– いま、ここにあるもの。ここにある想い。-
早くも今年の5ヶ月が終わり、もうすぐ夏至を迎えます。ここ最近の出来事や学びの整理のためにも、この5ヶ月のふり返りを投稿してみたいと思いまして。春を迎える旅や水星逆行期間、蝕や木星の移動など、自分と向かい合う機会が色々とありました。
ふり返りの物差しは、年始に投稿したこの記事です。
– 自分なりのよき塩梅を –
春を迎える旅を含めた、この5ヶ月をふり返ると浮かんでくるのは、” 一所懸命 ” 、” 余白と余韻 ” の言葉です。
この5ヶ月では、盛岡に次いで大阪で過ごした日数が多かったです。その大阪では、姉夫婦宅 ( 血の繋がりはありません ) で、家事手伝いをしながら過ごしていました。僕の言う家事手伝いは、お邪魔している家の、家業も含めた家事を手伝うこと。掃除や洗い物などの家事を行うこともあれば、家業の業務を手伝うこともあったり。それは一宿一飯の恩を返すためであり、自分からの贈与を巡らせるためでもあります。
そんな時間の中で ” 一所懸命 ” という言葉が何度も目に留まり、何度も頭に浮かんできました。移動しながら暮らしている自分が言うのは面白いなとも思いつつ。ちなみに僕にとっての ” 一所懸命 ” とは、その時その時に自分が置かれた場所で精一杯、自分にできることを行うこと。もしかしたらそれは、誰にでもできることかもしれないし、自分にしかできないことかもしれません。とにかく、その時に与えられている自分の役割を果たすために、必要なことを精一杯行える自分であることだと思うのです。しかも、愉しみながら。
その反面、” 余白 ” を得ることを疎かにしてしまったな、という反省があります。人の話を聴くためには、心の余裕と時間の余裕が必要だと思って生きてきました。それもあって、真ん中の自分に戻るために整えることが、対話を生業とする僕の毎日を支える、一番大切な行為です。それを行うための時間は最低限得られていたとは思うのですが、自分の声を聴くための時間を疎かにしてしまいました。
空き時間はとにかく眠ったりして、心身の疲れの回復に費やして。有り難いことに、旅先では色々とお手伝いできることが生まれるのです。夜や昼にお酒を呑む機会も増えますし。以前よりは減りましたが、眠る直前まで誰かと話しているということも少なくありません。それなので、心身を整える以前に疲れを癒すことは必要なことですが、更にもう少し、自分で意識して ” 余白 ” を得る必要があったなと反省しています。
今年の初め、友人が盛岡の家に泊まりにきてくれました。その時に、直前の旅で夜にホテルの部屋で書いてくれた手紙も持参してくれて。” てがみ ” もこの先始めたいことでもあったので、とても嬉しかったことを覚えています。私もその友人のように旅先での時間を使って、まずは返事を書いてみようと思っていたのですが、結局は盛岡の家に戻ってから書くことになりました。
旅先でのそんな、余白を生むことで味わえる、余韻を大切にしたいと思うのです。以前は2泊や3泊で移動することが多かったので、移動の時間が余韻を味わう時間ではありました。今では1週間から3週間と、滞在する期間が延び、移動の機会が減っています。その時間を自分で意識して確保すること。” 一所懸命 ” であることとの、よき塩梅を見出しながら。
– 今年、やりたいと思っていること –
今年の抱負である、” 今日のことを今日終える ” は、自分の今の状態を知るための、とてもいい指針だと思っています。とにかく、今日のことを今日終えられることは、とても気持ちがいいものですね。逆に、何も出来なかったと思う日もあります。そんな結果を経て目を向けるのは、その結果をもたらした今の自分の状態。出来たから良いとか、出来なかったから悪いとか、そんな評価をするための指針ではありません。
出来なかったことは明日の自分に託すしかないので、自分を責めていても仕方がないですし。むしろ、明日の自分に素直に感謝して。逆に心身が整っている日は、明日の自分を助けるつもりで用事を済ませて。この指針はきっと今年に限らず、この先の自分の人生の指針にすればいいと思っています。つい先延ばしにしてしまう僕にとっては特に。そして、そこにも余白との塩梅も絡んできます。今という瞬間に注力しつつ、今という瞬間を心から愉しみながら。
そんな日々の中で少しずつ、今後やりたいこと達が自分の中で膨らんできました。まずは ” バンライフ “。車はボンゴバンに決めました。車で生活しながら津々浦々、塩づくりをしているところを回るというのが、思い立ったきっかけです。他にも蔵や工房、田畑や生活用品店など、公共交通機関では回りにくかった場所を巡ってみたいです。
そして、そんな自分が配信する ” 旅するラジオ ” 。一人で語ったり、誰かと対話したり、その時々に感じたことを言葉にして配信したい、という想いが長年あります。アーカイブは1週間で消すかたちで。あとは、ジングルと配信メディアを決めたら配信開始ですね。” バンライフ ” と合わさると、配信しやすいような気がしています。
あと、” てがみ ” も同じく、旅先で見て感じたことを言葉にして、友人に送りたいです。使うのは、自分のポストカードだったり、旅先で出逢ったポストカードだったり。現像した写真を入れた封筒での手紙もいいですね。例えば1日一通、さらっと書いて投函できる自分とか。そんな自分に向けて、継続し続けるのみです。
昭和の家を直せる自分としては、最近改めて、建築の情報を眺めることが改めて増えました。旅先で少しずつ、家に関するお手伝いも増えてきていますし。そろそろ、竹原の家で自分の道具をまとめた方がいいと思いつつ。あと、この部分でも ” バンライフ ” は相性が良さそうです。
写真に関しては先月、” 春を迎える旅 ” という題で写真と言葉の投稿を続けてみました ( Instagram:#春を迎える旅_2023・Twitter:#春を迎える旅 ) 。いつの日か、自分が何かテーマを決めて展示をするための練習として行ったのですが、やはりやってみるとわかることがありますね。反省を踏まえてまた近々、お題を決めて投稿してみようと思います。
他にも、塩屋や生活用品店、ポリタンズ文庫などなどに関しても、少しずつですが自分の中で動いていて、始まっていること達です。その中心にあるのは割と ” バンライフ ” のようで、” バンライフ ” と共に広がっていくような感覚があります。実際に実際にボンゴバンを手にできるのはいつになるかわかりませんが、それ以前でも諸々の進行を1歩ずつ進めつつ、それぞれの輪郭を明確にしていきます。
– 旅する暮らしの第2章 –
何となくですが、旅する暮らしの第1章が終わったのだな、と思っています。第1章で、旅は自分にとっての日常となりました。今の自分ならば、同じ場所にいても旅することができると思います。終わりの大切さも少しはわかってきたし、自分にとって大切なことや、この世の普遍的なものにも触れることは出来ました。あとはそれらを大切にしながら日々を過ごせるかどうかだと思っています。
第2章はどんな10年になるのでしょうか。自分がいつも対話の場などで参考にしているのは三部構成で考えると、第2章は通過儀礼です。第1章で別離を行い、第3章の帰還に向けて成長していく期間です。第1章では、旅をすることでこれまでの自分自身と離れ、本来の自分に戻るための過程が始まりました。そこから、本当の自分に向かうための過程が始まるということでしょうか。
ちなみに、この先で挑戦したいのは、しっかりお金を稼ぐことです。それのために、必要としている人に届けることに力を注ぎます。届けるのは、体験や知恵や情報、物やお金など、自分が巡らせることができるもの全て。まずは毎週10万円の現金を受け取ること。それが数字としての最初の目標です。できれば贈与の循環の中で受け取りたいです。必要としている人に届いた結果として、まずはそれがそれが成し得るように。
そのうえで、自分が、自分らが必要としている物は誰かから受け取るのがいいなと、改めて思いました。服や靴、道具や家具など、長らく使い続けるものを届けてもらって。幸い、必要な物を書き出すことは習慣となっているので、それを見てもらったり、直接話したりしながら、巡らせてもらえるのが嬉しいです。そんな優しい循環がこの世界に広がればいいなと。そのためにもまずは、自分がより巡らせることです。そんな、贈与の循環の実験は、今後も続けていきます。
少し話は変わりますが、最近改めて、この世界のすべてが鏡なのだと実感しています。身内も、対話した相手も、たまたま目の前を歩いている人も。ちなみに、コミュニケーションを生業とする者としては、きちんと自分と向かい合う必要があると考えています。すべてが鏡であるというのは、そこから来る考えでもあるのですが、その機会をきちんと活かして自分と向かい合わない限り、場をつくる私自身の器が深くも広くもなりません。深くも広くもならなければ、自分も含めた場に集う人の問題は問題のままで、課題は課題のままです。
目の前の相手の課題は自分の課題でもあり、目の前の相手の問題は自分の問題だと思います。課題はお題を課すためのものであり、問題はお題を問うためのものであり。慢心も、優劣で物事を測るのも手放し、目の前にたくさん並んだヒントを活かして、自分の魂が歓ぶような人生を歩んでいくだけです。そうすることで、同じような悩みを持った人たちがよりよく生きるためのきっかけになれると信じています。
そんな僕の専門は関係性の向上です。ファシリテーターとして、人の生を魂が望む方へ促すために行うことです。依頼主にとっても僕自身にとっても。旅先での家事手伝いは、その手段の一つだと思っています。人を輝かせる人を支えることで、ファシリテーターとしての役割を果たしています。それもあって近年、座敷わらしのように在りたいと思っています。そのために今後も、種を撒き、春を告げるという自分の役目を果たしつつ、精進していきたいところです。
そのためにも、余白と余韻を持ちながら、一所懸命に生きることですね。時間の余裕を持って、特に夜をのんびり、1日とこれまでをふり返りながら。それでも、今日のことは今日終えられるように。相変わらず欲張りですが、そんな日々を過ごせる自分で在りたいです。
おわり
” この「 いま、ここにあるもの 」では、小林豊の独り言をつらつらと書き記しています。この投稿をする1番の理由は自分自身が思い出す為なのですが、それが巡り巡ってたまたま、この独り言を必要としていた人の元に届くのも嬉しいなと思います。そんな小さな奇跡も信頼しつつ、自分の内側にある想いを言葉にしています。”
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile