機を待つ。| 標 #004 – 2026.02.06



Ver.1.0.0





– 機を待つ –


 盛岡の家の近くの、国道に出る三叉路に差しかかり、さらにスピードをゆるめた。もともと凍った雪のおかげでスピードは出せていない。横断歩道のあたりで人がパラパラと歩いている姿が見える。それは角の宅配弁当屋さんの人たちであり、すぐ近くのバス停でバスを降りた人たちもいるようだ。横断歩道の少し手前で停まる。ここを右折したいのだが、停車しているバスで右側は見えそうにない。それ以前に、雪道で少しずつ進んでいる人をしばらく待つ必要があった。ここは車2台ほどの道。そんなにツルツルなのであれば、この距離でも横断歩道を渡るのは大変だろう。今日は幸い、後ろに車がいない。そのおかげで心置きなく、自分のペースで待つことができる。実際、どうあっても自分のペースで待つことになるのだが、後続車のプレッシャーがあるのとないのとでは状況は大きく違う。待てる大人になりたい自分としては、とてもよき訓練の機会。ここは点滅信号で、この先の横断歩道の上に車がのる位置まで進んで、周りの様子を眺めながら出るしかない。意外にもバスから降りる人が多く、ようやくバスが進んでいった。けれどもまだ、横断歩道を渡ろうとする人はいる。大丈夫です。安心して無事に渡ってください。そして最後の二人が渡り終え、車の様子を確認しようと横断歩道の上まで進んだ時、国道を横断する側の歩行者信号のボタンが押された。ありがたい。一瞬で信号が変わり、道が割れたかのように左右から来た車が停車する。結果的に、左右を確認しながら待つことはなく、その中を悠々と走っていった。何だろう、この軽やかな感じは。待っていた時間は長かったけれど、こんなにもすんなり出ることができて。国道はきれいに除雪されているから、余計にすんなりと。不思議なほどに。心穏やかに待っていてよかったと思いながら、車を走らせた。




おわり




” 「 標 」では、小林豊という人間の輪郭を形成する標 ( しるべ ) として、ふと言葉になった想いを素朴に、そして素直に自由に書き記していきます。いつの日かその目印がつながり、自分の輪郭を示してくれるのを心待ちにしながら。”




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