– くらしを促す、ことばのたね。-
– 自立とは何だろう –
他の国のことはよくわかりませんが、僕らが生きる日本という国ではどうやら、経済的な自立のことを人間の自立だと思っている人が多いようです。日本では、就職を経て経済的に自立して生活することについてはよく耳にしますが、精神的に自立していく過程については話に出ることはあまりありません。考えてみると不思議なことだな、と思います。
旅する暮らしを始めてからの対話の場で、「 自分が好きなことをやりたいけれど、仕事辞めたら生きていけない。」という言葉を耳にすることは、何度も何度もありました。ごもっともだと思います。生きていく上で、とても大切な考え方です。当時の僕は、今よりも更に浮世離れしていたので、僕のように社会から外れた状態で、無謀に思われやすい生き方を選ぶ必要はありません。
それはそれで良しとして、先の言葉の中に自立は存在するのでしょうか。最初に書いた、経済的な自立としては自立だとは思うのですが、精神的な部分で自立した状態と言えるのかどうか。「 自分で自分の価値を決めること 」でも書いた通り、僕が精神的な自立を表す表現だと思っているのは「『 わたし 』の価値を、自らが決定すること 」です。自らに由って、自分を生きることです。
ちなみに、すべての人が起業しろ、好きなことをしながら生きろ、ということが言いたいのではありません。自分の価値を自分で決めつつ、組織の中でその能力を活かし、役割を果たしている人はたくさんいますし、組織の中でも好きなことをやっている人もたくさんいます。要は、組織や社会とどう関わるのか、です。ちなみに精神的な自立の反対は、他者が「 わたし 」の価値を決めること、になりますね。
そんな風に、僕らが生きる日本の中では経済的な自立ばかりに目が向いて、人が人として、大人が大人として、精神的に自立することを目指す環境は、僕の知っている限りでは明確な形で存在していません。今の時代でそうなれるのは、自分で目指して成し遂げた人です。でも、この先の時代で自分を生きるのであれば、目指す必要があること。それなので、そんな環境をつくっていく必要があるのかもしれませんね。
[ くらしのたね #033 ]
自らに由って、自分を生きる。
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COBAKEN LIFESTYELE LABO
1977年、広島生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活+旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。ファシリテーターとして促すのは、目の前の相手の人生。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile