– くらしのタネ –
今回は、「 人を変えられる、という傲慢さ 」というテーマで言葉を綴りました。
子供の頃に夢見た影響なのか、人に影響を与えられる自分でありたい、と願う自分がいました。そうしなければ、自分の存在意義を見出せなかったのかもしれませんが。けれども、そこには落とし穴があって。人を変えたり、人に影響を与えられるという勘違いが、コミュニケーションを難しくしてくれます。今回はそんな、人を変えられる、という傲慢さ、ということについて言葉にして投稿しました。

2018/08/03 TAKEHARA/HIROSHIMA/JAPAN Photo by COBAKEN
– 人を変えられる、という傲慢さ –
20歳を迎える頃の僕は、夜の海を眺めながら友人と語るのが大好きでした。それは、夜の静かな浜辺や防波堤で波の音を聴きながら、友人たちの笑い声に触れつつ、自分の想いを自由に言葉にする時間です。その時間の中で、自分の人生の柱になる想いの、種となる言葉に出逢うことができました。それが「 目に映る人を幸せにする力を持つ 」という言葉です。
今考えると、自分が誰かを幸せにできる、人を変えられると勘違いした、傲慢な表現だったと思います。ちなみに、当時の自分を恥じているわけではなく、必要な自分だったと受け容れているので、その頃の自分とも仲良しです。その言葉が時を経て体験を重ねて、「 心から笑える世界が広がること 」と変化していき、今も僕の活動を支えてくれています。
「 目の前の人を変えるために、自分にできること 」でも書いた通り、人を変えるためにできるのは、自分が変わることでしかありません。無理矢理変えようとすれば、鏡である目の前の人が、僕を無理矢理変えようとしてくるでしょう。自分は人にとって、変わるきっかけでしかなく、変わるのは本人によってです。それ以外にできるとしたら、傍で見守るか、支援する、応援する、くらいでしょうか。
自分の人生は自分のものであり、相手の人生は相手のものであり。自分の人生の責任を果たせるのは自分でしかなく、相手の人生の責任を果たせるのは相手でしかありません。それはたとえ、親子や兄弟であっても、パートナーであっても、親友であっても同じことです。目の前の大切な存在の想いや魂を尊重して見守る、もしくは支え、応援する、そんな関わりを大切にしたいと僕は思うのです。
「 あの時、自分が〇〇できていたら。」44年生きてきた中で、そんな後悔もたくさん抱えてきました。子供の頃からずっとテレビで見てきたヒーローのように、相手を救えたんじゃないかって。でもやっぱり、そう考えるのは傲慢だなと思います。それなので、僕は僕の人生を精一杯生きながら、人も自分も出来事もタイミングも尊重し、信頼できる、そんな自分であり続けられるよう精進していきます。
[ くらしのタネ #026 ]
変えられるのは自分自身。
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おわり
※ この記事は 2019 年 1 月 9 日に投稿したものを加筆、修正して 2021 年 9 月 8 日に再投稿しました。
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1977生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活、ときどき旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。生業は、旅や対話を通じて思考や心のバランスを整え、想いや行動を促すこと。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile