あまり知られていない、こばけんの仕事。| いま、ここにあるもの #101


Ver.1.0.2



– いま、ここにあるもの。ここにある想い。-


今回は、僕の仕事について綴ってみました。







僕の仕事は、旅をしながら対話の場をつくることであり、旅と対話の体験から得た気づきや学びを言葉にして、それらを必要としている人が自由に見たり活用したりできるようにすることであり、人が自由に自分を生きられる環境をつくること、です。

あまり認識されていないとは思いますが。

どちらかというと、仕事もせず旅を続けているやつ、って感じで思っている人の方が多いと思います。いや、逆かな。旅をしている、ということは仕事はしていない、って思い込んでいる人が多いのかも。


せっかくなので、それぞれについて、説明させてもらいますね。




– 旅をしながら対話の場をつくること –

まず、旅をしながら対話の場をつくること、に関してですが、対話の場をつくる時には、1対1で対話する場合と、何人かで一緒に対話する場合とがあります。

1対1で対話する場合は、依頼主が理想とする姿に向かって自分で進めるように、古い観念や思い込みを取り除き、欲求のバランスを本来の状態に戻し、欲求を昇華することができる状態に整えることが第1段階で、その流れはカウンセリングに近いものではあります。厳密に言うと違うのですが。

そして、本来のバランスに戻った部分を活かして、依頼主が心から望む姿に向けてクリエイティブに未来を描き、実際に行動することを促すのが第2段階です。その流れはコーチングに近いものではありますが、これも厳密に言うと違います。


そして、何人かで一緒に対話する場合は、本や映画や音楽をきっかけにしてみんなで対話したり、ゲストとの対話をきっかけにみんなで対話したり、その場の参加者それぞれが自分の問いを持って関わり、対話をしている中で自然と、いつの間にか自分が探していた答えが見つかる、そんなワークショップ形式の対話の場をつくっています。

一人の参加者が言葉にしたことからまた、他の参加者が気づきを得て、また言葉にしてみんなに届けると、また別の参加者が気づきを得る、そんな好循環が生まれる対話の場の中で、参加者それぞれが自分に必要な答えを持って帰ります。それはあくまで自分にとっての解であって、対話の場に正解はありません。


そんな1対1での対話も、何人かで一緒に行う対話も、それらの対話の場をつくった時間に対してではなく、その場での対話を通じて得た成果に対して対価をもらっています。

その場を提供する側としては、例えば1対1での対話の場は、その1回で人生が変わるきっかけになるように、と準備して場に挑んでいます。でも、依頼主がどこまで自分の変化に許可を出すのか、それによって受け取ってもらえる割合が変わるものではありますが。

あくまで依頼主の人生は依頼主ご自身が主人公なので、何よりも主体性を重んじています。いくら心が望んでいても、精神や思考がガチガチに怖れを抱いているのであれば、その怖れを解き放つための方法を伝え、また再会のタイミングを待つこともあります。


そういえば以前、対話は対等なのに、どうして対価が必要なのか、と訊かれたことがあり、言葉になるまでしばらく考えていたのですが、その回答は、対話を通じて得る成果に対して対価をもらっているから、だと自分の中で納得することができました。

それなので、成果を必要としない対話に対しては対価は求めていません。結果的に感謝されて何らかの物やお金をいただくこともありますが、それはあくまで結果としてのことです。クライアントが人や自分との関係性で悩み、それを解消するために対話の場に申込をされた時に初めて、僕は成果に対して対価をいただけることになります。

望まれる成果は人ぞれぞれで、対話を通じてすっきりしたい、という人もいれば、旅の話を聴いて知らない世界のことを知りたい、という人もいれば、夫婦の関係性を改善したい、という人もいれば、人目を気にせずに生きたい、という人もいます。


そんな対話の場をつくる対象となるのは、人を輝かせる人。それは親であったり、先生とかコーチなどと呼ばれる人であったり、社長さんであったり、普段から、人を育てる、という役割を担っている人です。そんな人たちと話す内容は実は、パートナーシップや親子関係など、身近な人との関係性の話が出てくることが一番多いですね。

僕のクライアントは40歳前後の女性の割合が多いのですが、旦那さんや親御さん、お子さんとの関係性をより良くすることだったり、抑圧してきた自分自身を解放することだったり、身近な人や自分との関係性に課題という可能性を抱えられた人が多いです。そして、対話とその後の行動を通じて、皆さんより美しくなっていかれます。


そんな対話の中で聴いた話は墓場まで連れて行くこと、それが僕の中の大前提です。旅人だからその街にずっといるわけでもないし、そんな僕に話すのはちょうどいいのかもしれません。それに、また時間をおいてその街に辿り着き、前回との変化を告げることもクライアントに対する僕の役割になります。

実際、墓場まで持っていく必要がある話でも、話をしてくれたクライアント自身が、長く時間はかかっても他の人にも話せるようになることの方が多いので、その話自体が浄化して、結果的に墓場まで連れて行く必要は無くなります。


そんな風に、クライアントが本来の状態、本来のバランスに戻ることのお手伝いを、対話や旅を通じてさせてもらっています。そう伝えるとよく勘違いされるのですが、コンサルタントやアドバイザーのように僕がアドバイスをするのではありません。自分の考えを伝えることや、訊かれたことへの回答は行いますが。

僕との対話の時間を通じて、自分で自分の想いや望むことを言葉にしてもらい、ズレてしまった欲求のバランスを整えながら、実際に行動を変えることの決心を助け、1歩を踏み出すためにゆっくりとその背中を押しています。あくまでクライアントの人生はクライアントが主人公なので。

クライアントが心を癒して楽になること、クライアントが自分で自分に許可が出せる状態になること、クライアントが心から望む毎日に進む決心を助けること、クライアントが本当の自分に向かうための創造を促すこと、そんな役割を自分の仕事を通じて担わせてもらっていることです。


それ以外にも、対話を通じて対話を学んでもらったり、対話を通じて対話の場のつくり方を学んでもらったり、クライアント自身の心を整えるだけではなく、クライアントが周りの人を育てる時に対話を活用してもらうための、学びを得るための対話の場を設けるのも僕の仕事です。




– 旅と対話の体験から得た気づきや学びを言葉にして、それらを必要としている人が自由に見たり活用したりできるようにすること –

続いて、旅と対話の体験から得た気づきや学びを言葉にして自由に見たり活用したりできるようにすること、に関してですが、現在は主に、自分の公式ホームページで行っています。ブログであったり、D-LABO の学び合い成果であったり、対話を促すためにいろんなテーマでまとめているDのこと。という資料だったり。

D-LABO という相互学習コミュニティを含め、学び得たものは基本的にオープンソースとして世界に還元していきます。その理由は、自分たちだけでは得ることができなかった学びや気づきから生まれたものだから。それをライセンスで縛ることは僕は選びません。

そうすることで、間違って世に伝わるのかもしれませんが、それはこの先、対話の文化を築いていくために必要な要素を生み出すための出来事になるのだと思っています。


それとこの先、投稿や資料を文庫化していく予定で、また別のカタチでみなさんの手元に届くことになります。その内容はあくまで、自分だったらどうだろう、自分はどうしたいのだろう、自分はどう在りたいのだろう、そんなことを自分に問いかけるためのものです。

ただ、今、多くの人が求めている、何らかの問題の解決策を示したものではありません。でも実は、人が抱える問題の根底の部分に触れた投稿や資料なので、何らかの問題の解決策を示したものではあります。そのことを伝えていくことを含め、旅と対話の体験から得た気づきや学びを言葉にして自由に見たり活用したりできるようにすること、を続けていきます。




僕は数年、旅をしながら暮らしてきました。人を訪ね、その人が住む街に滞在し、対話を重ねる。そしてまた、人を訪ねて違う街に行き、滞在しながら対話を重ねる。そんな暮らしを5年間続けてきました。

ほんの数日ではあるけど、その街で暮らしている人として、その街の暮らしに触れていると、いろんな街との違いが見えてきます。それは良いとか悪いとかではなく、街が持つ大切な個性。その街が大切にしていること、その街が大切にしている場所、その街が大切にしている想い出、そんな個性に触れながら、旅先での毎日を過ごしてきました。

僕という個性が勝手に感じた、独断と偏見に基づいた視点でしかないけれど、その違いは僕の人生や、僕がたまたま変化のきっかけをつくることができた人たちの人生の背中を押してくれました。そうやって背中を押された人はまた、この世界のほんの些細なきっかけとして、より善い世界向け、自分の想いを最優先にしながら生きています。


そんな6年間、その中で 1,621 泊したという結果の中で辿り着いた、旅とは何なのか、という自分なりの考えがあります。

それは、旅とは違いから自分に触れること、そして、自分が何者なのかを知ること。


だから旅は、同じ場所でもできるものでもあります。ただ、場所を変えた方が、自分の安全領域から出た方が、それがしやすいから、だから人は旅に行くのだと思うのです。僕のような心の弱い人間は、同じ場所にいるとつい、自分の変化から目を逸らしてしまうから、だからこうして旅を続ける必要があったのだと思います。

毎日の暮らしの中で、昨日の自分と今日の自分との違いに目を向けることができれば、それは旅をしているのと変わりません。居る場所は変わらないかもしれないけど、自分の変化に目を向けられるのであれば、心は確実に旅をしています。


前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、対話はそれを促してくれます。対話の時間は、自分に触れる大切な機会だし、昨日の自分と今日の自分との違いにも気づかせてくれます。それは、対話の目的自体が探求や発見であり、目の前の人との共通点や違いが人が持つそれぞれの問いを促してくれるのです。




– 人が自由に自分を生きられる環境をつくること –

それを知ってしまったからこそ、つくりたい環境があります。それが3つ目の、人が自由に自分を生きられる環境をつくること、です。それに向けて今は器をつくる準備をしているところなのですが、まだまだ僕の妄想の域を出ず、うまく人に伝えることもできていません。

とにかく、自分ごとで生きる人たちが、助け、助けられる世界を目指して、COBAKEN LIFESTYLE LABO 、D-LABO 、COSMOPOLITANS の3つの器をカタチにしていくことを続けていきます。その中で得たいろんな人に説明する機会を積み重ねて、シンプルでわかりやすく説明ができるように努めていきます。




これらが僕の仕事です。ちなみに、僕にとっての仕事とは、自分が心から望み、創り出す世界に向けての自分の役割のことです。稼ぐこと、儲けることも、この役割を続けていくために必要なものとして含まれています。

そんなことをしながら毎日を過ごしているので、僕に何か、お役に立てることがあれば遠慮なく言ってください。旅と対話を通じて得た、僕にしかできないことが必ずあるはずなので。




おわり




” この「 いま、ここにあるもの 」では、小林豊の独り言をつらつらと書き記しています。この投稿をする1番の理由は自分自身が思い出す為なのですが、それが巡り巡ってたまたま、この独り言を必要としていた人の元に届くのも嬉しいです。そんな小さな奇跡も信頼しつつ、自分の内側にある想いを言葉にしています。”




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何をしている人なのですか?【 よく訊かれること 】

【 ひとりごと。#085 】対話は対等なものなのに、なぜ対価が必要なのか。






    




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