日に日に冬に向かっているのを感じますね。秋分から寒露に入り、すでに1週間が過ぎて、また今日は特に窓から入り込む風が冷たく、どんどん足先から身体の体温が奪われていきました。
僕は明日の夕方から沖縄に向かうので、またあらためて秋を感じ直せるのか、なんてことも思ったりしますが、またこっちに戻ってくる頃には、もっと冬を体感することになるのでしょうね。今はこんな生活なので、以前とは感じ方も変わりましたが、季節の移ろい、それが体感できる僕らは幸せですね。
ということで二十四節気の晩秋、寒露のひとりごとをお届けします。
昨日、 COBAKEN 的 旅の作法 #6 – 移動手段の選び方 –、を投稿して、あらためて移動のペースに意識を向けて、4年目に突入したこの、旅する生活、を見直していきたいなと思いました。
ダイアログの場をつくること、や、ダイアログの場のつくり方を提供すること、など自分の持っているコンテンツだけにこだわらず、どこかの街でお店やお仕事を手伝う、というのもありだな、とふと思ったりもして。
カフェや喫茶店、BAR や居酒屋、八百屋に酒屋などなど、その街に根付いたお店や、子供やお年寄りに向けての施設など、いろんなお仕事のお手伝いをしながらその街で1〜2週間過ごしてみる、そんな選択肢もいい体験になりそうです。
ダイアログのある暮らし、それが僕が今、提唱しているものです。
そう、提唱なのです。旅をしながらその暮らしを実際に過ごしてみて、それをどんどん、手渡せるカタチにして広めていくこと、それが僕が今の旅する生活の中でやっていきたいことです。暮らしの提案なので、僕が居なくても自分たちでできる状態、だからこそ主体性を重んじる必要があります。
お店やお仕事のお手伝いをしながらその街で1〜2週間過ごしてみるのにも加えて、来年からはもっと、地元である竹原の町でもダイアログの場をつくりながら、自分たちの拠点となる箱を構えること、それもやっていきたいです。
価値と価値との交換を行いやすくする、物々交換所、を兼ねたゲストハウスやカフェなど、人が集い交流して、地元に根付いた人たちと外から訪れた人たちとで紡ぎ合える場を徐々に増やしていきたいのです。
今、実際に行っている旅の中での価値と価値の交換では、「 交通費に使って。」とか「 食費に使って。」とか、現金との交換が多くなりました。おかげさまで今月は、今のところ 100 %の交換達成率で、どうにか生きることができています。
これからも、あなたの持っている想いを僕と交換してください。そうすることであなたの自身の巡りが少しずつ変わってきます。まず、外に出すこと、そうすれば自然とあなたが必要としていることが入ってくるのです。何かを入れるためには、そのためのスペースをつくる必要があるので。なのでぜひ、価値と価値とを交換を。
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そういえば9月の終わり頃、仲間の家を訪ねてとても大きな発見をしました。
旅LOG【 売りたいものは。】東京都練馬区 – 2015.09.29 、この投稿に書いているのですが、僕には売りたいものはない、ということがわかって驚きでした。つくりたいものはたくさんあるみたいなのですが。今まで、マーケティングがどう、とか、セールスがどう、とか、それなりに学んできたけど、それ以前に、売りたいもの、がなかったのです。
この発見から、今まで学んできた概念を一度手放して、もっと東洋的というか、日本の商いのやり方や、文化の広め方、そのあたりの情報を調べたい、そう思い、最近はそれが載っていそうな本を探しています。またそれが自分の中に積み重なって折り合いがついた頃に、ふと新たな世界が見えてくる、漠然とですがそんな風に思っています。
スキナコトヲ スキナトキニ
これはこの前まで読んでいた「 しあわせのパン ( 三島 有紀子 著 ) 」で書いてあったことなのですが、僕も大事にしたいと常々想ってきたことです。ただ、以前のそれとはまた少し、自分の中での意味合いが違ってきていて、好きなこと=欲望のまま、今ふり返ると最初はそんな状態だったと思います。それから 10 数年、年を重ねてきた今は、好きなこと=今の自分に必要なもの、というニュアンスに近づいてきた気がします。
自分に必要なもの、例えば、寝れる場所であれば、テントてもドミトリーでも3畳一間でも6畳一間でもどれでもよくて、壁と屋根があってゆっくり眠れる環境があればいいです。お風呂も、共同のシャワーや大浴場、部屋風呂でも何でもよくて、身体を洗えて温められて、その日の疲れを癒すことができる環境があればいいのです。
それは必ずしも高級なものではなく、絶対安いものという訳でもありません。僕にとって必要な要素を持った環境を自由に選べる自分でありたい、です。野宿でもスイートルームであっても、必要であらば泊まれる、幅の広い選択肢の中で自由に選べる自分でありたいです。
そして、そうやって選択した環境の中で営むのがきっと、僕の、スキナコト、だと思うので。
ちなみに今、1日 6,000 円分の価値、宿泊に 3,000 円、食事に 2,000 円、移動に 1,000 円、それが旅する生活の中で僕が1日に必要としている価値です。食事と移動にいつもこの金額が必要な訳ではなく、逆に宿泊がこの金額で収まらないこともあるので、その過不足を踏まえた概算としてはこれくらいになります。
それを基本にして、僕のまわりの大切な人たちが喜ぶことなどに必要な価値を加えて、目指すところは、1日 10,000 円分の価値を受けとること。逆を返せば、1日 10,000 円分の価値を渡して喜んでもらうこと、それが今の僕がやりたいこと、だし、やる必要があること、です。
単純に計算して、毎日 10 人の人に、1,000 円以上の価値を手渡して喜んでもらうこと、1年間で累計 3,650 人の人に、1,000 円以上の価値を手渡して喜んでもらうこと、そんな考え方で生きてみようかな。
累計だから同じ人でもいいんです。自分のまわりの大切な人たちに対して、その人が必要としている価値を提供したり、喜ばれることをしたり。交換と違ってすぐに何かが返ってくる訳じゃないけど、いつか巡り巡って僕の人生に還ってくるかもしれないし、別に還ってこなくてもいいです、僕が勝手に喜んで欲しくてやることなので。
もしくは、僕以外の子孫や僕のまわりにいる大切な人たちに、それが巡っていけばうれしいな。
それをするための、僕が持っている 1,000 円以上の価値って何だろう。
あと、お金の使い方が変わって、なんだかとっても新鮮な気分です。
お金という万能ツール【 旅人から見える世界 】#6 でも触れたのですが、自分の持っているお金を喜ばれることに使う、そんな意識をして過ごしていると、今までとは違った世界で過ごすことができている、そんな感覚が生まれてきました。
「 年収は感謝の総量だと思っていて。」そんなことを先日ひさしぶりに逢ってゆっくり話した時に、相棒の だいき が言ってました。受けとりたい年収、それを思い描くことはいいこととして、それに対して自分の持っている能力や経験など、何で感謝を生み出すのか、そのバランスが大切ですね。
僕は何で、まわりの大切な人たちに喜んでもらいましょうか。
そういえば、WORLD PEACE book cafe や DIALOG LIVE のフライヤーを作ろう、名刺代わりにはんこでも作ろう、と思いつつ、そのまま何もせずに今日まで過ごしてきたなぁ、と、今回の投稿を書いていて思いました。
必要がないから作ろうとしない、という視点もありますが、今回いろいろとひとりごとを書いてみて、それを踏まえたうえで作ってみるというのもいいかな、と思います。はんこは、消しゴムはんこもいいな、と思いつつ。
そんなことたちも考えながら、明日からの沖縄でのんびりゆっくり、毎日を過ごしてみようと思います。
[ 二十四節気 ]
寒露 ( かんろ ) 10/8頃〜
朝晩の冷え込みがはっきりと感じられるようになります。明け方、くさや派に宿る露に触れて、思いがけない冷たさに驚いたことはありませんか。秋は確実に深まっているのです。
参照 うつくしいくらしかた研究所
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1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
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