– COBAKEN のひとりごと。-
先日、メルマガ Monthly COBAKEN 号外で配信したこの内容をここにも投稿しておこうと思い写真を探していると、あることに気がつきました。
それに気づいたきっかけは、この写真。My life Story ~私という物語~ という1年を通じた対話のプログラムの案内ページに使っているものです。
最初、「 暮らし 」というキーワードでフリーの写真を検索していたのですが、何となくしっくりくるものがなくて。何ページも目を通していると、ひとつの問いが僕の中に生まれてきました。
「 誰に対して? 」
対話のある暮らし、というものを提唱していきたい、というメッセージに使う写真を検索していたのですが、空間の写真、家族の写真、夫婦の写真、カップルの写真、と出てきたものたちを眺めているうちに、夫婦の写真とカップルの写真以外が目に留まらなくなったのです。
家族に対しても対話はとても有効なもので、毎日を過ごしていく心の状態をとても楽にてくれるものです。子供との対話、両親との対話、など、とても大切な相手との関係性をより良くしてくれます。
でも僕にとって特に対話を暮らしに取り入れて欲しい対象は、夫婦でありカップルであり、パートナーシップの中に対話を取り入れて欲しい、ということがわかりました。
血のつながっている親や子も大切です。ステキな縁を持ってこの世で出逢ってくれた、とても大切な存在です。その存在をないがしろにする訳ではないのですが、ルーツを表してくれる自分自身の分身よりもまず、今の自分を表してくれるパートナーとの関係性に対して対話を取り入れて欲しい、ということがわかりました。
その理由の中のひとつに、僕が離婚してしまったことがあると思います。結婚前からいうと 12 年以上一緒に過ごしてきたのですが、僕の正しさを相手に押し付けるばかりで、彼女の想いを受けとめることができなかった、それに対しての罪の意識が僕の中に潜んでいました。
きっかけとなった出来事は僕の浮気です。今ふり返ると、自分をそのまま受け容れてくれる、そんな存在を求めていました。自分が勝手につくりあげた母親に対してのコンプレックス、それを埋めてくれる、解消してくれる存在をとにかく求めていたようです。
その頃の僕は、すぐ近くにいてくれる大切な存在に対して対話ではなく、自分の正しさばかりを主張していました。「 俺が正しいだろ 」って想いをぶつけて、元妻が抱えている正しさの存在なんて、考えることもできませんでした。
23才になる年に結婚して30才を越えた頃の自分は、とにかく自分の正しさを認めてほしくて、そのままを受け容れて欲しくて。自分に許可を出したかったんです。それを自分で自分自身に行う必要があったのに、自分以外の存在にばかり求めて生きてきました。そして、そんな自分のおかげで結果、なんともいえない喉を渇きをどんどん増やしていくのです。
モノや評価など、外側の何かで潤ってもすぐにまた渇き求める、それを繰り返しながら過ごしてきました。パートナーシップでも家族の関係性の中でもとにかく、延々と続く、むしろ増していく渇きを潤したくて仕方なかったみたいです。その結果、お互いの価値観を共有し合うことをせず、求めているものが大きくズレていった、そんな風に思っています。
今となってはわかるけど、
「 あなたはあなたのままでいい。」
「 そのままで価値のある存在だから。」
「 だから生きてていいんだよ。 」
なんて言葉を僕は、元妻や両親からかけてもらいたくて仕方なかったのです。
そのままを受け容れて欲しい、というのは元妻からしても同じこと。僕が自分に対して許可を出せなかったことが原因で、家事や子育てに対してとても一生懸命な元妻のそのままを受け容れることができなかった、それが自分に返ってきただけのことだと今ならわかります。
思いつくままにつらつらと書いてきたのですが、自然と涙があふれてきました。やはり自分の中で詰まっていた感情だったようですね。今回、こうして気づくことができたのですが、これもいつも僕と対話してくれる、僕に向き合ってくれる大切な存在たちのおかげなんです。
ひとりではこんなことに気づくことは難しくて、いろんなことを僕に見せてくれて教えてくれて、その時に必要な気づきを日々受けとりながら過ごしています。
そんな関係性を大切なパートナーと築くことができれば、後悔の念も含めて僕はこの、対話のある暮らし、をパートナーとの関係性に取り入れてもらいたい、そんな風に思いました。だから僕はこの写真を選んでいたのですね、無意識のうちに。
何より、自分自身との関係性、実はそれがパートナーシップには隠れています。先に書いた、今の自分を表してくれるパートナーとの関係性をより良くすることで、葛藤の折り合いが少しずつついて、自分自身との関係性もより良くなっていくのです。
それは、うわべだけの関係性では生まれません。あなたが本音を自然と言える、相手も本音を自然と言える、そんな関係性の中から生まれます。同意もあれば異論もあって、それぞれの持つ世界の違いをそのまま受け容れられる、そんな関係性の中で生まれてきます。
そんな関係性のパートナーがいること、それは2人にとってだけでなく、そのまわりの人たちとの関係性もより良くしていくことになるでしょうね。お互いを愛し合えている、お互いを信頼し合えている、お互いを尊敬し合えている、そんなパートナーがいることは、何よりも心強く、心穏やかに過ごす毎日の後押しをしてくれます。
でも依存ではないのです。お互いに自立した心を持って相互に依存する、相互依存の関係性なので、お互いでより幸せに、そしてより大きな視野を持って生きていくことができます。その状態の中で、自分に必要なモノやコトだけを大切にしながら毎日を過ごしていくのです。
そんな生活はまわりの人たちにも自然と広がっていきます。なにか人の人の中に影響を与え合うものがあるのでしょうね。心穏やかな状態は波紋が広がるようにまわりに広がっていくのです。大きさや速度は人それぞれではあるけど、それを受けとった人がまたそこから波紋を広げて。
そんな世界がどんどん広がるといいな。
今回の投稿をすることで得た気づき、それは、パートナーとの関係性をより良くするために、ダイアログのある暮らし、を提唱していきたい、そんな想いが僕の中にあるということです。
その先にあるものは自分自身との関係性をより良くして、心穏やかな自分で毎日を過ごすこと。そしてそれが自然と広がっていくこと、そんな世界が存在しているようです。
以下はメルマガで配信した文章です。
ぜひ一緒に、ダイアログのある暮らし、はじめましょう。
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スキナトキニ
スキナコトヲ
スキナトコロデ
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最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile