【くらしのタネ。#024 】相手に言いたいことは、自分にも言いたいこと。

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– くらしのタネ –

今回は、「相手に言いたいことは、自分にも言いたいこと」というテーマで言葉を綴りました。

パートナーだったり、親だったり、子だったり、身近な人には我慢できずについ、強い語句で伝えてしまうこともあります。感謝の気持ちは恥ずかしくてなかなか言えない、という話も。そんな風に妙に想いがこもってしまう言葉は実は、自分へのメッセージでもあったりします。今回はそんな、相手に言いたいことは、自分にも言いたいこと、ということについて言葉にして投稿しました。

2018/04/20　FUKUI/FUKUI/JAPAN　Photo by COBAKEN

– 相手に言いたいことは、自分にも言いたいこと –

ある時から、僕らが当たり前に行っているコミュニケーションを、とても不思議に思うようになりました。例えば今回の、相手に言っていることは、自分に言っていること、もその理由のひとつ。パートナーや親や子、親友など、身近な存在に対して、しかもムキになって言っていることなんて特に、自分へのメッセージでもある思うのです。僕らは一体、誰とコミュニケーションをとっているのでしょうか。

旅と対話を重ねてきて実感するのですが、どうやらこの世界では、目の前の存在は自分の映し鏡でもあるようです。特に、縁の深い、身近な存在はより明確に、鏡としての役割を果たしてくれます。とはいっても、縁の深い存在である彼らもすべて、別の人格としてこの世界で、それぞれの人生を歩んでいます。それなのに鏡となって、最適なタイミングで自分という人間を映し出してくれるのです。

そんな世界の中で生きる僕らは、時として自分の想いを言葉にして人に伝えることがあります。それは結果的に、目の前の鏡を通じて自分自身に言い聞かせているという、とても奇妙で面白い毎日を過ごしているのです。しかも、それがきちんと、相手にとっても必要な言葉だったり、必要な出来事だったりするから、そのことも併せて考えると更に、この世界はよくできているなぁ、と思ってしまいます。

何より、そんなことを言わせてくれる相手がいる、ということに感謝ですね。時に腹立たしく、面倒かもしれないけれど、自分が自分に伝えたいことを言葉にする機会をくれて、自分が意識する、もしくは自分が意識し直す機会として、その後の毎日をより善くしてくれるのですから。それを、一方的に相手のせいにして、自分がより善く生きる機会を逃すのは、とてももったいないことです。

そうやって僕らは、自分以外の存在とコミュニケーションをとりながら、自分とのコミュニケーションを重ねています。それなので、自分の声を聴くためには、誰かに言いたいことを自分のこととして聴けばいい、という側面もあります。もし今、誰かの文句ばかり思い浮かぶのであれば、それは自分に対してのことでもあるので、少し立ち止まり、その想いを受け止める必要があるのかもしれませんね。

[ くらしのタネ #024 ]

相手に言いたいことを、自分へのメッセージとして聴いてみる。

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この「くらしのタネ」は、あなたの人生を彩り、暮らしをより良くする花や実の種になるように、と祈りを込めて投稿しています。どんな芽が出るのか、どんな花が咲くのか、どんな実がなるのかは、種を育てるあなた次第になりますが。そんな「くらしのタネ」が、あなたの暮らしに彩りを加えることを信頼しています。

おわり

※ この記事は 2019 年 1 月 7 日に投稿したものを加筆、修正して 2021 年 8 月 11 日に再投稿しました。

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