– COBAKEN のひとりごと。-
ファシリテーションってなに?
って訊かれることは、まだまだ多いです。
それなので、ファシリテーションについて言葉にしてみます。
– ファシリテーターは促す人 –
ファシリテーションとは、
ファシリテート(facilitate)の名詞形で、
「促進する、容易にする、円滑にする、
助長する、楽にする、スムーズに運ばせる」
などの意味があります。
話し合いの場においてのファシリテーションとは、
その場を促すことであり、
ファシリテーターはその場を促す人です。
数年前に参加した日本ファシリテーション協会のイベントでは
ファシリテーションについてこんな説明も生まれました。
場を活き活きさせるために、意見や方向性を交通整理して、
よりよいものを生み出すために支援すること。
『ファシリテーションガーデンⅡ』2009.08.29
(日本ファシリテーション協会)
誤解しないで頂きたいのは、ファシリテーターがいなくても
話し合いの場はうまくいっているということです。
例えばそこにファシリテーターがいることで、
2 時間かかった話し合いが 1 時間半とか 1 時間に短縮されたり、
全く違うアイデアが生まれたり。
いないとダメなものではなく、
中立な立場であるファシリテーターがいることで
より目的に近づいたり、また違った何かが
生まれるのだと私は思っています。
– ” ある ” ものに目を向ける –
話し合いの場においてファシリテーターは、
目的・ゴールを達成するまでのプロセスに関わります。
そしてメンバーが納得して話し合いを終えること、
それがとても重要なことです。
そのために私がファシリテーターとして行うことは、
その場に ” ある ” ものに目を向けることです。
例えば、目的や目標の共有だったり、現状の確認、
それにそれぞれの想いやメンバーの得意なことなど、
それをメンバー全員できちんと共有していきます。
ここで ” ない ” ものばかりに目を向けていても、
” ない ” が促されていくだけなので。
判断を保留してメンバーの言動を受け止めたり、
それを可視化したり要約したりして共有したり。
なんてむずかしく言ってみましたが、
結局は人の話をきちんと最後まで聴いたり、
黒板や模造紙に人の発言を書いてみたりと
小学校で習った学級会のやり方と同じことなのです。
それを大人になって改めて学んでいるだけで、
毎日を過ごすための基本的なことです。
今の私にとってファシリテーションはスキルではなく
毎日を過ごすためのスタンスそのものなので
自分との関わり方にもファシリテーションが
活きてきます。
なのでこれからも学び続けるし、実践し続けます。
– 場を信頼する –
人はそもそも矛盾した想いを持った存在です。
それは誰もが守りたい自分を抱えていて、
でもなかなかそれに気づけなくて。
見たくないものは見たくないし、
自分だけのけ者になるのは嫌だし、
でも自分の人生を生きたいし。
例えば話し合いの場では自分を表すことは、
怖れにも目を向ける可能性があります。
その時にどれだけ安心できる場を創れるか。
話し合いをしているメンバーとどれだけ
自然に信頼関係を結べるか。
そこをこれからも追求していきたいです。
これは私が初めて日本ファシリテーション協会の
例会に参加し、初めてファシリテーションに
触れたときに出逢った言葉です。
確か、2008 年 4 月 19 日でした。
●「ここにやって来た人は誰でも適任者である」
●「何が起ころうと、起こるべきことが起こる」
●「それがいつ始まろうと、始まった時が適切な時である」
●「それが終わったときが本当に終わりなのである」
たまたまその例会で使われていた言葉なのですが、
この言葉が私にとってのファシリテーションのはじまり
であり今も変わらず自分の中に残っている言葉です。
私がよく口にする ” 場を信頼する ” という言葉は、
これらの言葉から生まれたものでしょうね。
これから先も旅を通じてであった人たちの
すべてを受け止め、そしてすべてを受け入れる、
そうやって場に関わり続けたいです。
せっかくこんなファシリテーションについて考える
機会を得たので、まずは自分に OK を出すところ
から再スタートしてみます。
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おわり
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile