– くらしを促す、ことばのたね。-
– きちんと話を聴く、ということ –
僕にとっての ” きちんと話を聴く ” は、相手の想いに沿いながら話を聴くことです。寄り添うのではなく、沿うのがポイント。イメージとしては、自分の想いや価値基準を持って話を聴いている自分自身に加えてもうひとり、相手の想いや価値基準に沿って話を聴いている自分が存在している状態です。感覚的に言えばそれは、自分の中に、自分と相手が存在しているようなものです。
人は、話した自分の言葉を全て理解してもらうことよりも、感情を理解してもらうことに喜びを感じるようです。そして、自分の感情を理解してもらうことよりも、自分の欲求や大切にしていることなどを理解してもらうことに喜びを感じます。つまり、話し手からしたら、自分の欲求や大切にしていることなどの想いをわかってくれたという実感が、きちんと話を聴いてもらった実感になるのだと考えています。
コミュニケーションにおいて、言葉は最後の手段です。他にも、表情や声のトーン、身振り手振りなど、相手が想いを発しているものはたくさんあります。それなので、表面上にある、しかも誤解が生まれやすい言葉だけに囚われると、相手が本当に伝えたいことを理解することが難しくなります。そう考えると、言葉を使わないコミュニケーションは、コミュニケーション力を高める要素でもありますね。
とはいっても、人は人を完全に理解しきることはできないのだと思います。学べば学ぶほど、そう思うのです。それなので、理解しきれないことを前提として、相手の想い、想いから生まれた感情、感情をのせた言葉をまっすぐに受けとめ、可能な限りわかろうとすることだと思います。全てを完璧に理解することではなく、核となる部分に目を向け、話し手が大切にしていることを理解する、ということです。
そんな風にきちんと話を聴いてもらえると今度は、聴いてくれた人の話を聴こうとしてくれるものです。それに、僕はこの世界は鏡だと考えているので、目の前の人がきちんと話を聴いてくれている状態が、自分が相手の話をきちんと聴けている証しでもあると考えています。鏡は先に笑いませんから。それなので何事も、まずは自分からやってみる、ということなのだと思っています。
[ くらしのたね #051 ]
相手の話は、相手の想いに沿って聴く。
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おわり
” この「 くらしのタネ 」は、あなたの人生を彩り、暮らしをより良くする花や実の種になるように、と勝手に祈りを込めて投稿しています。どんな芽が出るのか、どんな花が咲くのか、どんな実がなるのかは、種を育てるあなた次第になりますが。そんな「 くらしのたね 」が、あなたの暮らしに彩りを加えますように。”
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– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile