– 二十四節気のひとりごと –
2/19(金) 、僕は広島県廿日市市でを迎えました。
それからずっと広島県内で過ごして、今は博多経由で長崎まで移動してきました。もう明後日にはまた、次の節気に変わってしまいます。ギリギリの投稿になってしまったのですが、それはそれで意味があることだということで。
自分の持っているタイミングを信頼して、今自分の胸の内にある言葉を思うままに書き記してみようと思います。自分の音を自由に奏でること、とてもありがたい機会ですね。
ということで、二十四節気の、雨水のひとりごと、をお届けします。
目に映る人を幸せにする力を持つ。
自分の胸のうちにある想いを言葉にしたのが、確か 18 才くらいの頃。その頃の自分を今ふり返ってみると、ひとりで大勢を守れる力が欲しかったんだな、って思います。
あれから 20 年ほど時が過ぎました。それだけの時間の中を生きてきた僕の毎日は、思い描いていたヒーローな自分とは全然違っていて。実際の僕は、自分の大切な人たちを守ることができなかった、そんな印象を抱えたままで今まで生きてきたのです。
自分には人を幸せにする力も、幸せにする資格もない。挙句の果てには、そんな風に自分を蔑むきっかけに使う訳です。自分はダメな人間だ、自分には生きている価値はない、と。
でも、いつからなのでしょうか。いつの間にか、ヒーローな自分とは決別していました。もしかしたら、もともとそんなことは思ってなかったのかもしれなと思うくらい。
ひとりの凡人でいい。自分の人生を生きている、ただのひとりの人でいい。大切なパートナーや大切な家族と一緒に、胸を張って心から笑いながら過ごしていて、それに必要なものがあればそれでいい。今はただ、そう思います。
そもそも、人を幸せにすることなんてできません。幸せは、自分で手にするものであり、自分のまわりにたくさん存在しているそれに、自分で気づくもの。人に与えられた幸せは自分のものではないと思っています。
人に与えられた幸せは自分のものではないと思う理由は、自分の外側に求めているからです。幸せは自分の外側にあるものではなく、自分の内側に存在しているものです。人やモノや金などでは、本当の意味で自分の内側を充たすことはできません。
そんな大切なことも、今日までの過程で気づくことができました。
ちょうど1ヶ月前から始めた、COBAKEN LIFESTYLE LABO 研究員登録制度。1ヶ月間いろいろダイアログしてみて思ったこと、それは、この制度は自分で自分の心を楽にするためのものなんだ、ということです。
研究員に登録してもらい、一緒に研究を重ねていく過程で、自分を受け入れて自分に許可を出したり、まわりの大切な人たちと存在を認め合ったり、自分で自分のことを認めたり、そんなことをやっていく訳なのです。
自分を最優先すること、胸を張ってそんな生き方をすればいいじゃないですか。あなたのために、なんて言っても、結局は自分のためだから、人は自分の基準を相手に押し付ける訳で。だから、最初から自分のためだと胸を張って言えばいいと思うんです。まずは大切な自分のこと。
そうやって生きていると、自分の人生がきちんと、自分ごと、になっていきます。誰かに言われて生きている訳ではないのに、自分で選んで生きているのに、いろんなことを人のせいにしちゃうもんです。
それぞれが大切な自分を守っている、そう考えたら人のせいにすることも必要なことなのだと思います。大切な自分の心を殺さないようにすること、それはとても大切なことです。でもそれが続くと、とても窮屈な苦しい毎日が続くのかもしれません。
だからこそ、自分を最優先すること、なのです。胸を張って大切な自分のことを大切だと言うのです。そうすれば驚くほど自分のまわりの大切な人たちもきちんと大切にできます。そして自分ごとで自分の人生を生きていく、これほど幸せなことはないのではないでしょうか。
その先に待っているのが、ダイアログの場、など、他の人たちに対しての、自分で自分の心を楽にする環境なのだと思います。自分の体験を活かして、人が自分で自分を認めるための環境をつくっていく。
誰かにやらされてもできないこと、だから自分で。自分で選んで自分で自分を認めていける、そんな環境をつくっていくのだと思います。人が集うそんな環境では自然と公平性が大切にされるのでしょう。平等ではなく公平です。
平等はとにかく均等に分け与えること。公平はひとつの基準に対して手を差し伸べる必要がある人には差し伸べて、自分でできる人には自分で行ってもらうこと。
例えば、りんごを同じ状態でみんなに分け与えるのが平等で、りんごを食べる、という基準をもとに、自分で食べられる人は自分で、自分で食べられない人に切ってあげたり、すりおろしてあげたりするのが公平だと僕は認識しています。
その公平性の基準をその場の全員が合意していること、それが大切です。そこにダイアログが必要で、これからそれをいろいろな場面で話し合い、自分たちのコミュニティにおける公平性を明確にしていく必要があるのです。でもその前に、その場の参加者それぞれのしあわせの定義が明確である必要もありますが。
こうやっていろいろ書いている中で見えてきた、主体性と公平性、という大切な言葉を胸に今まで出逢ってきた人、これから出逢う人、出逢ったすべての人たちが、心から笑える環境を広げていくこと、それが、自分の人生を生きる、ということに含まれていることなのだと思います。
ちょうど先週、自分がどんな状況であれ、まず与えることが大切なんだ、と再確認させてもらえる機会がありました。自分の持っている価値をとにかく人に手渡すこと。それも、必要としている人に、です。
僕が持っている価値を必要としてくれている人たちにどう出逢っていくのか、それが今までもこれからも、自分が必要としていること。何を活かして誰にどう伝えるのか、今回の九州での旅でしっかりと考えていきたいと思います。
[ 二十四節気 ]
雨水 ( うすい ) 2/19頃〜
この頃になると寒さがほんの少し和らぐのが感じられます。厳しい冬の間降っていた雪が雨に変わり、川や池に厚く張っていた氷も融けて水になっていきます。
参照 うつくしいくらしかた研究所
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1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
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