11/8(日)、僕は沖縄で立冬を迎えました。そしてその日、福岡へ飛び、広島を経由して今、関西で過ごしています。肌がやっと本州の気候に馴染んできた、というところで、この1週間で目にした木の葉や街の色に冬を感じているところです。
なので個人的には、一気に冬が来た、そんな流れを感じさせてもらっています。春夏秋冬、季節が移ろいでいく中で、それぞれの季節が持つ恩恵を受けて僕はこうして生きているわけで、また春に備えて冬を味わうタイミングがやってきたのですね。
ということで、二十四節気の初冬、立冬のひとりごと、をお届けします。
村をつくりたい、それが最近の僕のやりたいことです。とはいっても、そんな大げさなものではなく、空き家や耕作放棄地などを活用して、ダイアログのある暮らし、を実践するコミュニティをつくりたい、と思っています。2017 年中くらいにはカタチにできるといいな。
それもあって、沖縄にいる時に教えてもらった、国頭郡という、沖縄本島の北部にある、奥、という集落にお邪魔してきました。そこはもともと、道のつながっていなかった陸の孤島で、モノの流通は船で行ってきたエリアです。その船を通じての他とのやりとりを共同店という村が経営する売店を通じて行ってきたという歴史を持っています。
村の内部に流通する経済と、外との経済のやりとり、村をつくるにあたっていろいろと考えてきたことだったのですが、それを実践してきた場所に実際にお邪魔して、集落の雰囲気を味わってきました。最大 1,000 人くらいいた集落も、今は 200 人弱。道が通ってから変わってきたそうです。
100 年以上前からの事例と、今、僕たちが持っているモノやコトや知識と経験を混ぜ合わせて、ダイアログのある暮らし、を実践する、そして基本的に物々交換をしながら暮らす、そんな小さなコミュニティをつくりたいです。
今、僕は、兵庫県神戸市にいます。先の週末に、ダイアログの場のつくり方、を開催して、2日間、じっくりとダイアログについてダイアログする、そんな時間を過ごしました。ダイアログの場をつくるために必要なことを、ダイアログをしながら学ぶ2日間、今回もとても有意義な時間を過ごせました。
ダイアログの場をつくるために必要なこと、僕の想うファシリテーションの基礎となるものを、今回も参加者のみなさんに言葉にしてもらって、ふり返るってみるとあっという間の時間を過ごしました。
僕にとってのダイアログとは、自分と話す機会、であり、客観的主観の場、です。この表現は2日間のダイアログの中で言葉になったのですが、まだこれから使ってみて、自分の中での響きと、まわりの人の中での響きを確認しながら、表現に磨きをかけていきます。
そんなダイアログな毎日を過ごしているからか、以前に比べて自分の身体の声が聴きやすくなってきた感覚があります。ふくらはぎの張り、背筋の強ばり、肝臓の状態など、自分のいろんな部分からのメッセージを受けとれる自分に、ほんの少しだけ成れたのではないかなと思います。
宮古島に滞在していたのを機に、朝型の生活の生活に戻せたことも大きかったように思うのです。心と身体、内と外、いろんな面での一致を少しずつでもいいから行っていきたい、そんな風に思っています。
この旅人生活も4年目に突入したのですが、それでも相変わらず週末は、不安になります。その理由は、振込をしてもらうことができないので。とはいってもその不安に対して目を向けることができるようになったので、不安でどうしようもない、というわけではありません。
自分に必要なモノが目の前に現れる、どうやらそれはわかっているみたいで、でもやっぱり不安な自分との折り合いをつけるための心の状態、もっともっと自分とダイアログして、そんな穏やかな心を持てるようになりたいです。
先週末は、気候的にもまだどうにかなる、そんな気持ちだったのですが、土曜日の夜は交換してもらっていた旅の費用の残りで泊まれる宿が結果的に見つかったし、日曜日の夜は、土曜日に寝袋をいただいていたことで、お店に泊めてもらえることになりました。「 寝袋があればうちに泊まってもいいよ。」って言ってもらえて。
そんなありがたい出来事が僕の目の前に現れてくれて。それはすべて自分で選んでいること、なのだと漠然と思うところがあります。自分がいる場所も、自分がやっていることも、それが目の前に現れるタイミングも、すべて自分で選んでいるのだと、漠然とそう思うのです。
だからこそ、すべての出来事を自分ごとで受けとめて、自分が選んだ役割を果たしていくために必要なことを受けとって、役割を果たすその日まで毎日を生きていく、それが僕らがやるべきこと、なのだと思っています。
大切な仲間のもとに種を運び、そして春が来たことを告げること、それが、僕が選んでいる自分の役割なのだと思います。だから僕はこうして旅をしている、なんとなくだけど、そう思うのです。
[ 二十四節気 ]
立冬 ( りっとう ) 11/8頃〜
暦のうえでは、まさに今が冬の始まりです。北国から初雪の便りが届いたり、冬の季節風が吹き始めるのもこの時期。「 今朝の冬 」という季語がありますが、これは立冬の日の朝のことです。
参照 うつくしいくらしかた研究所
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1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
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