– 旅LOG – 旅する暮らしでの心の記録
2016/10/09(日)
二十四節気 寒露 ( かんろ )
七十二候 第四十九候 鴻鴈来 ( こうがん きたる )
大船渡の家で迎えた朝。起きる時間なのはわかってはいるけど、また眠ろうとする自分がいる。自分の意識よりも無意識の方が勝利し、再び眠りについた。とても深い眠りに。
重い体をどうにか起こして、まずお風呂に入った。湯船に浸かりながらも眠ろうとする自分がいる。二日酔いという訳ではなく、ただただ、疲れた体が眠りを欲しているらしい。
風呂上がりにまた、布団で眠っていた。相方が茹でてくれたウィンナーを口に入れてまた眠る。もしかしたら自分は、体から何かが抜けて新しく生まれ変わるのかもしれない。
時間になったので、どうにか起き上がり外に出る準備をした。車で相方を送っていく。今日は相方の友人の結婚式。相方のハレの日の姿を見て、眠気よりも微笑ましさが勝った。
部屋に戻るとまた、布団に横になった。しばらくはそのまま、水滸伝を読みながら過ごす。こんなに本を読み続けられるのか、と思えるほど、この水滸伝に嵌ってしまっている。
途中、１度起き、２度起きた。そしてまた眠り、３度目で完全に目覚めることになる。合計で４時間近く眠っていた。それくらい何か、自分の中に溜まっていたのかもしれない。
冷蔵庫から、作り置きのおかずを取り出し、冷凍してあったご飯を温めた。ひとまずそれで腹ごしらえ。たくさんは必要なかったけど、どうやら体が栄養を欲していたみたい。
再び、水滸伝を読み始めた。北方謙三という人が描いた、この水滸伝という世界に見事、魅了されてしまった。すごく響くものもあり、自分に問われるものもあり、止まらない。
ふと、何もしないことへの罪悪感が頭をよぎる。それよりも自分の状態を大切にする。自分の心に従いながら過ごす事。それも、生きるために必要な事だと思える自分がいる。
連絡があり、式場であるホテルまで車を走らせる。お祝いの席から幸せをお裾分けしてもらった相方が現れた。とてもいい時間を過ごせたようで、こっちも嬉しい気分になる。
家に戻って珈琲を淹れ、ほっと一息。この頃には、完全に目覚めた状態になっていた。また少し、水滸伝を読みながら時間を過ごす。やや不協和音も鳴り響きもしたのだが。
結局、すぐに買い物に出かけることにした。車に乗り込み、二人でスーパーに出かけた。意外にも人が少ない店内を歩きながら、必要なものをカゴに入れた。そして家に戻る。
今日はたくさん睡眠をとったのでもう眠くない。目が覚めてからはそう思える。自分の中に混沌が広がると睡眠時間が増える。今はきっと、やや混沌なタイミングでもあるはず。
二人で晩ごはんの準備を始めた。やはり、二人でやると早いもの。大根を茹でて照り焼きにして、ごぼうは千切りにしてきんぴらに。それとナスと油揚げで味噌汁を作った。
今日は何となく、飲みながら料理する気分ではなかった。相方が休みの日、一緒に料理しながらお酒を飲む時間が好き。生きるための時間を味わっているようで嬉しくなる。
準備を終えて、料理を机に持って行った。二人で並んで座って晩ごはん。しっかり噛むことを意識して口に運んだ。でも、今日は長持ちせず、消えた。日によって違うのかも。
食後は少し、まったりと過ごした。パソコンを開き、少しだけ言葉を打ち込んでみたり、横になって水滸伝を読んでみたり。こんな時間を過ごせるということがありがたい。
お風呂にお湯を張りながら洗い物をする。洗った分だけ流しが片付いていく。人の心もそいうもの。この目の前のことは心と連動していて、心の状態をいつも表してくれるもの。
お風呂に入ってゆっくりと体を温めた。そういえば、今朝も入ったことを思い出す。眠りながらでも、お風呂は温かく気持ちいいもの。どうやら、その感覚は覚えているらしい。
明日が早いから、今夜は早めに横になる。たくさん寝たから眠れるかどうか心配ではあったが、何の問題もなく、すんなりと眠りにつけた。明日はちゃんと起きれますように。
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水滸伝
小林豊が旅する暮らしの中で体験した、スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、という生き方。そんなしあわせで心豊かな日々を過ごすの毎日の記録、それが旅LOG 。
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１９７７年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活＋旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
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