– 旅が僕に教えてくれたこと –
小林 豊、という人間が旅を重ねてきた中で、自分が体験し、感じたことを自由に綴るエッセイ、「 旅が僕に教えてくれたこと 」。2回目となる今回の投稿では、旅人という生き方、というテーマで言葉を綴りました。
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旅する暮らしを始めて4ヶ月くらいの頃、日本の神託カードというオラクルカードを手に入れました。近くのカフェで早速、うれしげにカードを1枚引いてみると、出てきたカードは「 分け御霊 」。このカードが示すテーマは「 すべてOK 」や「 自己を知る 」といったものでした。それから数日間のうちで8回カードを引いたのですが、「 分け御霊 」はそのうち、4回も登場してくれました。
今回のエッセイを書くに当たって思い出したのがこのエピソードです。この当時も今も、自分を知り、そして自分に許可を出すということは、旅する暮らしの中でやり続けていることのひとつです。旅する暮らしは、その目的を果たすためにとてもよく、地元に居続けた自分とは全く違うところもあるし、逆に全く変わらない、大切なことにも気がつくことができました。
そのあたりも踏まえて今回の「 旅人という生き方 」を書いていくことにします。
まずはじめに、僕の旅を表す言葉を3つあげておきます。
◆ 人を訪ね、その街の暮らしに触れること。
◆ 世界のどこでも生きていけるという体験をすること。
◆ 自分を知ること。
最初は「 自分を知るため 」としか話せなかったのだが、旅を続けている中で少しずつ言葉になってきました。僕はいつも人と対話をする中で自分なりの表現を見つける機会をもらっています。対話を重ねる中で自然と、相手が変わっても変わらない表現が続くことがあるから、それが自然と僕の中に残っていくのです。
それに加えて、街が変わることでの物理的なパラダイムシフト、自分自身の枠から出る体験をさせてもらっている。これは効果覿面で、当たり前と言う前提がない状況で自分を保ちながらどう過ごすのか、その状態をいつも試してもらえる。
場所が変わっても変わらない自分というのは、僕を形成するための基礎となる自分、もしくは何かをまとっている自分。そんな自分と場所が変わることや人を通じて向き合うこと、これも旅をする中で手にしている環境のひとつだ。
旅を続けることで閉じ込めていた自分に少しずつ触れる、そんな機会が続いて、知っていたような、でも知らなかった自分に許可を出して。
過去の自分の言動を許してほしい、それを思い続けながら過ごしてきた。でも相手は気にしてないことも多く、自分の中に出来上がっていた勝手な懺悔の気持ち、それを持ち続けることで、結局自分という存在の何かを守ってきたのだと思う。
そして自分自身を許せたことを教えてくれるのは結局人なのである。
2013 年と 2014 年の2年間で自宅で眠ったのは4週間。残りの 700 泊は旅人生活をしながら過ごしてきた。
それによって結果的に ” 旅人 “ という肩書きを受けれるようになったのだが、もとはといえば、僕の説明しにくい生活スタイルを人から人へと伝えるには適切な表現で、仲間が僕を紹介するのに使い始めたのがきっかけだ。
その説明しにくい生活スタイルをどうやって続けているのかというと、基本的にはダイアログの場、つまり人が対話をする場をつくりながら旅をして、それによって対価を受け取っている。
1対1のセッションもあれば8名定員の読書会など、ふたりでのダイアログ、複数でのダイアログ、ダイアログの場をつくるための講座、大きく分けるとその3つが僕のコンテンツを表すものだ。
それに加えて今はダイアログのススメという学びのコミュニティを半年前から運営していて、その登録料という対価を受けとっている。
それらの対価をお金だけでなくモノでもいいとして、新幹線や飛行機のチケットを受けとったり、宿泊先や食事と交換してもらったりしながらの旅だ。
多くの人が気にする毎月の収入は、現金が 10 万円弱〜 30 万円強、それに宿泊先や移動手段など、モノを受けとっているのが 10 万円〜 20 万円ほどの換算。
価値を交換しながら旅をすること、ダイアログをすること、公式サイトやダイアログのススメなどを更新すること、が主な業務内容であり、それらをやりがら旅をしている訳で。
最初は旅人といわれると、他の旅人たちと比べてしまい、自分はまだまだと自分の口から出すことはできなかったが、今は自分基準で旅人と表現できるようになった。
だからまたこれからはじまる何かがあるのだと思う。
正直、自分がまだまだ理解できていないので、説明しても相手に伝わる表現が出来ていない。だからまだまだ旅は続くし、またこのタイトルで文章を書けば、全然違った表現をしているかもしれない。
なのでこの文章はこれで終わりにして、自分が一番言いたかったこと、それを最後に書いて終わることにしよう。
職業 ” 旅人 ” 、そんな選択肢もある。
おしまい
まとめ
・職業 ” 旅人 ” 、そんな選択肢もある。
・自分を知り、自分にOKを出す旅を続けている。
・毎月の収入は、現金が 10 万円弱〜 30 万円強、交換が 10 万円〜 20 万円ほど。
おわり
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
– 自分らしく、しあわせに生きること –
COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile