– 旅LOG – 旅する暮らしでの心の記録
2016/12/21(水)
二十四節気 冬至 ( とうじ )
七十二候 第六十四候 乃東生 ( なつかれくさ しょうず )
竹原の家で迎えた朝。目を覚ますともう、9時前。心地いい音を聴き損ねた。眠い。まだお酒が体に残っている。そのまま起き上がることなく目を瞑った。まずは体を元に戻そう。
結局起き上がったのは、12時頃。よく眠った。こんなに眠れるものなのか、と感心する。ただ、お酒が抜けきっていない。昨日はそんなに飲んだのか。心が緩んだからだと思う。
昼ごはん。おでんの具を汁ごとごはんにかけた。つゆだく。それ以外にも水分をしっかり補給する。だいぶ元気になってきたような。でも気のせいのような、そんな感覚が続いた。
洗い物をして2階の部屋へ。布団に横になり、再び眠りについた。今日はあっさりと自分に許可が出せる。結局、自分の心次第。自分で作り出した引っ掛かりに囚われていた。
途中、何度か起きながらも部屋が暗くなるくらいまで眠っていた。もう夕方。起き上がり、顔を洗いに下りた。まだ頭がぼーっとしている。昼よりはマシな状態にはなったと思う。
疲れとは体の奥底に溜まるもの、だと実感した。ここ数日でそれが緩み、こうして解き放たれたのだと思う。心の疲れと体の疲れのバランス、それも大切なことだと実感できた。
こたつに座り、パソコンを開く。今更だけど、今日は毎朝の投稿はお休み。毎日の投稿の下書きを進める。頭が働かない。まだ回復しきっていないのかも。さて、どうしよう。
一旦パソコンは閉じて、楊令伝を手に取った。本を読むことはできるらしい。物語の中に入り込んでいく。でもすぐに集中が解けた。それでも読み続けてみた。何とか読める。
今回、こうして竹原の家で過ごしている中で、自分の中にあった引っ掛かりがまた晴れた。執着があることや、バランスを崩した欲求があることがわかれば、どうにかなるもの。
そこにあることがわからない時が一番苦しいのかもしれない。どうしてそんな自分でいるのかもわからない。なぜ腹が立つのか。なぜ、穏やかに過ごせないのか。理由が見えない。
その答えはすべて、自分の中にあった。いつも自分の中にあった。今は逆に、そのことを信頼できる。自分にまっすぐ触れること。それができれば大丈夫。必要な分だけ手放せる。
下から呼ぶ声がした。台所に下りて晩ごはん。ビールを開けて迎え酒。なんとも言えない感覚になった。今夜はこれ以上は飲めないのかも。旅立ちの前の夜。この時間を大切に。
お風呂で体をしっかりと温める。まずはお腹から。携帯で漫画を読みながら時間を過ごした。そして携帯を置き、音楽をかける。肩までしっかり浸かって背中のあたりを温めた。
人の体とは不思議なもの。体の調子と心の調子は繋がっている。旅をしながら何となく感じることの一つ。それが歳を重ねて顕著に現れるようになった。自分の体に心から感謝。
部屋に戻り、下書きの続きを打ち込んだ。今は言葉が浮かんでくる。そうなると気分がいい。自分は単純な人間だと思う。そんな単純な自分に応えること、今はそれが必要みたい。
心地いい音を聴いた。もう少しで下書きが終わる。そのまま編集され、タイトルが決まった。あとは投稿するだけ。今日はこの投稿だけで終了する。他はまた最適なタイミングで。
投稿を終えて、SNSで共有した。パソコンを閉じて、周りを片付ける。自分の仕事は、本来の自分に戻るきっかけをつくること。そのために自由に話せる対話の場をつくること。
そこからはしばらく、楊令伝を読んだ。今、自分が求めているのは人が生きる様。きちんと死を見つめ、その中で生きていくこと。死と生は共にあるもの。それを強く感じること。
再び心地いい音を聴いた。明日の夜にはもう、リアルにその音を聴くことができる。離れている時間と共に過ごせる時間。対極な時間が二人を強く結びつける。とても大切なこと。
今夜も早めに眠ることにした。あんなに寝たのに寝れるのだろうか。でも、眠たいと思う自分もいる。電気を消して目を瞑る。この3週間、よく旅をした。色んな自分と出逢えた。
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楊令伝
小林豊が旅する暮らしの中で体験した、スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、という生き方。そんな、しあわせで心豊かな日々を過ごすの毎日の記録、それが旅LOG 。
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1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
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