– 旅LOG – 旅する暮らしでの心の記録
2016/10/13(木)
二十四節気 寒露 ( かんろ )
七十二候 第五十候 菊花開 ( きくのはな ひらく )
大船渡の家で迎えた朝。昨日よりも重い、そんな状態。それが心なのか体なのか、よく分からない。このまま眠りたい。横になっていたい。目にしたくないものがあるらしい。
それでも起き上がり、朝ごはんの準備を。食器を拭きながら、味噌汁を温める。目の前が片付いた分だけ自分が整っていく感じがする。どことなく、心地いい気分になってきた。
朝ごはんは後にして、瞑想をした。障子越しの光をまぶた越しに感じる。相方がそこにいる、ということも。どことなく不安が集まっていて、それが何とも言えない気分に。
朝の投稿を終えて、相方を職場に送った。そのまま駐車場に車を停めて、少しの間本を読む。この北方さんの描いた水滸伝という世界。それに何度も心を射抜かれ続けている。
戻ったら、昨日やっと書いた資料を投稿する準備を。その前に今日やることを付箋に書き足していく。目の前にたくさんの付箋が並んだ。その中の一つを最初に選んで始める。
でもその前に、遅めの朝ごはんを食べた。お腹が空いてきたから。空腹を怖れている自分がいる。それは自分のバランスの悪さを表すものでもあった。でもそれも、あと少し。
自分の状態を感じ、食器を片付けた。そして下書きを始める。期待と不安が入り混じったような、プラスでもマイナスでもない状態。それが続く方が心地いいのかもしれない。
配信の準備を進めた。自分自身との約束。それを違えてきた自分を責める心。それをも受け入れることを求める心。自分の中の葛藤が見事に目の前に表れる。苦しい気がした。
結局、１２時直前に全ての準備を終えた。反応の怖さもある。自分の存在が人の役に立てるのか。自分が生きてきた道は必要なのか。助けてほしい。苦しみから抜け出したい。
そんな自分の心に耳を傾ける。今はまず、心を落ち着けたい。そばに置いてあった水滸伝を読む。導いて欲しかった。手を差し伸べて欲しかった。そんな気持ちが見えてきた。
今日も昼ごはんを食べることにした。体がエネルギーを欲している。その思いに従って。食べながらふり返った。導いて欲しい、その想い。誰に、どこへ向かって。わからない。
気を取り直して、作業の続きを始めた。ただ言葉を打ち込んでいく。頭がそこから逸れていった。表れてきた心の引っかかりが気になって仕方ない。導いて欲しい、その想い。
導いて欲しい。そんな想いが自分の中にあることがわかった。だからそれを主体的に変える。導く。誰かを導く。自分自身を導く。ここまで来たら自分の中の霧は晴れていった。
早めに晩ごはんの準備を始めた。自分の中はすっきりとしている。ご飯を研いで、笊に上げておく。鍋に出汁の準備をする。カゴの中の食器を拭いて片付ける。まずはここまで。
またチラシを見て買い物に出かけた。少しずつ変わっていく食品の並びに季節の変化を感じながら。おでんや鍋物が目立つ。冬がもう近い。今日は豆腐と鶏肉だけを買って戻る。
再び、晩ごはんの準備を。大根を切って茹でる。少し火を通して、切っておいた鶏肉も入れた。調味料を加えて煮る。キャベツを千切りにして、舞茸と味噌汁の具材にしてみた。
連絡があり、相方を職場まで迎えに行く。あたりはもう真っ暗。ライトをつけても暗いほどの道。早めに着いて車の中で本を読んでいた。そして仕事を終えた相方が登場する。
戻ったら早速、晩ごはん。すぐに味噌汁を仕上げて、料理を机に運んだ。二人で並んで晩ごはんを食べる。椀に注いだ日本酒も一緒に。美味しくて楽しい時間。ありがたい。
自分の中で祝杯をあげた。自分に見えてなかったことに気づけた日。導かれたい自分を導く。これで大きく視野が広がった。人の心とは面白いもの。些細なことで見事に変わる。
お風呂でゆっくりと体を温めた。湯船に浸かると温かくて気持ちいい。お腹も背中もしっかりと温めてから外に出る。今夜も早めに眠って、明日という日を楽しみにしておこう。
小林豊が旅する暮らしの中で体験した、スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、という生き方。そんな、しあわせで心豊かな日々を過ごすの毎日の記録、それが旅LOG 。
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１９７７年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活＋旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile
