Ver.1.0.3
– くらしを促す、ことばのたね。-

2017/04/22 YAMA-GUN / FUKUSHIMA / JAPAN
Photo by Yutaka Kobayashi
– 人の話を聴くために必要なこと –
ファシリテーターにとって1番大切なことは?、と訊かれたら僕は、判断を保留すること、と答えます。それは日々の人との関わりにおいても同じで、多様な意見に耳を傾け、まずは受け取ることができる状態をつくります。コミュニケーションはキャッチボールなので、まずは受け取ることが大切だと思うのです。そして受け取ることは、人の話をきちんと聴くために、必要不可欠な行為です。
僕ら人間は、何かを耳にしたり目にした時に、自分の思いや考えが瞬間的に頭に浮かんでしまうものです。それなので、人の話を聴く時には判断を保留します。判断を保留するというのは、人の話を聴いた時、瞬間的にしてしまった判断を脇に置くということ。そのためには、瞬間的に浮かんだことを瞬間的に受け取れる自分と、心の余裕、時間の余裕が必要です。
例えば話を聴いて「 そんなのありえない。」って思ったとします。それを頭の中で「 そんなのありえない、って思ったんだね。」と自分の意見をそのまま受け取り、頭の中での話を終わらせます。それから相手に「 そうなのですね。」など、受け取りの言葉を伝えます。言葉で説明すれば、判断を保留する時の頭の中はこんな感じです。もし、自分の意見を伝えたい時は、最後まで聴いてから相手に伝えます。
ちなみに、判断を保留できる状態というのは、自分の心が整っている状態だと思うのです。真ん中の自分でいる、そんな感覚。そんな自分であれば結局、いい波を出すことにもつながります。自分から穏やかな波が広がる感覚です。そうなれば、自分の器以内の場であれば、居心地のいい、穏やかな場が生まれることになります。スキルはそんな、その人のスタンスの上に成り立つものだと、僕は考えています。
ある時から、僕にとってファシリテーションは自分の生き方になりました。対話の場をつくる時にやることは日常でも行うし、日常で行わないことは対話の場をつくる時にもやりません。そのおかげもあって、思考を手放せている時間が増えました。対極を同居させる時代の、葛藤や揺らぎの中で、真ん中の自分にいつでも戻れるようにすること。それが僕にとって1番大切なことであり、日々の大切な仕事です。
[ くらしのたね #008 ]
まっすぐ受け取るために、判断は保留する。
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” この「 くらしのたね 」は、あなたの人生を彩り、暮らしをよりよくする花や実の種になるように、と祈りを込めて投稿しています。どんな芽が出るのか、どんな花が咲くのか、どんな実がなるのかは、種を育てるあなた次第になりますが。そんな「 くらしのたね 」が、あなたのよりよい暮らしのきっかけになることを信頼しています。”
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スキナコトヲ
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1977生まれ。ファシリテーター。広島県竹原市と岩手県盛岡市の二拠点生活、ときどき旅。スキナコトヲ スキナトキニ スキナトコロデ、とういう生き方。生業は、旅や対話を通じて思考や心のバランスを整え、想いや行動を促すこと。
詳しいプロフィール ⇒ cobaken.net/profile