旅LOG【 売りたいものは。】東京都練馬区 – 2015.09.29




FIND THE WORLD 5th season
Chapter.YU-23
東京都練馬区 – NERIMA/TOKYO/JAPAN –
2015/09/18〜2015/10/01


– 旅LOG – 旅人の日常の記録
日本とアジアを旅しながら生活する 小林 豊 の旅先での暮らしをお届けします。旅先での人や街との出逢い、そしてその町の生活を感じ、そんな旅人の日常の記録です。

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– 自分を知る旅、それはダイアログのある日常 –




昨晩は早めに眠ったから、今朝はいつもより早く目が覚めました。

最初に目が覚めたのは5時半頃。さすがに早すぎるからもうひと眠りして目覚めたのですが、どうやら外はいい天気で太陽の光が明るく入り込んでいて、近所の保育園からの子供たちの元気な声も一緒に部屋に入ってきます。


起き上がって顔を洗うとすぐにパソコンの前に座って、まずは瞑想してから今日の一日を確認するのが最近の日課。調子が良ければ前日のよるに、やりたいこと・やるべきことは付箋に書き出されているから、あとは順番を決めて無心に作業するのみ。

今日は午後からお出かけする予定だから、シャワーは後にしてとりあえずは付箋に書き出してある作業を番号順にこなしていきます。頭のスッキリしている午前中は文章を書く作業がすらすらと進む感じで心地よいですね。


最近は文章がとっても長めで、実は、言葉で描写すること、を意識しながら書いています。国語がとても苦手で文章の書き方なんて全く興味なかったけど、最近、毎晩閉店前に泊まっている所の近くにある大手古本屋さんに行っては、気になるタイトルの文庫本を手に取っては書き出しを読み、また他の本を手に取っては書き出しを読み、と自分なりのひとり勉強会を開催しているのです。

まったくもって我流の勉強ですが、自分なりに少しずつ押さえるべきところが少し見えてきたように思うので、あとはたくさんたくさん、今の意識で 100 本くらい投稿すれば、何か得れるものもあるでしょう。その時はまた、その得たものを活かして人の役に立てるといいな。




少し早めの昼ごはんの準備のためにキッチンに立って、冷蔵庫に残っていたオクラを取り出し、だし汁で茹でてから、オクラのごま和え、なるものをつくってみました。その茹でた汁はたまねぎをたくさん入れてから醤油とみりんで味付けをして。それがこの日の昼ごはん。

食後に晩ごはん用の玄米を研いでザルに置いている間に、僕はシャワーを浴びて身支度を整えました。日中は暖かそうだけど、帰る頃には冷えてるかも。そんな選ぶのに頭を悩ます秋の装いを、といっても僕が持っている服は知れてますが、七分袖の白シャツを着ていくことに決定。

まだ外に出ないから、タンクトップのままで玄米をザルから釜に移して水を注いで予約をして。帰ってくるのはきっと 20 時くらいかな。そしてディバックの中に念のためのパソコンや文庫本などのお供の荷物を詰め込んだら、カメラを片手に出発です。


まずはね、最寄り駅のATMでお金をおろして。所持金が 163 円だったので、通帳から 800 円をおろして、これで今日の電車代を確保。これで通帳残高も 64 円と見事な状態になってきました。今の状態だから得れたこと、それは小銭もおろすことができることを知れたこと、で、おかげでまた知らないことを知れました。

相変わらずのこんな生活なのですが、お金に困っているのか、といわれると困っているという感じは無いです。携帯が止まっているからお金が払えていない訳なのですが、僕にとって無くても良いもの、なんだと思います、実際。

あと、お金がないから恥ずかしい、という思い込みもなくなりました。0 円ではないのでお金は持っていますし。まわりからどう見られているのか、まだ多少は気になりますが、世界観の違いすぎる人が近づいてこないので、とても楽に生きれてます。


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環八に向かって笹目通りを南下してます。


西武池袋線の最寄り駅から、歩いて西武新宿線の最寄り駅へ。Google で調べると 25 分ということなので、あまり歩いたことの無い道を歩いて頭の中の地図を広げながら、南へ向かいました。

歩くスピードで街を眺めることが好きだから、とっても良い機会。お金があったら所沢乗り換えで花小金井まで行ったのかな。いや、お金があったとしても同じ選択をしていたと思う。別に時間をお金で買う必要も僕には無いし、知らない街を歩くのが好きだから。

環八から少し外れて、ほとんど車の通らない住宅の間を通り抜けながら、通りにある建物の色やカタチ、何となく聞こえてくる街の音などを受けとりながら、僕は井荻駅へと向かいました。


画像の説明
もう少しで西武新宿線の井荻駅。


この通り先に線路があって、そのあたりが井荻駅。いつの間にか杉並区に変わっていて、ほぼ練馬で過ごしている僕としては越境してきた気分。練馬とはまた違った部分を少しずつ感じながら、でも同じ分も目に入ってきて、今日もそんな旅が楽しいです。

知らない世界を知ること、それが自分を知ることにつながっていて、こうやってすぐ近くの知らない通りを歩くだけで、それだけで新しい自分に出逢えます。それが何よりも楽しくて。


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井荻駅には初めてやってきました。


まっすぐ続いていた道を突き当たって、少し西に向かって歩くと井荻駅の入り口がありました。向かいには外壁を工事している建物の一階にセブンイレブンがあって、ここで少し7SPOT の Wi-Fi を使わせてもらって電波の入らない iPhone の確認を。

こうやって、携帯の電波が無くてもどうにかなるものですね。ただ、SoftBank の Wi-Fi もよく使うので、携帯の契約あってのことですが。あと滞在している場所に Wi-Fi があるかどうか、それにかかってきます。

とはいっても、Wi-Fi 環境が無ければ無いで、どうにかして生きていくとは思いますが。




場所は変わって西武新宿線 花小金井駅。たぶん今年のはじめに訪ねてきていて、それ以来のこの街です。

目安にしていた時間よりほんの少し早く到着したから、ちいさなお店が連なる改札口周辺で、食べ物の香りの誘惑と戯れながら、改札のすぐ横にある鉄の格子にもたれかかって本を読みながら クリックするとリンクに飛びます キャンディ@木村祥子 さん を待っていました。


今日のお供の文庫本は「 しあわせのパン ( 三島有紀子 著 ) 」。一度読んだことがある本なんだけど、もう1度読んでなんとなくほっこりしてみようかなと思って。たしか前回、この本を読んで思ったのが、毎日食べることだけを考えてゆっくり暮らすのって幸せだなって。

朝起きてゆっくり朝の日差しを味わってほんの少し文章を書いたり本を読んでみたり。そのあとは、昼前に向けて野菜をとってきたり下ごしらえをしたりして、出来上がったごはんをゆっくり食べて。

食後は少しゆっくりしてから、晩ごはんの支度をのんびりとやりながら昼下がりの時間を過ごして、夜は星を見ながらゆっくりとご飯とお酒とダイアログを楽しんで。

そんな生活をしたいな、って。


そんな想いをくれた本を読んでいるとすぐにキャンディが登場して、ふたりでキャサリンとキャサ男に逢いに向かいました。


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ひさしぶりに歩く花小金井駅周辺の街。


花小金井駅から少しお店の並んでいる、人と車の距離が近い道を歩いて、そこを抜けたところにあるスーパーでお土産、というか、自分たちが飲むワインとチーズを買って、スーパーを出て。

そこから珍しい小路を歩きながらキャサリン宅に向かいました。


出迎えてくれたふたりはとっても元気そうで、なんだか嬉しいですね。なにが?っていわれると具体的ではないけど、大切な仲間の元気な姿を見れることって、とっても嬉しいと思います。

そこからしばし談笑を。ここ最近のことやこれからのことをワインを飲みながら、キャサ男と戯れながら、ゆったりと話してました。


僕はたまたま、昨日の夜にキャンディに誘ってもらってここに来たんだけど、タイミングなんですよね、それらもすべて。昨日をふり返りながらこの旅LOG を書いていると、不思議なものだな、なんて思います。


画像の説明
キャサ男が元気に笑ってました。


「 小林豊さんは、何を売りたいの?」


話の流れから生まれたキャサリンの何気ない問いかけ。これを3回繰り返してくれたのですが、

「 小林豊さんは、何を売りたいの?」

「 ダイアログのある暮らし、そんな世界をつくりたいかな。」

「 じゃあ、小林豊さんは、何を売りたいの? 」

「 そんな環境をつくりたいかな。」

「 小林豊さんは、何を売りたいの? 」

「 あっ!俺、売りたいものとかないわ。」


端から見ると一目瞭然な生き方をしているように思うかもしれないけど、僕的には衝撃的な出来事でした、売りたいものが無い、ということが。高校を卒業してからの 20 年間、もしかしたら売りたいものはないまま売ってきたのかもしれません。

そんな衝撃を受けとって、僕とキャンディはキャサリン宅を旅立ちました。

そして駅までの道で少しさっきの衝撃的だった話をしながらてくてく歩いて、そのまま電車の中でも話をして、僕はまた井荻駅で降りました。




帰り道をひとりで歩きながら、売りたいものはない、という自分が何となく笑えてきて。この 20 年間、売りたいものはないくせに、売らなければいけない、という想いでいた訳です。そう考えると、稼げない自分、や、人を集められない自分、という自分で貼付けたレッテルの原因が見えた、そんな気がして。


その代わり、つくりたいものはたくさんあります。


ダイアログのある暮らし、だったり、ホッとできる空間や自分に戻れる場、など、人に提供したいものはたくさんあるんです。ただそれらも、売りたいものではなく提供したいもので、そこにお金を会さないと提供しない、といったものはまったくありません。


でも、お金などのエネルギーがきちんと循環しないとそれらを継続することはできないし、そこの塩梅は生み出す必要があるのですが、今自分の頭を覆っている概念ではなく、高校を出て今まで得てきたビジネスに関する知識と経験を一旦手放した、そんな真っ白な状態で描く必要があるのかも。


画像の説明
近くに他の商店街を発見。また知らない街がほんの少し知ってる街になりました。


ダイアログのセッションなども、売りたいものではありません。旅を続けるためにお金などの手段が必要だから、それで自分にできることで人の役に立てそうなものをカタチにしただけであって、むしろ僕みたいな人間が必要とされない世界が理想だと思っています。

人が自分の人生を生きていくためのきっかけであるだけで自分は良くて、ファシリテーションだって、そんな人がいなくてもうまくいく世の中がいいです。


けど、僕が持っているものを必要としてくれる人がいるのであれば、それは惜しみなくその人に届けたいし、また僕は新しい何かを手にして、またその価値を必要としている人に渡したいです。

槇原敬之さんの「 僕が一番欲しかったもの 」の歌詞のように、そんな人生を歩みたいし、それを受けとって喜んでくれている人の何ともいえない笑顔を見るのがとても好きですし。



こうやって書いていたら、ダイアログのススメはたくさんの人に登録してもらって、一緒にダイアログを学び合いたい、そう思いました。ダイアログのある暮らし、そんな世界を創っていきたいです。


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結局、大工の修行をしていた頃から何も変わっていませんでした。

「 家は売るものじゃない、建てるものだ。」

もし売るとしたら、この世にひとりしか存在しない僕自身、小林豊、という人でしょうね。その売り方もまた、問いをつくって答えを探してみましょう。




戻ったら僕は、晩ごはんにもやし炒めとそうめんを食べて、そこからしばらく眠っていました。なんだかとても心地よくて。長年の葛藤に折り合いがついた感じがして。

起きたらまたしばらく作業をして眠ったんだけど、何ともいえない穏やかな気持ちで過ごせてた気がします。今月の自分のテーマである、すべて OK、心身一如、目覚め、自己を知る。どうやらこれらのように僕は過ごせたみたいです。

あと1日で9月も終わり。7割、8割は自分の目標に近づけたかな。今日も大きな発見があったし。だからまた新たな自分への問いをつくり直して、叶えたい夢に向かって進んでいこう。




おしまい




旅先での発見や気づきのメモ

・創りたいものはたくさんあるけど、売りたいものはない。
・ダイアログのススメはたくさんの人に登録してもらいたい。

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最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。