– 旅LOG – 旅する暮らしの記録
2016/10/03(月)
二十四節気 秋分 ( しゅうぶん )
七十二候 第四十八候 水始涸 ( みず はじめて かる )
竹原の家で迎えた朝。昨日の夜もつい、遅くまで水滸伝を見てしまって。まだまだ眠りたい、それが目を覚ましてすぐの自分の感覚。すっきりと朝を迎えられない日が続く。
起き上がり、窓を開けて外の空気を取り込んだ。そして、そこに向かって瞑想を始める。目覚め同様、すっきりとしない感覚だけど、それでも自分を整えることは大切だと思う。
瞑想を終えてから、心地いい音を聴く。穏やかでキレイな音が響いてきた。離れて過ごす時の、この朝の限られた時間の大切さ。今の自分の状態を映し出してくれる、大切な音。
朝の投稿の下書きを。今日という日をどう過ごすのか、それを言葉にしていく。そして、庭に出て空や緑の写真を撮った。それを一緒に貼り付けて、今朝も朝の儀式が終了した。
ひとり、遅めの朝ごはんを食べる。１日２食という生活。別に１食でもいい。必要に応じてエネルギーを身体に取り込む生活。これもまた、世界の回りのひとつだと思う。
再びパソコンの前に座り作業を始めた。ここ最近、何もしない日を経て溜まったものがある。それらの中から、今やりたいこと、やる必要があることを選び出して進めていく。
今やりたいこと、やる必要があること。どちらも強制されるものではなく、自分の心に従って行うこと。それでも進まない時もある。その向こう側には、何らかの葛藤がある。
水滸伝を見ながらひと休み。また少し、気づきを落書きしつつ画面を眺めた。それらの多くは、何度も触れてきたこと。何においても変わらない、シンプルな法則がそこにある。
パソコンでの作業を再開する。やった分だけ作業は片付いていく。それはいつにおいても変わらないこと。その積み重ねが世界を描き導いて、今ここでこうして過ごせている。
そんな中こうして、今は竹原の家で過ごす時間を得ている。これも巡り巡って得た結果。この瞬間に、過去も未来も含まれていて、そこに集中できない、自分自身がもどかしい。
横になり、ぐうっと身体を伸ばした。そのまま手をお腹に置いて目を瞑る。ここ数日のことが頭を巡っているけど、でも全然まとまっていなくて。ただ、明らかに変化があった。
まだ言葉にできない気づきを保留して、再びパソコンでの作業を再開した。その変化に合わせて、公式ホームページを少しずつ変えていく。その作業が延々と続いていくみたい。
作業を切り上げ、服を着替えて外に出た。カメラと本をお供にして、北に向かって歩いていく。いつもとは違う道、違う景色を眺めながら、地元をのんびりと歩いてみた。
古本屋さんに立ち寄り、本を物色してみた。ここはたくさん文庫本の在庫があるので、今の自分にはとてもありがたい場所。奥の方までは探さず、今日は手前だけ物色してみた。
そこから本屋さん、お酒屋さんを経由して、家の方へと進路を変えた。予定よりもだいぶ早めに家に戻る。駅前の方へは、晩ごはんを食べてから出かけることにしよう。
家に戻って少ししたら、晩ごはんの準備ができた。呼ばれて下に下りると、山盛りのそばめしがテーブルの上に置いてある。それを平らげ、お腹を押さえながら部屋に戻った。
そして、心地いい音を聴く。タイミングが合って嬉しい。でもどことなく、イライラする感覚がある。違う音が耳に響いて、とても苦しくて何とも言えない気持ちになる。
少し横になり、お風呂に入ることにした。今夜はもう出かけず、家で良い子にしていることにした。いや、もう出かける元気が残っていない。そんな感覚に体が覆われた。
風呂上がりにまた、心地いい音を聴いた。心穏やかに、冷静にその音を耳に入れる。とにかく、自分の心を波立たせず、その全てをそのまま受け入れる。そんな想いを胸に。
今夜もなかなか眠れそうにない。ただ無心に水滸伝を眺めていた。その流れをひたすら自分の中に取り込んでいく。横になったまま時間は過ぎて、夜はどんどん深まっていく。
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水滸伝
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１９７７年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活＋旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
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