清明のひとりごと。【二十四節気のひとりごと】その2




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– 二十四節気のひとりごと –

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清明のひとりごと。【二十四節気のひとりごと】その1、の続きです。


芝生


しあわせといえばこの前、続けて「 こばけんはしあわせなの? 」と訊かれたのですが、僕は今まで生きてきた中で今が1番しあわせです。


自分が大切にしたいことを大切にできている、そんな毎日を送れているので。もしかしたらその姿は幸せではなさそうに見えるのかもしれません。お金がない、食べられない、寝るところ得れるかどうかわからない、そんな苦しそうな姿に見えるのですかね。

けど僕は、必要な分だけのお金は手に入っているし、毎日食事をすることもできています。それに、ありがたいことにまだ、この旅する生活の中で野宿をしたことはありません。毎日いろんな人に助けてもらったり応援してもらいながら、こうして生き続けることができている、そんなありがたい体験をさせてもらっています。

そうだからしあわせという訳ではないのですが、多くの人が思っているしあわせと、僕の想うしあわせとでは、定義に違いがあるのかもしれませんね。だから「 こばけんはしあわせなの? 」と訊かれるのかも。


そんな自分のしあわせをある程度再定義できた今の僕はもう、旅人ではないと自分では思っています。


ただただ自分を知るために旅を続けることはもう終えた、ということです。今ここにいる自分はどんな人間なのか、どんな役割とそれに合わせた才能を与えられているのか、自分にとってのしあわせとは何なのか、そんなことを 2012 年 9 月からの3年間、1,000 泊以上の旅する生活の中で今必要な分だけは知ることができました。

人から呼ばれるのは旅人のままでいいのです。何の問題もありません。ただの自分の中での問題なので。例えば呼びやすいように、もしくはまわりの人に説明しやすいようにお好きに読んでもらって結構です。そこにもきっと呼ぶ人自身が投影されるのでしょうしね。


ちなみに今は研究者なのだと思っています。それを正確に言うと、旅する生活の中でダイアログをしながら研究している人、であり、短く表現すると、旅する研究者。そんなところだと自分では思っています。僕にとって、旅人の上位概念に研究者があるのです。


「 なんのこっちゃ 」と思われるかもしれませんが、何のために旅する生活を続けているのか、という自分への問いかけの答えが研究なので。今は、自分らしく、しあわせに生きるための研究をするために旅する生活を続けているのであって、旅する生活の目的が研究することになります。

なので、旅もファシリテーションもダイアログも、自分らしく、しあわせに生きるための研究に必要な要素で、それらを活かしてこれからも研究を続けていきたいと思っています。そしてまたその先にあるのは何でしょうね。思想家とか、そんなのもありかななんて最近では思っているところです。




最後にもう少し。ファシリテーションの、促す、という役割に加えて、楽にする、という役割の方にももっと目を向けようかと思いまして。その理由は先に書いた通りで、大丈夫、という安心感を与える場をつくることに徹することをただただ行う必要がある、という気づきからです。

今こうして、とても心苦しい時代を迎えて、これから1年、2年かけてまた自分に目を向ける機会が続いていくのだと思います。それもすべて時代の変化のためであって、目を向けることができるからこそ見える世界があるはずなので。


とはいってもそれもまた選択です。自分に目を向ける、ということを自分の意志で行うのか、無意識に強制的に向き合える出来事をつくってもらうのか、目を向けるということ自体を選択しないのか。もしくは、ずっと自分に目を向けないまま毎日を過ごしてこの世を去るのか。

そんな選択の前に、目的とかゴールとか促すこととかは置いといて、純粋に一緒にダイアログすることで心が楽になってもらえるといいなと思います。僕はただただ、安心できる場をつくることだけをして。きっと、そんな環境の中でまた、見えてくるものがあるのだと思います。


そんな場のつくり方を考える上でのポイントとして、どうやって自分の中に溜め込んでいるものを外に出すのか、という視点が今の自分にはあります。それがポロッと出てくるような、そんな場をつくることができればいいなといつも思っていて。

僕はどうやらなんでも言いやすい、そんな雰囲気を持っているようです。おかげで知らない人から激しくダメだしされることもたまにありますが、それもまた僕がいただいた才能のひとつ。そのおかげで得れたこともたくさんありますしね。そのひとつのことを下記の投稿に書いてあります。


[ 関連投稿 ]
自分にとってのカタチ、というものを考えてみる。【その1】
自分にとってのカタチ、というものを考えてみる。【その2】
自分にとってのカタチ、というものを考えてみる。【その3】


やっぱりダイアログ広がるといいな。自分が思っていることを言葉にして、人との違いから自分を知っていく、そんな環境が当たり前のように日常にあれば、今抱えている悩みの多くは解決されていくでしょうね。その代わり、今では想像もつかないような悩みが生まれてくるかもしれませんが。


[ 関連投稿 ]
ダイアログの教科書 一覧
ダイアログの場が必要とされている理由。【旅しているから見える世界】#5
ダイアログを極める
まずはダイアログしながら自分を癒すこと、そこから始めればいい、と僕は思います。


それでも人はいつも、いろんな問題や課題を乗り越えて今日までこうして世界が続き、僕もこうして生きることができています。だから僕らもまた、前を向いて一歩ずつ歩いていきましょう。前はどっちなのか、自分にとってのしあわせとは何なのか、それぞれが自分の人生を生きていくために必要なことをひとつひとつ言葉にしながら。

そうすればきっと、自分らしく、しあわせに生きる毎日に確実に近づくことができるはずです。他の誰のためでもない、自分のための自分の人生。僕もあなたも、自分の想いを最優先しながら、まわりの大切な人たちと一緒に心から笑って毎日を過ごしていきましょう。




チューリップ


[ 二十四節気 ]
清明 ( せいめい ) 4/4頃〜

春の暖かな陽射しの中、まさに天地万物が清らかな明るさに輝いている様を表す言葉。中国では古くからこの清明節の時期に、先祖の墓参や、「 踏青 ( とうせい ) 」といって野に出て春の緑を満喫するなどの行事が行われました。

参照 うつくしいくらしかた研究所




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