– くらしのタネ –
今回は、「 自分の ” くに ” の言葉を大切にする 」というテーマで言葉を綴りました。
日本には国という言葉がありますが、故郷と書いて「 くに 」と読んだりもします。平仮名の一文字一文字にも意味があるというので、もしかしたらこの「 くに 」と読む言葉には、共通の意味が秘められているのかもしれません。その解明はまた別の機会にとっておくとして、今回はそんな、自分の ” くに ” の言葉を大切にする、ということについて言葉にして投稿しました。
– 自分の ” くに ” の言葉を大切に –
僕ら日本人が当たり前に使っている日本語。その日本語の中にも地域ごとの方言があり、同じ日本でも全く表現が違ったりします。日本の中を旅していても、意味がわからなくてポカン、としてしまうことも多々ありました。それもあって「 旅先で言語に触れることが、僕にとっての文化に触れることだね。」とバーで出逢った言語学の教授が言われていたのが、とても印象に残っています。
その昔、京都から広がった言葉が、段々と日本全国に伝わっていったそうです。そう考えると、僕が当たり前に使ってきた広島弁は、関西の言葉が少しずつ変化して、播州あたりで1度強くなり、岡山あたりでまた語尾が柔らかくなりつつも変化を遂げて、広島でまた強く激しくなるという、そんな関連性と独自の活用があって今使われているものなのかな、なんて勝手に想像してしまいます。
話は変わりますが、僕が初めて海外に出たのは2012年の春でした。そして、その翌年に4ヶ月ほどアジアで過ごすことになりまして。僕は、英語が達者なわけではありません。それなのでいつも、現地の言葉を「 こんにちは 」と「 ありがとう 」の二つだけ覚えて国に入り、あとはそれなりに過ごしてきました。そこから少しずつ、現地の言葉を覚えて食事をしたり、移動したりするようにしています。
あれは、クアラルンプールでタクシーに乗っていた時でした。一緒に乗っていた友人が現地の教育のことについて運転手さんに尋ねました。その当時、インターナショナルスクールが増え、英語を使う人がどんどん増えていた頃で、日本でも人気の移住先にもなっていて。その時、最後に言っていた「 でもね、母国語であるマレー語が第2言語になったから、よくないよ。」という言葉が忘れられません。
生まれてこの方、当たり前に使ってきたものではありますが、故郷や母国の言葉は、僕らのアイデンティティでもあるのだと思うのです。当たり前に使ってきたからわかりにくいのかもしれませんが。時代によって流行り言葉が生まれ、表現も少しずつ変化している中でも、言葉そのものを大切にする、ということは必要なのだと思います。そのためにも、言葉が違う人たちとの交流が必要なのかもしれませんね。
[ くらしのタネ #016 ]
故郷や母国の言葉を大切にする。
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おわり
※ この記事は 2018 年 12 月 30 日に投稿したものを加筆、修正して 2021 年 4 月 14 日に再投稿しました。
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これまでもこれからも
心がおどる、たのしい日々を。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile