Ver.1.0.2
– くらしを促す、ことばのたね。-
– 話し合いの場を促すために必要なこと –
僕は旅を重ねながら、ファシリテーターという仕事を生業にして生きています。ファシリテーターは、話し合いの場を促していく役割の人。話し合いの場にファシリテーションが加われば、短い時間で話し合いが終わったり、想像もしなかったアイデアが生まれたり、その場のすべての人が納得して終わったり。でもその前提にある、ファシリテーションの核心的なことにやっと気がつくことができました。
それは、楽にする、ということです。その場の空気を、その場の人たちの心を楽にすること。ほっとした穏やかな気持ちで過ごしていれば、人の想いは自然と促されていくものです。そして、自分が感じたことや思ったことを自由に話してもらい易くなります。逆に言えば、強い緊張感や不安などがある中では、話し合いはうまくいかない可能性が高い、と想像することは容易だと思います。
それなのでまずは、そのための場づくりです。僕が穏やかに過ごせる空間を頭に浮かべるとしたら、公園やカフェや居酒屋、それと自分の家が浮かんできます。開放的であったり、有機質であったり、いい関係性があったり、守られていたり。人が穏やかになれる場所には、共通するものがあるのだと思います。もちろん、好みにもよりますが。場所選びも含め、そんな場をどうやってつくるのか、です。
もし、場所を選べないにしても、温かい飲み物やお菓子、穏やかな音楽や花など、五感を穏やかに刺激しながら話し合いをすると、心が楽になり易いです。細かいことを言えば、席の配置や時間帯、スケジュールやメンバーなど、色んな要素が関わってきます。話し合いをする相手が心穏やかに、楽に話をするためには何があればいいのか、自分自身に問いかけながら、状況に応じて考えていきます。
そして、話し合いの場を楽にするために、最も大切なこと。それは、自分自身が心を楽にすることだと思っています。時間がないとか、心に引っ掛かりがあるとかではなく、時間にも心にも余裕を持つことです。できれば真ん中の自分で、私は私のままでいいと、無条件に自分に信頼し、許可できている状態を。結局は、場をつくる人自身の器や在り方がそのまま、話し合いの場に現れることになるようです。
[ くらしのタネ #001 ]
まずは、自分の心を楽にする。
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おわり
” この「 くらしのタネ 」は、あなたの人生を彩り、暮らしをより良くする花や実の種になるように、と勝手に祈りを込めて投稿しています。どんな芽が出るのか、どんな花が咲くのか、どんな実がなるのかは、種を育てるあなた次第になりますが。そんな「 くらしのたね 」が、あなたの暮らしに彩りを加えますように。”
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COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile