と移住の狭間、多分それがこのプロジェクトの立ち位置です。
そんな時間を経た結果、旅で眺めていた世界はそのまちの上澄みであり上辺であった、という実感が生まれました。頭ではわかっていたことではあるのですが、実際に体験してみて実感できたことです。その地に根付いて生きることで生まれることや、土地から充填されるのであろうエネルギーなど、旅ではわからない何かがあったように思えます。
そのまちにある、大変なところも嫌なところも見える機会が増えました。しがらみとも言える、そのまちに根付くことで生まれる関係性、思い込みやレッテルなども。これまで、そのまちの良いと思えるところや、他のまちとの違いばかりに目を向けてきて、見えていなかった部分です。もしかしたら、目を逸らしていたのかもしれません。
だからといって、そのまちが嫌いになるかといえば、そうではないのだと思います。これは人に対して思うことと同じで、誰かの好きな部分もその人の一部分であり、誰かの嫌いな部分もその人の一部分。嫌いという感情は人を盲目にしてしまう要素はあるけれど、人格の全てを嫌いな人は存在しません。そもそも、好きも嫌いも自分の興味から生まれるものですし。
– やったこと –
実行した日程なのですが、
三津
2020年2月12日〜2020年3月12日
2021年6月30日〜2021年7月14日
2021年11月6日〜2021年11月19日
2022年2月17日〜2022年3月2日
別府
2021年7月14日〜2021年7月30日
2021年10月5日〜2021年10月22日
2021年11月19日〜2022年11月27日
2022年2月10日〜2022年2月17日
2022年3月5日〜2022年3月18日
意識して行ったこととしては、自分がいる場所の掃除や洗濯などの家事です。洗濯も簡単な掃除も元々行ってきたことですが、あと、ゴミを出す機会があれば率先して自分が行うようにしました。それと極力、自分や自分らで食事を準備することも。あとは、その地域の水で、身体の水を入れ替えることも意識しました。
そうやって2週間ほど、家での暮らしに比べると賑やかではありましたが、暮らすことを続けました。自分の作業をすることもあれば、頼まれたことを手伝ったり、散歩をしたり、まちの人や観光客と話をしてみたり。そのまちの日常を感じながら過ごしました。
たまたまなのか必然なのかはわかりませんが、今回選んだ二つのまちで訪ねた先は宿泊業を営んでいるという共通点がありました。そこの女将やオーナーは家族の概念が広い、というのも共通点でもあります。そして、その家族にとっての家族は、いわゆる同じ家で過ごす家族で、そのギャップも共通点ではありました。
それが見えている時点で、自分にもある要素なのだと思います。ご縁があるだけあって、自分にとっての鏡の要素も強くあって。いつものことではありますが、自分と向かい合う機会も多くありました。そういった点で、血縁はないけれど、僕にとっては身内同然な人たちです。
あと、ご縁のあったまち二ヶ所で行ったのですが、二拠点生活+二ヶ所でプロジェクトを同時に遂行するのは、日程的には厳しいものだったという印象も残っています。今後は1シーズンに一ヶ所で行うくらいが良さそうです。ここ3年は移動する機会が多くて日程的にキツかっただけなのかもしれませんが、余白は大事だと思うので。
– これからの 14DAYS –
ちょうど今は過渡期らしく、ここ10年ほどの収穫を受け取りつつ、この先をどう生きるのかを考えるきっかけを多くいただいています。今のところ、二拠点生活をベースにすることを変える気はありませんが、バンライフや建築の仕事など、日々の過ごし方が変わる可能性があるので、それも踏まえて、このプロジェクトの次のまちと時期を決めていきたいところです。
ちなみに今、過ごしてみたいと思っているまちは、
北海道函館市
岩手県久慈市
岩手県遠野市
神奈川県鎌倉市
神奈川県真鶴市
富山県
長野県長野市
静岡県
三重県
兵庫県神戸市
奈良県
和歌山県
広島県尾道市
長崎県
です。
最後になりましたが、このプロジェクトの目標は、自分が住んでいないまちの、暮らしを知ることです。ちなみに、ここでいう「 知る 」とは、知識ではなく、実体験として学びを得るという意味で。そこにある共通点や違い、そのまち々の特徴などを実体験から知ることです。
それが自分らの暮らしをより善くし、家のある竹原や盛岡のまちや、この国やこの世界の人たちがより善く生きるためのきっかけの一つになれたら嬉しいです。ちなみに、僕の言う「 より善く 」はより自分を生きられること。
この世界で共に生きる人がより、自分の人生を生きていけるきっかけであれたら、とにかく僕は嬉しいのです。そうやって目の前の人や自分の人生を、魂が喜ぶ方向へ促すこと、それがファシリテーターとして生きる自分の役割だと、勝手に思っています。
おわり
” この「 いま、ここにあるもの 」では、小林豊の独り言をつらつらと書き記しています。この投稿をする1番の理由は自分自身が思い出す為なのですが、それが巡り巡ってたまたま、この独り言を必要としていた人の元に届くのも嬉しいです。そんな小さな奇跡も信頼しつつ、自分の内側にある想いを言葉にしています。”
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile