– くらしのタネ –
今回は、「 あなたのため、ではなく自分のために 」というテーマで言葉を綴りました。
「 あなたのために 」という言葉はとても献身的で、素敵な言葉のように聞こえます。けれども実は、相手への押し付けだったりすることも多く、言われた側には呪いになってしまうことも。相手の人生は相手のものであり、自分の人生は自分のもの。そう考えると、もう少し違った表現があるのだと思うのです。今回はそんな、あなたのため、ではなく自分のために、ということについて言葉にして投稿しました。
– あなたのため、ではなく自分のために –
僕が今、言葉の裏側の意味をつい考えてしまうだろうな、という言葉ひとつに「 あなたのために 」があります。ドラマのように「 いつも私は、あなたのために 」なんて言われたらもう、気持ち悪くて身震いしてしまうかもしれません。そんな僕でも、欲求のズレや執着を手放す前の自分だったら、きっと喜んでいたでしょうけれど。今はこの言葉を聴くと、その背景や心理を受け取り、切なくなることも多いです。
ちなみに、その想いが嘘だとは思ってはいません。純粋なる想いの可能性の方が高いと思っています。でも、この言葉はものすごく違和感を感じます。どこか地に足が付いていないというか、バランスが悪いというか、ぽっかり穴が空いているというか。とにかく、人をコントロールしようとする人や、自身の本当の幸せを置き去りにした人が発するこの言葉は、まっすぐ受け取ることができません。
実際、あなたのために、では何も埋まりません。共依存や否定感、不足感は生まれるかもしれませんが。例えば、親が言う側、子が言われる側だとしたら、想いに応えなきゃと必死に努めることになるのは、言った側ではなく言われた側である子供の方です。親にとっては執着や後悔、不安や不足感からの言葉であって、子供にとっては呪いの言葉になってしまうのかもしれませんね。
例えば、恋人から捨てられたくない人が必死に「 あなたのために 」と毎日を過ごしているのであれば、言われた側とは対等な関係性を結びにくく、言う側もいつ捨てられるかわからないと、一緒にいても怯える毎日なのかもしれません。相手が対等な関係性を求めたとしてもそれは、自分を力強く蔑む人との間ではなかなか難しいことですし、離れていく結果につながる可能性の方が高いでしょう。
何にせよ、言う側にとっての執着や後悔、不安や虚しさなどを誰かに押し付けても、その穴が埋まることはありません。どうあっても、自分を幸せにできるのは自分自身です。そんな状態から抜け出すためには「 自分のため 」の行動を取ることです。些細なことでいいので。まずは少しずつでも自分の想いを大切にしながら、「 私はこうしたい。」と「 私 」を主語にして話すことから始めることをお勧めします。
[ くらしのタネ #028 ]
どうあっても、自分を幸せにできるのは自分自身。
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おわり
※ この記事は 2019 年 1 月 11 日に投稿したものを加筆、修正して 2021 年 10 月 13 日に再投稿しました。
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COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile