FIND THE WORLD 5th season
Chapter.YU-18
東京都練馬区 – NERIMA/TOKYO/JAPAN –
2015/08/30〜2015/09/03
– 旅LOG – 3分で読める、旅人の日常
日本とアジアを旅しながら生活する 小林 豊 の旅先での日常をお届けします。旅先での人や街との出逢い、そしてその町の生活を感じ、そんな旅人の日常の記録です。
– 自分を知る旅、それはダイアログのある日常 –
ひさしぶりの旅LOG の投稿です。
原爆の日に合わせて地元広島に戻り、それからずっと広島で過ごしていました。その中で、地元にもともとあるものに触れる機会をもらったり、自分の中にある執着に目を向ける機会をもらったり。
それに、大阪、東京、千葉、岩手から人が訪ねてきてくれて、今年の8月もいつもと逆の環境でダイアログする機会をもらえました。
38 才の誕生日。 にも書いたのですが、僕の誕生月である8月は来年も地元で過ごそうかな、なんて思いも生まれた今回の広島滞在を終えて、あらためて旅を再開する日がやってきたようです。
そんな日の朝は前日に飲んだお酒が残った感じを伴って目覚めました。昨日はなんとなく寄った地元の BAR モント のしんちゃんといろいろと話をしながら。
ふと寄ってみただけだけど、雨のおかげでお客さんも少なめで、だからひさしぶりにいろいろと話ができて良かった。
ほんとは7時に起き上がろうと思ってたけど、結果起きたのは8時半頃。iPhoneのアラームと格闘しながら、最後は諦めてもうひと眠りした結果です。
起き上がったらのそのそと、部屋を片付けつつバックパックに入れる荷物をまとめつつ。どんどん部屋が片付いていくイメージだったけど、残念ながら部屋中にものが広がってしまって、まるで僕の頭の中を表すような、そんな状態が出来上がりました。
そんな時、ふり返ると見事なつながりだったなと思える声がかかりました。
「 墓参りに行ってきます。」
僕の部屋の入口のふすまの向こうから母の声が。
「 一緒に墓参り行く? 」
「 あとで空港まで送ってもらえるならいける。」
「 いいよ、送ってあげるけん。」
実は何度かタイミングを逃してしまって、今回墓参りに行けてなくて。旅立ちの前にそれが気になっていたけど、今日のフライトの時間からすると、竹原からの乗合タクシーの時間がとっても早めだったから。
結果的に機会を得れた、そんな感じです。
両親と墓参りに行くのはひさしぶりで、一緒に墓の草を抜いたりして掃除するのなんていつ以来なんだろう。掃除をしていたことはもちろん知っていたけど、その姿を目の当たりにするのは学生のころ以来。
この先これを僕がすることになるし、それを確認する機会をもらえたのかな。先にひとりで行ってたら「 この前行ったから。」と今日行ってない可能性が高かったし。
西方寺の普明閣からの竹原の町。何度もここから町を眺めてきました。
僕の家の墓があるのは、最寄りの照蓮寺ではなく、2番目に近いお寺の西方寺。その西方寺の高台には普明閣という建物があって、昔から竹原の町を考える時はいつも、ここから町を眺めながら考えていました。
だからここを歩くとつい、そんな思考になっちゃうんです。竹原の町の過去と現在と未来とが同居したような、そんな感覚になってしまいます。
しかも昨日の夜にしんちゃんとそんな話をしたのもあるし、今回の広島滞在であらためて、今の旅の先にあるものを再確認させてもらったから、だから余計に自分の中に込み上げてくるなにかがありました。
墓参りを終えて家に戻ると、シャワーを浴びて、早めの昼ごはんを食べて、そして荷物をバックパックに詰め込んで。たぶん、両親と墓参りに行けたことでスッキリした何かが僕の中にあったんだと思います。
最後に部屋に掃除機をかけてから家を出ることができました。たぶんこの生活をはじめてから初めてのこと。いつもはそんな余裕はなくて、荷物をまとめたら出かける、それを繰り返してきました。
次にこの部屋に戻るのは、早くて 12 月、遅かったら3月頃になるのかな。今は夏の終わりだけど、けどその頃にはコタツもヒーターも必要になっているんですよ。完全に逆の季節になっているんだな。
父と母に見送られながら、僕は広島空港へ。「 また始まるんだな。」なんて思いながら出発ロビーに向かうエスカレーターを上っていきました。
バックパックからデイバックを取り出して、不要な荷物をバックパックに入れて閉じたら、まずは荷物を預けるところから。もう席はとってあるからチェックインは必要なくて、マイレージカードを持ってそのまま荷物を預けに向かいます。
身軽になってから少しだけ、本屋さんで文庫本を物色してみたんだけど、最近は文庫サイズが好きで、今回の旅のお供は文庫本ばかり。ボブから借りた三国志の3・4・5巻を持ってきました。
読み終えたら広島に送って、次は短編集でも手に入れようかなと。でも小説の世界は全く未知で、タイトルと表紙のデザインで気に入ったものを手にとって、なんとなくパラパラと眺めてみる、そんな風に物色してみました。
広島空港でこの景色を眺めるのはいつぶりなんだろう。
手荷物検査を受けて中に入ったのは出発の 45 分前くらい。どう過ごそうかな、なんて思いながら飛行機に乗り込む D ゲートの方へ歩いて、結局お店で物色をしはじめて。
「 なんかお土産買って行こうかな。」なんてことも考えたけど、買ったのはこのあとすぐに飲むためのオロナミンC 。お酒が残っている時に必ず飲む、その習慣は今も健在です。
オロナミン C を飲んで、Twitter や LINE に旅立ちの挨拶をして、トイレに行ったらもう、ほぼ搭乗の時間に。めずらしくまだ人が並んでないうちから動き出して、すぐに機内へと入っていきました。
日本の航空会社で飛ぶのは、4月の羽田、千歳間以来。この前のタイへはエアアジアで行き来したから、だからとてもひさしぶりな印象が自分の中にあって、「 飛行機に乗るのは4月以来だなぁ。」なんて思ってました。
広島空港の滑走路をゆっくりと移動して、そして離陸していく時間の中で、空港周辺の景色、そしてどんどんと増えていく雲を眺めていると、妙に切ない気持ちになってきて。
「 もう戻れないんだ。」
何でそう思ったのかはよくわからないけど、次に竹原に帰る時には同じ自分でありながら違う自分になっている、そんな気がしたんです。何の根拠もないんだけど。
この先に僕の目の前にどんな世界が生まれていくのかなんてわかんないけど、錦を飾ること、なんらかの錦を飾って地元に戻ること、そんなことが起きるのかな。それとも全く別のカタチで。
そんなことを思っていると涙がまぶたを覆ってきて、なんだか不思議な気分に包まれました。切ないけど悲しい訳じゃない、かといって喜びの涙ではない、そんな時間で、小さくなって最後は雲に隠れていく広島の景色から目が離せなかったんです。
この感じが何だったのか、それは深く考えずに自然と手放すことができました。だから、いや考えないようにするために本を読んでいたのかな。飛んでいる間ずっと、着陸しても降りるギリギリまで本を読みながら過ごしました。
またいつか、この時感じたものが何だったのか、それがわかる日が来ることを信じて、そのタイミングを待っておくことにします。
羽田に着いて、いつも通りモノレールで浜松町へ。そして山手線に乗り込んで、東京・上野経由で池袋へ。池袋のホームで外を眺めた時には雨が降ってました。
おしまい
旅先での発見や気づきのメモ
・この先、墓の守りを僕がすることになる。
・次に竹原に帰る時には同じ自分でありながら違う自分になっている、何の根拠もないけど、そんな気がする。
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最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile