FIND THE WORLD 5th season
Chapter.YU-22
大阪府大阪市 – OSAKA/OSAKA/JAPAN –
2015/09/15〜2015/09/18
– 旅LOG – 3分で読める、旅人の日常
日本とアジアを旅しながら生活する 小林 豊 の旅先での日常をお届けします。旅先での人や街との出逢い、そしてその町の生活を感じ、そんな旅人の日常の記録です。
– 自分を知る旅、それはダイアログのある日常 –
今日は東京から大阪に移動する日。窓の外は明るくて、まだ雲がたくさんあるけどこれからきっと晴れるんだ、そんな感じの空でした。
ふり返ってみると僕の心もそんな感じだったかも。すでに大阪まで移動するための手段は手にしてました。けど、クレジットカードで決済してもらったものだから、また来月末にはお金を準備しないといけない。
自分の生活、移動することや宿泊することや食べること、それらのすべてを価値と価値の交換で成り立たせたい、なんて思っているけど、それがなかなかうまくいっているような、うまくいってないような。
肝心のところで、特に移動手段がなかなか交換してもらえなくて、やはり金額が高くなるからかな、きっとまだなにか加える必要のあるのだと思います。
そんな曇った想いを抱えながら、午前中は電話でダイアログをしてました。
ダイアログをしているとね、なんか自分の中が整理されていって、最近は、話す瞑想、なんだと思います。相手による部分も実際にはあるけど、まずは自分自身の目的ですもん。それによって相手が目の前にあらわれてくれる、そんな風に思っています。
だんだんと窓の外が明るくなってきて、青空の割合が増えてきました。とても勝手な想いだけど、きっと僕の曇ってた心が晴れてきたのと同じように、空の模様も変化してんだ、と。
ひとりの人に価値を交換してもらうのが難しければ、ひと口 1,000 円とかで交換してもらえたらいいのではないか、仲間うちでのクラウドファンディングのようなもは好き、1,000 円の交換がたくさんいたら僕は何を交換するんだろう、返すと還すとがある、価値の交換は托鉢のイメージもある。
今夜は大阪で WORLD PEACE 読書会だから、僕のゴール設定は価値と価値との交換を広げていくために必要なことを自分に問いかけるための具体的な問いにしよう、My life Story やダイアログの場のつくり方に申込をもらうにはどうしたらいいのだろうか、自分が大切に思う人たちが喜んでくれることにそのお金を使いたい。
そんなことたちの気づきを与えてくれる時間を共有できることに感謝だな。
時間になって宿泊先を出て最寄り駅へ。大阪からまた東京に移動する予定だけど、ちゃんと移動できるのかな、その前に大阪で生きていけるかな、なんて不安も一緒に抱えて、駅の自動改札を通り抜け、ホームに上がる階段を登っていきました。
最寄り駅のホームから。どんどん晴れ間が広がってます。
電車に揺られながら、僕はバックパックの一番上のスペースに忍び込ませていた文庫本を取り出しました。読んでいるのは「 人間失格 ( 太宰治 著 ) 」でなかなか進まなかったのが、ここにきて一気に読めるようになりました。
なんとなくこの主人公と自分が重なる部分があって、このを読んだ人の多くがそう感じたのかもしれませんね、人の内面をとても特殊な視点で表している、そんな内容だと思います。
羽田空港に到着するまでに、山手線の中で読み終えて、僕は窓の外に流れる景色を眺めながら、しばらくぼーっと過ごしてました。
モノレール好きな僕としては、少し早く到着する品川経由の移動手段よりも、いつも池袋から上野・東京まわりで浜松町に向かいます。バカだから高いところが好きなのかもしれないし、ひとりの時は街をぼんやり眺めるのが好きなのかもしれないし。
ダイアログをするには地下が好きなんですよね、まさにアングラな感じで、想いを通じて言葉を生み出していって、またそれから行動、そしてカタチにしていく、そんな流れが好きなんです。
時は流れて飛行機の中へ。14:00 羽田空港発の飛行機に乗り込み、伊丹空港に到着するのは 15:05 。羽田空港の滑走路を長い間走るから、フライト自体は1時間以内。初めて大阪に移動するのに飛行機を選んだのだけど、こんな移動もいいな、ってなんとなく思ってました。
今日はキレイに街や海が見えました。
雲の上に飛び出した飛行機、今僕の手の中にあるのは「 キッチン ( 吉本ばなな 著 ) 」で、盛岡で読み損ねたこの本をあらためて、今回の旅のお供に選び、相方さんの本棚から持ち出したのでした。
私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。-
そんな始まり方をするこの本を読みながら、僕はなんとなく、相方さんの好きそうな文章だ、なんて思いながら。僕もまた、こんなやわらかくて優しくて、きちんと共鳴できる、そんな文章を書けるようになりたい、と思いました。
着陸態勢に入る少し前の空。
ふと、本はシートの網に挟み込んで、しばし落書きの時間を。隣の席に座った人もカバンからメッセージをカードを取り出して、何やらメッセージを書かれてました。
「 この揺れる機内ですごいな。」
そんなことを隣の席で思っていることなんて、彼女には全然思いもよらないのかも。そんなことを思いながら、メモにしばし、落書きをしてみました。
暮らしを整える、暮らしを生み出す、暮らしを見守る、これが僕の今年から3年分のテーマです。変わる可能性も大ですが、それがそのまま COBAKEN LIFESTYLE LABO のテーマとなって、それに向けての研究を行いながら過ごしていくことに。
最近はね、本で未来に遺したい、そんな風にも思うようになったので、少しずつだけどコンセプトを固めて、実際に書いてみようかなと思ってます。出版社との契約は必要ならばできるだろうし、もしかしたら自分で出版社を立ち上げるのかもしれないし、小冊子として出すってのもありかな。
目的は、遺すこと、だから、それを達成できるのであれば手段は自分のスタンスに反するものでなければ何でもいいなと思っています。
このサイトにしても僕が死んだらそのまま閉鎖されるんです、サーバーやドメインの契約が終了した時に。だから結局、紙媒体で遺すか、データをいろんな人に共有しておくか、もしくは口伝していくとか、そんなことでしか遺せないのです。
やっぱ、飛行機に乗ると頭が冴える、そんな気がします。特に客観視して抽象的に考えることに対して。まるでジオラマのように世界が目に映るのがいいのかな。
こんな風に、短いフライトの時間を過ごしてみたのでした。
人生初の伊丹空港です。
飛行機を降りたら荷物を受けとりモノレールの大阪空港駅へ。携帯が止まってるからWi-Fiを拾いつつ向かい、ひと駅で乗り換えて今度は京急で梅田駅に。
今日の会場の最寄り駅は谷町四丁目。梅田から歩いて東梅田駅に向かう前に、ヨドバシカメラで付箋を手に入れ、いつも人が多いと感じる地下道を歩いていると、なんとなく大阪にいることを実感していくのです。
自分が記憶を重ねた場所、そんな場所を通る度にその場の思いでがよみがえってきて、ふと懐かしさを感じる、場所ってそういう役割なのかな。思い出を思い出すためのスイッチで、見たくない思い出の場所にも自然と行けた時、なんだか解き放たれた、そんな感覚にもなれます。
安定の言葉の森です。今日もたくさんの言葉が生まれました。
この日の夜は、 一般社団法人 即戦力 さんにお邪魔しての WORLD PEACE 読書会 でした。
小西さんにお久しぶりに再会して、初めましてのおふたりと僕との4人での読書会。やっぱ、これくらいの人数がいいですね、ダイアログの量とか深さとかを考えると。
これは僕が勝手に印象に残っていることですが、「 自立 」という言葉が日本の中では2つの意味が存在しているということです。
ひとつめは、経済的自立。自分で働いて自分で食べていけるようになる、こんな感じの自立ですかね。社会人になることで経済的な自立を、って言葉を昔よく聞いてきたような気がします。
もうひとつは、精神的自立。自分の勝手な言葉で表現すれば、生きていく、ということに対しての自立です。自分の責任で自分の人生を生きるというか、自分の倫理感を守りながらどうやってでも生きていく、といった本来の自立です。
こう並べてみると、経済的自立なんてものは生きていくための手段でしかないのに、なぜかそれで満足してしまうような、そんな環境が整えられている、そんな気がしてなりません。
本来、自立とは、精神的自立、自ら立つ状態のことを指すのですが、経済的自立がすべてのように思わせる環境が日本にはあるのですかね。もし、今の職場がなくなったら生きていけない、なんて状態なのであれば、それは自立ではなく依存ですから。
なんてことを思いながら、また今回もダイアログを通じて新たに WORLD PEACE が言葉になりました。
終了後はコンビニの近くで Wi-Fi を確保して、宿を決めて移動しました。
以前からなんとなく気になっていたけどチェックアウトが早いから避けていた新今宮という安宿のエリアに、チェックアウトが 11:00 のところを見つけたので即決定。
天王寺から新今宮に向けて、てくてくと。
天王寺で乗り換えて JR でひと駅だったけど、なんとなく動物園の横の道を下って、ひと駅だけ歩いてみました。
ガードをくぐって、ホテルがある交差点に立ち止まると、なんとなく外国人が多いような。そしてたくさんホテルが建っていて。この辺は安宿が多いから、そこを拠点に働いている人もいれば、外国人観光客も多いのですね。
なんか不思議な気分です。
どうにかこうにか、羽田空港から初めての伊丹空港へ。そして梅田経由で谷町四丁目が最寄りの会場で WORLD PEACE 読書会。そこから今は、新今宮の宿に入ってのんびりしてるところです。携帯使えなくても Wi-Fi 拾ってどうにかなりました。ありがたや〜。
— 小林 豊 ( こばけん ) (@COBAKEN_LIFE) 2015, 9月 15
宿にたどり着いてひと息。Wi-Fi もあるので Twitter の投稿もできるし、当たり前の環境を手放すことで気がつけることがありますね。
僕らのまわりには有り難いことだらけなのに、つい当たり前として感謝の気持ちが薄らいでいく、そして失って気づいて後悔する、なんてサイクルはもういらないな、なんて言ってもきっと、つい忘れちゃうんですよね。
読書会の時にいただいたパンやお菓子でお腹はいっぱいだったから、コンビニでビールを買ってきました。それを畳3帖の部屋に座って飲みながら、心地いい音をずっと、ずっと聴いて過ごしました。
おしまい
旅先での発見や気づきのメモ
・本を出す目的は遺すこと。
・本来、自立とは、精神的自立、自ら立つ状態のことを指す。
このブログの読み方-ふり返り-?
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最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile